プール殺人

プールで殺人を犯して https://note.com/higa_kageru

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絆創膏を貼って貰えなかった君へ

去年生まれて初めて、小さな切り傷で私より早く動いて絆創膏をその傷に貼ってくれた男がいた。 そんなに優しくされるなら、いくらでも怪我をしたし、いくらでも素直でいようと思った。 ママは寝る前に絵本を読んでくれて、月に1回駅ビルの中の本屋さん絵本コーナーで新品を買ってくれた。そこで私は言葉と仲良くなったと思う。 でも気づいたら、痛い事を沢山されて、絵本の優しい音読の代わりに私が鼻水を啜って耳を塞いで血の音を聞く夜が来た。 大事な夜に、私は帰り道牛丼を食べてトイレで吐いた。好きな

    • 殴り

      好きな男の子のラインはいつも通知がオフだった,でもきっと相手は気づいてない。そんな事関係ないくらい確認してすぐに返信してたから 私のささやかな防衛。 朝起きたら返信が起きてる,とかそういうのに振り回されて仕事中もトイレに確認に行ってしまう自分を抑えたくて。 ずっとそういうふうにして迷わない様に 思っていたけど,結局私は今催促したいくらい明日駆け出してしまおうかとよぎる位考えているのだから全ては無駄なのだけど。 どうか私がこの続きをしなくていい様に 私のこともっとちゃんと

      • 手を見せてごらん

        私の髪の毛の束を直したり,私の買ったアンパンマンチョコを咥えたり,私を撮るためにカメラを支えるその手が 早く私の肩や腰や頭を包み込まないかと期待してしまうからあまり近くにいないで 相合傘の下でつい腕を組んだけど,その指先が手を繋いでくれないかと期待してドキドキしていたのはきっと私の方。 指先の熱が私を見るみたいに触れるから私はついそっぽを向くけどその指先に直される時,死んでやろうかと思う。熱くて 熱くて手のその人肌が熱が私に触れてジリジリと線香花火みたいな音をさせる。でも指先

        • 朝8時まで起きてる

          朝が遅くて夜は寒くて嫌でも夏の終わりを感じて寂しくなった,この夏もできなかったことが多すぎて来年の夏に託すけどきっと去年も同じことを思ってる。だから生きられるけど 来年ね,と言えるかわからないけどこの夏をちゃんと諦めようと思うよ。 何かを感じるうちに沢山泣いたら良いと思うよ まだ知らない県と市がたくさんあって その為に生きるとか恋人の呼吸を確かめる為に生きるとかその希望の儚さが命の儚さだと思って,生きるよ。 殺してくれと言われて死にたくなった。 死ねなかったことばかり思

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        絆創膏を貼って貰えなかった君へ

          たんぽぽが見たい

          嫌という程聞いた恋の言い訳も愛の説明も価値を下げるばかりでいっその事何も言葉なんて使わない方が愛っぽいなと思った。 学生の頃みたいにティーンドラマにも見入れないし,英語も漢字もちっとも分からないけど言葉だけは分かっていたかったな。 もっとあなたが優しかったら良かったのに,私みたいに弱かったら良かったのに

          たんぽぽが見たい

          ロマンチストになれないよ

          花火大会がこの酷い土砂降りで中止になったってきいて,浴衣を着た女の子とすれ違ったことを思い出したけど 誰かの告白が果たされなかった事なんて私は考えなかった。 ちゃんとその人たちはまた行こうねと言えたかしら そういう事をすぐ考えるロマンチストになりたい,スマートで余計な会話なんて無しに手を繋いだり花火大会が中止になっても当たり前に次の予定を組んでワクワクさせてくれる様な。 一緒に行こうと話したところ全部行きたい 古傷が痛む様な好きも与えずに 嘘みたいな約束ばかりでそれに大人を

          ロマンチストになれないよ

          ぎゅっとね

          私が作った私を誰にも壊されたくない 私が好きになったあなたが私に触れて私に好きな本を教えてくれてほんの少しあなたも私になった。 だから好き,そこだけ好き。 その時の熱を残す為に心臓を動かしてる,息をしている,目を覚ます,歩く,仕事に行く。 目を覚ましてあなたがくれた趣味やあなたが美味しいと言ったあの料理をつくる。 また同じ朝がくる 灰色に鳥の声がして私はまだ起きていて,紙タバコを燃やしている。くちゃくちゃになった髪を結ってテキトーに取ったTシャツを着てる。 Twitterで

          ❤︎

          爆裂に死にたい 気付いてしまったんだけど恋をしてない私って死なない理由が無くて,デフォで死にたいから毎日明日死ぬかな〜とか考える。 タバコ買いにコンビニ行くついでに死ぬか位の気持ち,どうして どうして明日もあるの 友達と会う予定とかそういうの全部意味なくて昼寝みたいなものだから,あー胸が痛くなって来た。 仕事に行けない 仕事に行きたく無い,でも行けた方がいいのは知ってるから仕事に行きたい,でも明日仕事に行けるかわからなくて怖い。 でも今日正社員の事務の求人を見たりして,個人

          せめて神にしろ

          まだ整理出来ていない心をここにあげて美化してしまうのが怖くてずっと投稿できなかった。 まだ終わりだとも信じられない数日と終わってしまった原因を探す堂々巡りな数週間と他人という存在に救われたこの数日で,やっと 消化が進んだ手応えというのがあった。 何が面白いかってこれより前に投稿されたものに今の私と何も変わらない,正しいことが書いてあって私が前からわかっていたんだって人から肯定されているみたいな気持ちになった。 自分の衝動性や感情的な部分がいつもブレるから後悔しないかって怖くな

          せめて神にしろ

          砂浜に迎えが来る

          人を大切にするとはどういうことなのか,私にも分からなくて ただ優しくしたり我慢したり汗水流したりしてるけど大切に出来ているか分からない わたしに心なんてなくなればもっと優しく出来たかもしれないけど,我慢にも限度あるし。 ただわたしは確実に頑張っていて沢山考えてよく行動したと思うの,たとえこの恋が終わっても。 気持ちは関係なく愛に関係なくトラブルは起こるし気持ちに荒波が立つこともある それに我慢が出来なくなって___それが疲れて。 ポロリと大きな音を立てる訳でもなく今朝,気づ

          砂浜に迎えが来る

          海のものがたりー あなたと

          1, 互いの線がぐちゃぐちゃになる様に海へ走った,繋がれた手は力強く握りあっていて左右前後に大きく揺れて砂を蹴る足取りは強かった。 海へ入った1歩で2人は止まり,浅瀬でその走りのエネルギーをゆっくりと水へ溶かした。 稚魚を海へ解き放つみたいに用心深く決して焦らずに,呼吸が波と分け隔てなくなった時2人はそれにまた感動して獣みたいに叫び声を上げて どう体を動かせばもっと獣らしくなれるのか跳ねたり波を蹴り上げたりした。 それでも自分の人間らしさにうんざりしていてそのまま彼女は服を

          海のものがたりー あなたと

          ブルームーン

          君の入ってたサブスクの次週ついに太郎が告白する,そんな物語も私が入ってたサブスクの土曜日見ようと言った君の好きなアニメーション映画も,もう見ることはない。 恐ろしくてもう見る事はないだろう。 布団の中に深く潜り込んでどこまで行ってもあなたの体温に行き着けなくて,淡く溺れる。 つい手があなたの電話番号に伸びて最後の足掻きをして窒息する。 生き延びるのが正解か清く死んだ自分が正しいのかもう何もわからない,でもこんなに苦しいなら大人にも良い女にも正しくもありたくないと心が叫んでい

          ブルームーン

          パルフェタムール

          時々,胸に溜まったあなたへの感情が獣の様に募り育って あなたと狭い檻に2人きりになりたくなる 私はすぐにあなたを捕らえて自分のモノにしてしまうだろう,首輪を付けて短い紐に繋いで檻の外に出た時私は中の方がずっと広々していたと感じる。 永遠に檻の中に居られれば彼を広々と感じ,もっと良く見えるのにと思って彼が外に出たがらないことを望み失望する。 紐は日に日に短くなり,やがて腕に抱えるようになる。私は彼を永遠に渇望しているのだ その心は獣になり,野獣になり,その爪でいつか彼をこの手

          パルフェタムール

          残酷な事にから始まる物語

          男の子の前で私は無邪気で守られる側の顔をしているから好き,あとちょっと挑発的。 男の子には守って欲しいし女の子には甘えて欲しい,私が守ってあげるから。 それは私の中の女の子が無差別に守られたいと思っているからそちらにまわる。 夜道でよろけた腕も靴擦れした踵も全部守って欲しい,その手や声や耳で。 守られるとは防がれたり包まれることだけではなくて気に掛けられたり,見つめられる事でそれはきっと幼少期に愛されなかったとか言う記事がネットには転がってるのかも知らないけど ただ私は指先

          残酷な事にから始まる物語

          心そこに海がある

          目が覚めて五分で泣いた,それはスマホを立ち上げるまでの時間で後どの位続くのか もう全てを放棄しかけている もう全てが 手に残ったポテチの香りに吐き気を覚えて,体に残る眠りの気だるさにうっとおしさを覚えて,生きる為の行為に拒絶反応が出る。 もう何もかもなくしてしまえばいいのに ただ夢見るのはイタリアの夏だ。 黄緑の草たちに紅いプラムの実にヘルシーな水色の池で泳ぐ夕方。そのまま溺れたって良い そのまま裸のまま沈んで映画になってしまえば良い,私の青さも痛みも誰かを想う気持ちも。

          心そこに海がある

          妄想癖日記

          ボートに乗ろうといってた,暖かくなったら。 その日のことを考えてる。 パンがそんなに好きじゃないって言ってたけど,サンドイッチが作ってあげたい。 何も言わずに彼がそれでも美味しいって言ってくれるサンドイッチを3種類くらい カツサンドとパニーニ風とツナとか。 バスケットに入れて持って行ってパックのフルーツジュースとかも持っていく。 待ち合わせ場所で後で食べようねと言う。 そういう妄想ばかりしいてる 私が手作りしたショルダーバッグを可愛いと言ってくれて,彼の分も作る約束。 まだ