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小説サークルに入ったことがない

小説サークルに入ったことがありません。サークルだけじゃなく、小説について語り合うグループに参加したことはないです。
入ろうと思えば、大学の文芸サークルに加入することができたと思いますが、入ろうか悩んだ記憶もないので、多分そういったサークルに入る気持ちがなかったんでしょうね。

文芸サークルに入らなかったのは、恥ずかしかったからだと思います。僕は別に陽キャじゃなかったけど、「小説を書いています」と公言した他人と文学を語り合うキャラクターでもありませんでした。特に大学時代は周りの人に小説を書いていると話したことはありませんでした。
小説を語り合うことよりも、受験勉強が終わり、楽しいキャンパスライフ(死語)を過ごしたくてうずうずしていた気がします。

大学卒業後も、仲が良くなった人に小説を書いている話をすることはありましたが、やっぱりサークルのようなグループに入ることはなかったです。ネットで語り合うことはありましたが、定期的な会合に参加したことはありません。

文芸サークルに入らない理由のひとつは、 他人と作品を講評し合うことが難しいと考えているからだと思います。
講評って難しいですよね。オブラートに包んで語っても生産性がないし、近しい関係で批判し合うと角が立つし。
まあ、想像なんで、お互いにざっくばらんに言い合えるサークルもあるのかもしれませんが。

執筆というものがどこまで私的なものだという思いがあるからかもしれません。商業デビューするまで、完成するまでの作品に対して、他人に指摘されることはありませんでした。
商業デビュー後でも、最初に物語を立ち上げるのは僕ひとりで、その前には誰も立っていません。
自分の中にある物語を文字に表す行為は、私的なものだと僕は思っています。だから、サークルに入らず、自分ひとりで書いてきたのだと思います。

まあ、でも、僕も大人になり、他人と小説について語り合いたいと思うこともあるし、適度の距離で批評しあえる気もします。
商業デビューすると編集の方と小説について話し合うこともあるし。
プロの小説家同士って小説について語り合うんですかね。

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