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自分で自分をご機嫌にすること

自分迷子

私は自分の機嫌を自分で察知することが苦手だ。
家でも学校でもいわゆる「良い子」として過ごしてきた私は、
家族、友人、先生、相手の欲しい答えは何かを考え、それを自分の意見にしてきた。
クラスの話合いでは先生がどんな結論に持って行きたがっているか?を考えて発言するような小学生だった。だからいつも最後に当てられてまとまった意見を言う役目だった。
家族で外食に行くと、弟は何も考えずに豪華なメニューを頼むのに、私は少し気を遣って、一番食べたいものよりちょっとだけ安いものを頼んでいた。
友人には最も気を遣ってきたと思う。小学生の頃、いじめを経験してからは尚更な気がする。だから、この子とならなんでも言い合える、ぶつかえりあえる。みたいな友達はいない。いや、そもそもぶつかるほどのエネルギーを消費するに値する自分の強い意志がないのかもしれない。
私は自分がわからない。何が好きで、何が楽しくて、何が悲しくて、何が許せないのか。
ぶつかり合える仲間がいて、自分の意志によって仕事もプライベートも選択できる人を羨ましく思う。
自分の意志に従って選択し、行動できるようになりたい。


そんな私の小さな一歩

最近、仕事を辞めてまとまった時間ができた。
自分で自分のご機嫌をとる練習を始めた。
収入はないけれど、時間はある。ビビりながらも自分のためにお金を使ってみる。
何年も買い替えていなかったメイク道具を新調してみた。
美容部員さんの丁寧な接客が嬉しかった。化粧品を買いに来てるだけではなく、美意識を高めること、テンションを上げること、なども目的なんだろうなと感じることができた。
ベッドまわりも新調した。多少寝心地が悪くてもなんとなく日々は過ごせてしまうけれど、やっぱり睡眠は大事。もうすぐ引っ越すかもとか、いらなくなった布団を捨てるの面倒だなとか、そんなことをぐるぐる考える。迷いに迷って最後は勢いで購入。届いたものを速攻でセットしごろっと寝転がった瞬間、大満足。なんでもっと早く買わなかったんだろうと思った。
作業のお供にちょっといい飲み物を用意するようになった。紅茶を淹れてみる。カフェオレを作ってみる。自分のためだけのちょっとしたひと手間と贅沢がこんなにもテンションを上げてくれるなんて知らなかった。

これからのこと

何気ない日常の中に、今まで知らなかったワクワクを見つけられるようになった。
私は案外単純なのかもしれない。
自分の機嫌を取るのって簡単なのかもと思い始めた。
自分を知るのって楽しい。次はどんなことで自分を喜ばせてあげようかな。
そうやってワクワクを積み重ねていきたい。

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