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エンジニアにとって今こそ求められる!〜ゲリラな「調査」とは〜

はじめに


今回も炎上的な記事ではなく、実現場で得た教訓について書いていこうと思う。
「調査」というテーマを挙げておりますが、皆さんも仕事をする中で依頼されると思います。
その際起きた恥ずかしかったことや「当たり前だけど意識してなかったこと」を伝えていきたいです。
特に私ぐらいの年齢になると、意識できていないことにすら気づかず、そのまま年数を重ねてしまいそうですので戒めも含めております

ことのあらすじ


普段弊社(私も)は、直接クライアントとやりとりすることがメインですが、他企業様のプロジェクトにエンジニアとして入る(日銭稼ぎ)こともあります。

そこには、同じエンジニアや事業作りを推進している人など多様な方がおります。

その中で、現在作っているシステムに新しい仕組みや技術を導入することになり、それの可能性や現実的に運用できるかに関する調査の依頼を受けました。

その際、調査をする上でのアウトプットとして、生駒の中では以下を想定していました。

・実際に調べた資料(URLや参考文献)
・デモ実装したもの

調べ切れるところまで調べて、上記を提出したのですが、クライアント様からは、

・渡されたものをどう使って良いかわからない
・新しいものを現在のシステムに導入するメリット、およびリスクがあるかわからない

とお叱りを頂きました。(こうやって伝えて頂けるのはありがたい。。)

恥ずかしながら、相手の意向や判断軸を考えず丸投げしてしまったのです。

忙しいとかそういうのは置いておいて、クライアントからしたら、そりゃそうだよなと思いまくりでした。

相手の次の動きを予測して、調査材料を揃えるべきだったのは反省点ですが、改めて「調査」の定義から見直してみました。

「調査」って改めて

仕事の中で、調査タスクというものは何度もやってきましたが、改めて「調査」という行為自体が、「どういうことをして」、「どんな恩恵をもたらす」仕事なのかを考え直してみました。

まずはググって、Goo辞書で見てみると、

物事の実態・動向などを明確にするために調べること

と凄いシンプルな回答が出てきました。

私の中では、「うん、調べたぜい!」って落ち着きそうになりましたが、
今回の事例では相手にお客さまがいます。

調査という言葉でも、「状況」や調査をする「相手」によって、言葉の意味が変わってくると考え直しました。

結論をお伝えしますと、「調査」した内容をもとにお客さまへ、「どんな影響やリスクが発生するか」、「ビジネス上のインパクトがどれぐらい出るか」を直感的に伝えることが大事だと把握しました。

もっと深く語ると、「調査」で得た情報は、「相手」がいないと意味をなさないということです。

当たり前ですが、実際の現場において、この辺が見過ごしてしまいやすいことだと改めて把握できました。

エンジニアにとっての調査って

この辺も議論すれば広がりがあるお話になってしまうのですが、エンジニアにとっての調査は、

解消したい課題に対して、どんな技術で効率的に解消できて、かつクライアントや一般ユーザに利便性をもたらすかを観点にもつ

に尽きると思います。

私自身も世間一般のエンジニアに比べたらコミュニケーション能力は低い方ですが、顧客理解は人一倍やっているつもりです。ダメなもんはダメときちんと言います。(的外れなことも多いです。

調査自体は、作業工数として換算されづらいものですが、エンジニア自身が価値を作るために割いた労力であり、そこに目を向ける経営者が増えてくれると嬉しいなと思います。

最後に

今回のようなすれ違いは、目的を持って調査をしていたら、起きるはずのないことですが、
私みたいに依頼された内容をそのまま解釈して作業を進めていくと、こういった乖離が起きるのは事実だと思います。

自分への戒めも込めて書くのですが、調査を依頼された段階で、

・相手の調査に対する目的
・どんな成果を得たいのか

をある程度把握しておくと、ミスマッチがなかったなと思います。

IT業界自体で調査という仕事は実工数に換算されづらいものとして捉えられがちですが、
「未来を良くするための仕事」としてみてもらえたら、もっと世界観が変わっていたのではないかと私は思います。

エンジニアに限らず、色んな業種の方に役に立つ知見になったら幸いです。

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