プール殺人

プールで殺人を犯して https://note.com/higa_kageru

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絆創膏を貼って貰えなかった君へ

去年生まれて初めて、小さな切り傷で私より早く動いて絆創膏をその傷に貼ってくれた男がいた。 そんなに優しくされるなら、いくらでも怪我をしたし、いくらでも素直でいようと思った。 ママは寝る前に絵本を読んでくれて、月に1回駅ビルの中の本屋さん絵本コーナーで新品を買ってくれた。そこで私は言葉と仲良くなったと思う。 でも気づいたら、痛い事を沢山されて、絵本の優しい音読の代わりに私が鼻水を啜って耳を塞いで血の音を聞く夜が来た。 大事な夜に、私は帰り道牛丼を食べてトイレで吐いた。好きな

    • 砂浜に迎えが来る

      人を大切にするとはどういうことなのか,私にも分からなくて ただ優しくしたり我慢したり汗水流したりしてるけど大切に出来ているか分からない わたしに心なんてなくなればもっと優しく出来たかもしれないけど,我慢にも限度あるし。 ただわたしは確実に頑張っていて沢山考えてよく行動したと思うの,たとえこの恋が終わっても。 気持ちは関係なく愛に関係なくトラブルは起こるし気持ちに荒波が立つこともある それに我慢が出来なくなって___それが疲れて。 ポロリと大きな音を立てる訳でもなく今朝,気づ

      • 海のものがたりー あなたと

        1, 互いの線がぐちゃぐちゃになる様に海へ走った,繋がれた手は力強く握りあっていて左右前後に大きく揺れて砂を蹴る足取りは強かった。 海へ入った1歩で2人は止まり,浅瀬でその走りのエネルギーをゆっくりと水へ溶かした。 稚魚を海へ解き放つみたいに用心深く決して焦らずに,呼吸が波と分け隔てなくなった時2人はそれにまた感動して獣みたいに叫び声を上げて どう体を動かせばもっと獣らしくなれるのか跳ねたり波を蹴り上げたりした。 それでも自分の人間らしさにうんざりしていてそのまま彼女は服を

        • ブルームーン

          君の入ってたサブスクの次週ついに太郎が告白する,そんな物語も私が入ってたサブスクの土曜日見ようと言った君の好きなアニメーション映画も,もう見ることはない。 恐ろしくてもう見る事はないだろう。 布団の中に深く潜り込んでどこまで行ってもあなたの体温に行き着けなくて,淡く溺れる。 つい手があなたの電話番号に伸びて最後の足掻きをして窒息する。 生き延びるのが正解か清く死んだ自分が正しいのかもう何もわからない,でもこんなに苦しいなら大人にも良い女にも正しくもありたくないと心が叫んでい

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        絆創膏を貼って貰えなかった君へ

          パルフェタムール

          時々,胸に溜まったあなたへの感情が獣の様に募り育って あなたと狭い檻に2人きりになりたくなる 私はすぐにあなたを捕らえて自分のモノにしてしまうだろう,首輪を付けて短い紐に繋いで檻の外に出た時私は中の方がずっと広々していたと感じる。 永遠に檻の中に居られれば彼を広々と感じ,もっと良く見えるのにと思って彼が外に出たがらないことを望み失望する。 紐は日に日に短くなり,やがて腕に抱えるようになる。私は彼を永遠に渇望しているのだ その心は獣になり,野獣になり,その爪でいつか彼をこの手

          パルフェタムール

          残酷な事にから始まる物語

          男の子の前で私は無邪気で守られる側の顔をしているから好き,あとちょっと挑発的。 男の子には守って欲しいし女の子には甘えて欲しい,私が守ってあげるから。 それは私の中の女の子が無差別に守られたいと思っているからそちらにまわる。 夜道でよろけた腕も靴擦れした踵も全部守って欲しい,その手や声や耳で。 守られるとは防がれたり包まれることだけではなくて気に掛けられたり,見つめられる事でそれはきっと幼少期に愛されなかったとか言う記事がネットには転がってるのかも知らないけど ただ私は指先

          残酷な事にから始まる物語

          心そこに海がある

          目が覚めて五分で泣いた,それはスマホを立ち上げるまでの時間で後どの位続くのか もう全てを放棄しかけている もう全てが 手に残ったポテチの香りに吐き気を覚えて,体に残る眠りの気だるさにうっとおしさを覚えて,生きる為の行為に拒絶反応が出る。 もう何もかもなくしてしまえばいいのに ただ夢見るのはイタリアの夏だ。 黄緑の草たちに紅いプラムの実にヘルシーな水色の池で泳ぐ夕方。そのまま溺れたって良い そのまま裸のまま沈んで映画になってしまえば良い,私の青さも痛みも誰かを想う気持ちも。

          心そこに海がある

          妄想癖日記

          ボートに乗ろうといってた,暖かくなったら。 その日のことを考えてる。 パンがそんなに好きじゃないって言ってたけど,サンドイッチが作ってあげたい。 何も言わずに彼がそれでも美味しいって言ってくれるサンドイッチを3種類くらい カツサンドとパニーニ風とツナとか。 バスケットに入れて持って行ってパックのフルーツジュースとかも持っていく。 待ち合わせ場所で後で食べようねと言う。 そういう妄想ばかりしいてる 私が手作りしたショルダーバッグを可愛いと言ってくれて,彼の分も作る約束。 まだ

          可愛かった顔思い出して

          恋人が出来ると、他人との境界線が谷の様に出来てしまう それは普段の孤独を実感するからで 他人は私の寝起きの顔を知らないし,泣き顔も見た事がないし,私がどんな料理を作ってどんなタイミングで眠るのか,何も分かっていないから 一緒には暮らせない 分かられたから他人で無くなったのかもだけど ただ、もう戻れないなと思う 私の記憶力の良さのデメリットで数ヶ月位じゃ忘れられない 気持ちの鮮度がゆっくり無くなるまで,ずっと孤独だしずっと嬉しいと思う そして思うのは今回の恋愛はかなり意気込

          可愛かった顔思い出して

          すごく好きだよ

          もうどこに行き場がないの。 寂しくてただ苦しくて枕にもう洗濯してしまって匂いのしない彼のインナーを被せて抱き締めてる、匂いがする、気がする。 目を閉じて柔らかすぎる枕を撫でてる 何よりもみっともない気がした、惨めだ こんなに弱くて脆い自分が恥ずかしかった。 私がもっと強くて1人でも大丈夫で、寄りかかれるくらい大人だったら私きっと欲しいものが手に入ったんだろうなと思う。 ほんの一瞬目を離しただけで、泣いている。脚を切って嗚咽して震えて泣いている。 もうどんな言葉をかけても

          すごく好きだよ

          いつか居なくなっても

          恋が覚める時,めんどくさくてなのか飽きがきてなのか疲れてしまったのか分からないけど それは今夜突然___明後日のデートの後突然__やってくる。わたしたち友達だったらこんな心配しなくて良いのにね。 友達がリゾートバイトで遠くに行ってまだ私たち親友だけど寂しい,ずっと寂しい 遠くに行かないで インターネットの女の子が寂しい時あるよねって言ってくれたのが優しくってちょっと寂しくなくなった,ねえそんなに優しくしてもねあんまり意味ないんだよ。 って思ったけど私が感傷的なだけだと気づい

          いつか居なくなっても

          もう私しかいないよ

          放課後の教室に忍び込んで窓のフレームギリギリ、どこも空いてなくて出られないかと思った。外に出てから私達は全速力で走って皆んな言わなかったけど酷く疲れて怖かったから、ここで解散した。 青紫とオレンジの鮮やかな6時前で、私だけ帰り道が遠くて寂しくなった。 3人組で私はあの子のことだけ酷く好きだった。だから3人グループでもよかった でも帰り道私だけ離れて歩いて、どこにも群れたり最上階まで行けないことが虚しかった。 好きな女の子が下校中椎名林檎を聞く優越感の話をしており、私は出遅れ

          もう私しかいないよ

          ねえ、凄く好きだよ神様

          楽になれるのなら、キリストの信仰者になったし好きな男の奴隷にだってなったし自殺だってしたのに 古本屋で聖書を棚に戻して、お金も時間もつぎ込んで、ロープもいつかに捨てた。 うーん、 楽と幸せが遠い。 疑い深くて、妄想癖があって、鬱病でたまに、1人で不幸になっていってる気がする。 全部私が悪い気がする、全部私のせいな気がする。どうして 眩しい家庭とか愛とか幸せをいくつも何年も描いて温めてきたのに どうしてかいつも、転がり落ちるみたいにいつも同じところにいる。今は幸せじゃないと

          ねえ、凄く好きだよ神様

          ""愛してる"" について

          おはよう まだ太陽は出ていないけど、朝だね。 私はまだ眠っていないよ、眠る気もそんなにないよ。 この前日記に書いた内容なんだけど、人と肉体的に繋がる事よりも精神的に繋がる方がよっぽど満足感が有ると思うの。 1人で眠った時間の方がずっと長いのに、恋人と眠る時は素晴らしくて体がトワイライトに出てくる狼みたく温かい。髪の毛はクルクルして柔らかくて強い、手のひらで軽く押してコシがあって質のいい髪だと思う。香水かと思う位良い匂いが体からする、彼が近くに来ると薫るけど3日いても変わらな

          ""愛してる"" について

          ラブホテルでまたあなたに会う

          クリスマスに予約をした。大本命の紫の部屋は既に予約済みで、しかもその部屋だけ予約済みという私達と全く同じ考えのヤツらが居ると思った。 だから一番有名な丸ベットの赤い部屋にした、ガラス張りの。風呂には春画があって、天井はファーで相変わらずフロントのおばあちゃんが優しくて嬉しかった、退出したくないと思った。 また来ようとフワっと言ってくれた、また行こうね。 今日Amazonから届いたクロダミサトの写真集、起きてすぐ取りに行ってすぐ開封した。 期待してページをめくる、思ったより小

          ラブホテルでまたあなたに会う

          眠れない朝に

          Twitterで流れて来た、昔マブだったあいつ 私はあの子がヌードをしているの、被写体には見えないし。あの子の言う崇高な目的_自殺はクソほどしょうもないと思ったし。あの子の小難しい言葉の並びは,ちいこい子が戦隊モノに憧れるのと同じ様に見えた。 それでそれは全て私から離しておきたかったし,なんなら鼻につくから潰したいとも思ったんだけど全部 最初は好きで,食いかけのアイスをあげたり何度も会いに行って,信じてみたりしてたんだけど結局彼らは普通の失恋した大人たちだった訳 彼女がい

          眠れない朝に