見出し画像

ライトに事業を立ち上げるつもりが大惨事

ことのあらすじ

2020年に起業して、主にシステム開発を生業をしている中で新規事業立ち上げを主力に動いてきました。その中で、システムを納品するまでのライフサイクルの短縮化やコミュニケーション方法、開発主法を見直している中で、「MVP」という用語を聞きました。(界隈では大分前の話ではありますが、、、

私の中では、「強くゲリラ戦を戦う上で必須だ!」と息巻いて、実際に事業の中に組み込んでみましたが、そうはうまくいきませんでした。。

今回はそこで起こした問題と、実際に行なっている改善活動を示していきたいと思います。(今回も割と恥ずかしい話

MVPって?

まずタイトルにある「MVPって何なの?」って話ですが、
要約すると、

・製品・サービスの必要性調査
・顧客のニーズとウォンツの把握
・必要最低限のサービスに絞って無駄な時間を最小限に
・素早い収益化の実現
・競争優位の獲得

のざっと5つだと思います。

つまり、大手企業や資金力があるところと比較しても競争優位性を獲得しながら、新しい市場に切り込んで製品やサービスを浸透させていく方法と捉えています。

まさに弊社にとって目から鱗な考え方であり、即刻実践する価値ありと、弊社サービスに取り入れていきました。

しかし、弊社この考え方を誤った方法で実践してしまったが故に問題となってしまいましたorz

なぜ履き違えたのか?

ここではMVPを履き違えてしまった事例を挙げていこうと思います。
MVPを知ってから、うまいタイミングで新規サービス立ち上げの引き合いがきました。
士業に関する業務改善をメインとするサービスを立ち上げるもので、業界の闇を改善するような課題でもありました。

お客様は「課題」を認知しているがどういう解決方法やアプローチが分からないとのことで弊社に相談して頂きました。そこで、まずは一緒に要件を整理していきましょうという流れになりました。

流石に士業の業務を理解するのには苦戦しましたが、2ヶ月ぐらいで整理ができ、ここからまずは最小限の機能に絞って、今よく使われているNo Codeでスピードローンチしましょうという形で話がまとまり、ここまでは良さそうな流れだと当時は思っていました。







さて、読者の皆様お分かり頂けたであろうか?(心霊番組の幽霊を捉えた瞬間的なやつ

既に弊社はこの時点で罠にハマってしまっていました。
MVPの章と弊社の実際の動きを再度見比べてみて、弊社の漏れ、やっていないことを考えてみましょう。

答えは、
「製品・サービスの必要性調査」
「顧客のニーズとウォンツの把握」
です。

つまり顧客の言葉を鵜呑みにして、それが成功するものだと思い込んでスピード開発をしてしまったことです。

「プロジェクトのスタート時点で、サービスの必要性やニーズ、ウォンツ調査が出来ていれば、もっと精度の高いアウトプットが出来ていたのでは….」と思いまいしたが、後の祭りでした。

しかも弊社MVPをするならNo Codeのバブル という話を聞いて、それで試してみようという話になりましたが、なりいざ導入してみると(社内のエンジニアから大批判)、

・士業の業務要件を満たす作りにするには限界がある
・作りが複雑になり過ぎて機能構造が分かりづらい

などの諸問題が発生しました。

それでお客様には頭を下げて(再トライを許容してくれたことに感謝しかない)、弊社が得意とする技術領域で何とか復元に向かって動き始め、並行してお客様サイドの必要性やニーズ、ウォンツのキャッチに動き始める事が出来ました。

画面がないとキャッチできないという事で、約1ヶ月でReactを駆使して、ざっと作り上げて検証の準備を整えました。(ここでも界王拳を何回も唱えてました

知り合いやクライアントなどに片っ端から聞いて回ると、やはり違うニーズや業界特有の慣習などが出てきて、要件整理したもの以外にも、大きな課題が出てきました。

今は出てきた課題に対しての優先順位を決めて、ポイントを絞りつつ、費用も無駄なところにかけずに動けるようになりましたが、MVPの考え方を誤った事による損失は大きいものでした。

得られた教訓

今回十分な知見を得ずに始めてしまったのも要因ではありますが、主に以下だと思ってます。

・お客様がトライしようとしているサービスは世の中に求められているものかを検証
・サービスを実現するにあたって、自社のリソースや強みを土台にしてチャレンジすること
・世の中にあるMVPの実例を参考にしてみる

を念頭に置くべきだと自覚しました。
お客様の限りあるリソースを有効活用して、成果を最大にするにあたって大変重要なものでした。

最後に

今回の事例は、MVPのトライに失敗はしてしまったものの、自社の強みを活かすことや、お客様の課題への向き合い方など大変勉強になりました。
なにより、

お客様以上に事業のことを考えていかないと、弊社の事業に未来はない

と自覚するきっかけにもなりました。

世の中には素晴らしいアイディアを閃いても、私のような失敗要因で成し遂げられなかったものも多々ありそうです。

それ自体が社会的な損失になってしまうので、我々も身近なクライアントから世の中へこの失敗から学んだ手法を発信していきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?