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『大丈夫です!』って言う人は、だいたい大丈夫じゃない 〜双極性障害だって働きたい 7

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。

前回の記事の続き、いよいよ休職へのカウントダウンがはじまります。
↓↓

「大丈夫です!」

その頃の私は、食事も取れるようになったこともあり、さらに仕事のアクセルを踏むようになっていました。

とにかく他の人に仕事が頼めない。

同僚全員“先輩で部下”というビミョーな構図になっていたこともあり、頼むのは申し訳ないという理由ももちろんありましたが、

「適当にされることが許せない」
「私がやった方がマシ」


という傲慢さがあったことは否定出来ません。
同僚の仕事にまで「こうしたらもっと良くない?」と口をはさみ、頭の中はアイスバーンのスキー場を直滑降で滑っているような状態でした。

「ひとりで出来ることには限界があるのですよ?ブレーキをかけなさい」
と繰り返し繰り返し主治医には注意されていたようですが(あまり記憶がありません)、全部「大丈夫です!」と答えていたそうです。

最近主治医に「あの頃、何を言っても『大丈夫です!』の一点張りでしたね〜。いや、大丈夫じゃないですって何度も止めたのに」と笑って言われました。
そ、そうでしたっけ⁇(汗)


産業医、現る

私は会社の人事に“精神科に通院していること”、“適応障害の診断を受けていること”を伝えていました。
ある日、人事部長に「ウチの会社の産業医の先生とお話してみますか?全然強制じゃないですよ、気が向いたら」と言われました。

「いえ、ちゃんと通院してますし、主治医がいるんで大丈夫です!」と断りました。

多少食欲は戻ったとはいえ、相変わらず明らかに痩せた姿を心配して、何度か産業医の面談に誘われました。

「そこまで言うなら、まぁ一回会ってみるかー。大丈夫なのになぁ〜」とやや不満に思いつつも産業医と面談することになりました。


タメグチ上等ロッキン産業医

産業医も精神科専門医でした。
ところが、主治医とはまるでタイプの違う、長い髪を後ろで束ねた若いロッキンな精神科医でした。
しかも初対面からタメ口(笑)

産:「で?どんな感じ?」

こ、こわい…。ジェントルマン主治医と違い過ぎる。
しかしまぁ、精神科医らしいので今までの経緯と状況について話しました。


充電の切れたスマホ

産:「で、どのくらい睡眠とってる?」
私:「3時間くらい…でも昼間眠くなったりしないんで仕事に支障は無いです!」

産:「………あのさぁ〜、それ、充電切れてるスマホを『このスマホ、全然動かないんです!壊れてます!』って店に持っていってるのと同じよ?動くワケないじゃん」

当時はめちゃくちゃムカつきましたが、
今の私なら「マジでそれなw」と笑って返すと思います。うまいこと言うじゃん、ロッキン産業医。


レッドカードをチラつかされる

次の診察日、主治医にムカつく産業医と面談したこと、挙句「充電切れのスマホを店に持って行くヤツ」呼ばわりされたと告げ口しました。
酷いですね、と言ってくれると思っていました。
ところが、主治医は穏やかな口調で、

「産業医の言ってることは合ってますよ。私が例えるなら、まるで戦場の最前線の塹壕で、マシンガンを抱えて敵がどこから撃ってくるのか一日中目をギラつかせてるみたいですよ」

とさらなる厳しい例えを被せました。
今なら「マジ、それなw」です。

そして、「このままだと、もうそろそろレッドカードですよ。休職を考えないといけないですよ」と宣告されてしまったのです。

続く


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