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小説家の視点で、新型iPad ProとiPad Airを比較する

新型iPadシリーズ発表

小説の作業用にタブレットPCをずっと探していました。今のところ、以前購入した「Amazon Fire HD 10 Plus」を使ってますが、パームリジェクション機能がないので手首を浮かせる必要があって、長時間作業するには、しんどいです。
手首をディスプレイに置いても誤動作しないパームリジェクション機能があるiPadが欲しかったので、新型が出るのをずっと待っていました。

先日のイベントで、Appleから新型iPadシリーズが発表されました。
iPad ProとiPad Airが一新されて、iPadが安くなりました。特に、iPad Proは大幅なモデルチェンジをしています。
小説家の視点で、新しいiPadを見て選びたいと思います。


必要なのはペン機能

小説執筆のために、音楽や動画編集をすることはないので、高性能なチップは不要です。
僕の場合、最も必要なタブレットの機能は、ペン機能です。執筆自体は、Macでできますが、タッチ機能がMacにないので、ゲラをペンで修正するためにはタッチ機能があるタブレットPCが必要です。

ペンで修正するだけなら、安価な無印iPadでも充分可能です。ただ、無印iPadは、第二世代Apple Pencil(新モデルではApple Pencil Pro)に非対応です。第二世代以降のApple Pencilは、ペンをタップするだけで、ペンと消しゴムを切り替えることができます。この機能があるとないとでは効率性が全然違います。
この機能が欲しいので、安いけどiPadは候補から外れて、iPad ProとiPad Airのどちらかから選ぶことになります。

「Apple」サイトより

11インチか13インチか

新型iPad Airには、13インチディスプレイが追加されました。
これによって、iPad ProでもiPad Airでも11インチと13インチが選べるようになりました。
ディスプレイサイズが大きいと一度に表示できる情報量が多くなるので、作業効率は上がります。
見開き2ページのゲラを同時に表示するには11インチではちょっと小さく、13インチなら余裕で読むことができます。
ゲラのチェックは外出先でも行うので、軽ければ軽い方が良いですが、iPad Airでは、11インチと13インチの重量差は、155g。そこまでの差ではないし、作業効率の方が大事なので、13インチを選びたいです。

「Apple」サイトより
Appleサイトより

iPad ProかiPad Airか

新型iPad ProとiPad Airの性能は、かなり違います。新型iPad Proは最新のM4チップを搭載し、新型iPad Airは2サイクル分古いM2チップです。ディスプレイも、iPad Proは滑らかにスクロールするPro Motionに対応しています。カメラの数も性能も違います。
ただ、ゲラにチェックするだけなら、そこまでの高性能は不要です。
作業効率に影響しそうなのは、認証方式ですかね。iPad Proは顔認証であるFace IDを搭載し、iPad Airは指紋認証であるTouch IDを搭載しています。わざわざボタンに触れないといけないTouch IDよりFace IDの方が便利です。

「Apple」サイトより

ゲラをチェックするのに、最も大きく影響しそうなのが、サイズと重量です。
新型iPad Proは過去のApple製品史上最も薄く、厚さは5.1mm。大昔販売していたiPod shuffleと同等だそうです。
重量も軽く、どちらが「Air」の名に相応しいモデルなのかわからなくなります。
サイズはわずかにiPad Proの方が大きいですが、たいした違いではありません。

「Apple」サイトより

ぶっちゃけ、iPad Proの方がiPad Airより全ての機能で優れています。ただ一点、価格を除いて。
13インチiPad ProとiPad Airの価格差は、9万円。2倍近い価格差があります。
重ねて言いますが、iPad ProはiPad Airより全ての分野で優っているので、お金があるならiPad Proを選んだ方が良いですが、そこまでの機能は小説執筆には不要です。大富豪でなければ、iPad Airで良いかと。

「Apple」サイトより

ひとつ気になるのは、新型Magic Keyboardの存在です。今回からiPad Proは専用のアルミ製Magic Keyboardが用意されました。従来モデルより軽量で、ファンクションキーを搭載しているなど機能も異なります。iPad ProとMagic Keyboardの組み合わせは、ほぼほぼMacbookです(タッチパネルを使える分だけ、iPad Proの方が高性能?)。
iPadで執筆もしたい人には、専用のMagic Keyboardの性能差も考慮して、iPad ProかiPad Airか選ぶ必要があります。
まあ、iPad Pro専用Magic Keyboardは、13インチ版で59,800円(税込)もしますが。もう少しでiPhone SEが買える値段です。

「Apple」サイトより

Apple PencilかApple Pencil Proか

iPad Pro / iPad Airは、Apple Pencil(USB-C)かApple Pencil Proが使用できます。前モデルの第二世代Apple Pencilは使えないので、過去のiPadで使っていた第二世代Apple Pencilを使い回すことはできません。
性能は、Apple Pencil Proの方が、優れています。指で強く押すとペンの種類や色などが選べ、ペン先の回転も認識してくれます。
ゲラのチェックだけならそこまでの高性能は不要ですが、手元でペンと消しゴムを切り替えることができるApple Pencil Proを選びたいです。
無印とProの価格差は、9,000円。

「Apple」サイトより

まとめ:13インチiPad Air + Apple Pencil Proを選びたい

小説家の視点で新型iPadシリーズを比較してみました。理想の組み合わせは、こちらになります。

  • 13インチiPad Air

  • Apple Pencil Pro

  • (執筆もするなら)Magic Keyboard

本文で書いたように、今回のiPad Proは価格以外の全てのカテゴリーでiPad Airより優れています。お金に糸目をつけないならiPad Proを選びましょう。
そうでない人は、小説の執筆作業に使うならiPad Airで充分だと思います。



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