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プロの漫画から学ぶ漫画の描き方3

※この勉強法は劇薬です。

もの凄いしんどいです。

時間もかかります。

初心者には早すぎる勉強法です。

最低でも視線誘導を意識したり

コマの中の情報量を調節したりしながら

漫画を製作してる人でなければ

ついていけません。

その上

ぼくは丁寧に教える気がありません。

それでもいい人は覗いていってください。



まずやることは

プロの漫画を軽く模写することです。


売れてる作家

上手い作家

自分の目指す作家

どれか参考にしたい漫画を選んでくださいね。


ポイントは長期連載してるものより

読み切りのほうが良いということです。


読み切りは

1話完結なので長期連載より作り込まれていて

作家の技術がふんだんに詰まっています。

あとは

新人時代のものより

連載を経験したあとの漫画のほうがいいです。

どの方も

新人時代よりはるかに力をつけています。




第3回です。

4ページの4コマ目からです。


追記

模写ではない実際の漫画が見つかったので

載せておきます。

こちらの方が解りやすいと思います。


あと

模写が甘かったせいで解釈に齟齬が生まれています。


いずれ本来の漫画のほうの解釈も載せますが

それも含めて考察力を鍛える参考にしてください。




4ページ



4コマ目 


このコマは外ワクまでのタチキリのコマです。



そして主人公の顔のアップにより

かなりインパクトのあるコマになっています。


特にフキダシの「壊すぞ」

という言葉が印象的です。



わざわざフキダシを

2つに分けて強調することで

たった一言で主人公のキャラを

たたせることができています。



それと

雷の音とそれに掛かった顔を

近くに配置することで

読者が一度に3つの情報

受け取るように構成されています。



これは読者が多くの情報を

処理することで増えるストレスを利用して

主人公の存在感をストレスとともに

より強調させる狙いがあるように思えます。



さらに付け加えるなら

このストレスにより読者の意識は

わずかですがこの場面で

止まるように仕組まれています。


それがよけいに主人公の存在感を

強調させています。



そしてをつけることで

情報量をさらに増やしていることにも

注目しなくてはなりません。



もちろん雷による場面の臨場感を出すことも含めて

複数の要素を絡み合わせて

このコマを作っていることも忘れてはいけません。


4コマ目の情報  ふきだし(2つ) 主人公の顔(影付き) 雷の効果音 



4ページのまとめ


1コマ目は

3つのふきだし

3つの手で構成されています。



これにより

言葉と絵の情報量を均等

調整していることが分かります。



ふきだしの位置関係

手の位置関係似通っていること

からも間違いないでしょう。




これは2コマ目の構成

同じ系統の仕掛けと思われます。



これは視覚的な仕掛けとしての側面から

警官の存在感もしくは厚み

強化しているように感じます。




2コマ目

真ん中の段の警官のふきだしの数は4つ


そして

3コマ目と4コマ目

つまり下段の主人公のふきだしの数は4つ


それぞれのキャラ絵は2つずつ



2人のやり取りの際

お互い同じ情報量

掛け合いがおこなわれるので

とてもテンポが良く感じられる。



これも視覚的な仕掛けとして

読者の読むリズムをコントロール

カタルシスを感じさせながら読んでいけるように

意図的に印象操作がされた仕掛けだと思います。



5ページ



1コマ目


タチキリでどこかの屋敷に雷が落ち

誰かの悲鳴が響き渡るというシーン。


読者は

このシーンの舞台は

この屋敷なのだろうと思うはずです。




そして

やや左上がりのコマ



そこからさらに左に角度を上げた建物

という配置で急な感じの印象を受ける。



このコマでまず注目することは

屋敷の角度です。


さらに言うなら

それぞれの情報(絵)

「角度」という基準を用いた視覚的効果です。



雷は屋敷より高い位置から

降ってくるので

屋敷より傾斜の高い角度

効果音が配置されています。



そしてフキダシは

屋敷より低い位置から発せられているため

屋敷より角度が緩やかな配置

視覚的効果が演出がされています。



「角度」を基準にしたことで

このような仕掛けが成立したんだと考えられます。




他には

このコマは左右の情報量の差異

使った仕掛けを使っています。



まず分かるのは

コマの右側の方がやや大きいことです。



そしてそれを超える大きさの

ぶち抜きの「雷の効果音」

意識の開放が仕掛けられています。


そして

開放と抑圧を効果的に演出するために

左側を小さくし

抑圧を引き立たせることにより

それぞれが対比により際立たされたように感じられるのです。


それは、「雷の音」「悲鳴」

情報強度の格付けです。



「雷の音」のほうが強く

「悲鳴」のほうが弱い

ということです。



これにより「音」として

どちらが強く弱いのかを

視覚情報

つまり

「絵」として表現

することができたということになります。



1コマ目の情報  雷の効果音 屋敷 落ちた雷 誰かの悲鳴 




とりあえず

紙に書いてあることが

あまりに低レベルだったので

書き直してます。



もう少し簡単なところから始めたいという方は

画像のほうを見てください。



では

お疲れ様です。

ありがとうございました。

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