えぐちさとこ

40代の主婦。2006年に、童話「なんでも屋のみけねこ」を出版。2021年から、インス…

えぐちさとこ

40代の主婦。2006年に、童話「なんでも屋のみけねこ」を出版。2021年から、インスタと童話ブログで、絵本のあらすじと感想を紹介しています。

最近の記事

【創作童話】かぜの子びゅうん

あるところに、びゅうんというかぜの子どもがいました。 びゅうんは、そうじが大キライ! いつもビューンとかぜをおこして、へやをちらかしてしまうので、このなまえがつきました。 びゃうんのかぜがふいたあとは、もうみんなめちゃくちゃです。 ジュースの入ったコップはわれて、花びんもひっくりかえって、せっかくほしたせんたくものも、またどろだらけです。 おかげで、びゅうんがいるところは、いつもごちゃごちゃしていました。 それでも、びゅうんはきにしませんでした。 へやがめちゃくちゃになるの

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    • 【創作童話】フェルトねこのひなまつり

      みいちゃんのおへやには、おひなさまがありました。 おだいりさま、おひなさまと3人かんじょの3段かざりでした。 みいちゃんが生まれたときに、おばあちゃんが買ってくれたものです。 みいちゃんは3歳になったとき、デパートでひな人形の8段かざりを見ました。 何回もお店を通るたびに、みいちゃんは大きな8段かざりをすっかり気に入って、 「いいな、いいな!」 と言うようになりました。 そこでお母さんは、フェルトで5人ばやしを作ることにしました。 おへやにある、3段かざりのおだいりさま、お

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      • 文章力を身につけた方法&次回の作品紹介

        ひたすら「なりたい自分」を思い描いた日々。 あきらめず続けられたのは、目標があったからだと思います。 私は、子どものころから童話を書いています。 初めて童話作家になりたいと思ったのが中学生のときなので、もう30年以上経ちます。 家族や友達に読んでもらったあと、最初はダメ出しもたくさんありました。 何回か、童話を読んでほしいと頼んでいる友達から、 「まだ書いてんの?ヒマだねー」 と言われました。 別の人からは、 「童話なんか、書いてどーすんの?」 と言われたこともあります

        • 【創作童話】 お菓子屋のポポロ

          「いいにおいがするなぁ‥‥‥」 犬のポポロは、おなかがすいてたまりませんでした。 1ヶ月前まではご主人にかわいがられていたのに、とつぜん、団地にひっこしがきまったといって、ポポロをおいて、出ていってしまったのです。 ご主人の家にいたころは、奥さんが毎日のように、ふわふわの白いからだにブラシをかけてくれました。 でも、今ではすっかりよごれています。 食べものだって、自分でさがさなくてはいけません。 けれどもポポロは、どうやって見つけたらいいかわかりませんでした。ごはんという

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        【創作童話】かぜの子びゅうん

          自己紹介

          はじめまして。えぐちさとこです。 中学生と高校生の子供がいます。普段はパートで働きながら、趣味で童話を書いています。 小さい頃から空想が好きで、短いおはなしをよく書いていました。 性格はおとなしいと言われます。話しかけられて、すぐに答えるのが苦手です。 文章を書くのは好きだったので、高校時代は県外の人と文通をしていました。 気持ちが沈んでしまったときは、よく本を読みました。 とくに気に入っていたのは、安房直子さんの童話です。安房さんの童話は、落ち込んだ気持ちで読み始め