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間違いだらけの『休職日記』を、6年後に振り返ってみた⑨ 〜休職延長宣告

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

2017年の夏、私は“抑うつ状態”との診断を受け、2ヶ月弱の休職をしました。
その際に残していた『休職日記』を6年後の今、振り返ってみようと思います。

前回の日記↓↓


第9回目は、『休職延長宣告』編です。 

休職は最低でも1ヶ月=1ヶ月後に復職できる!

と信じ込んでいた当時の私に起きた、いささか奇妙な展開を回想します。

2017年7月18日(火曜日)22:36

今日は、朝からキッチンの掃除の最終仕上げ。
排水口の臭いの原因を突き止めたので、近々対策グッズを買いに行こうと思う。

残る清掃はランドリー周りを残すのみか。
ランドリーラックの配送完了のお知らせメールが来たので、早ければ明日には届くかも。明後日、取りかかれるかな。

午後は映画を一本DVDで見て、それからアートワークに取り掛かる。なんと今日出来上がってしまった。仕上がりはイマイチ、、、だけど、ずっと空っぽの梱包されたままのフレームより100倍マシだろう。

ついでに玄関の傘をごっそり捨てることにした。
玄関のディスプレイコーナーがやっとまとまった。

明日は産業医の先生に会う日。
会社に行く。
今から緊張している。

この時気晴らしに作っていたイマイチなアートワークは記事の最後に載せておきます。
『パピヨン』の名前の通り、私は“蝶”のモチーフが大好きです。
本物の蝶の標本は、あまりに残酷で蝶好きのポリシーに反するので買いません。
あくまで“モチーフ”として蝶を愛しているのです。
蝶のフリー画像をケント紙にプリントアウトし、ひたすら切り抜いて額装しただけの簡単なアートワークです。

翌日の日記です↓↓

2017年7月19日(水曜日)22:20

今日は久々出社し、産業医の先生に面会した。
幸い、社員に顔を合わせずに済んでラッキー。

休職から今までの経過を話した。
「思い切ってお盆明けまで休んじゃったら?」という思いがけない提案をされた。
びっくり。1ミリも考えていなかったことだ。
「なんかさ〜、こう〜、行きたいところとかないの?」と産業医に言われ、
半分冗談で「与論島に行きたかったんですよね〜」の一言で急展開。
「いいじゃない。行っちゃいなよ。仕事始まったら、また長期間休むの難しいでしょ?今だから出来ることしちゃいなよ。それから万端で復職すれば?」とのこと。
ひるんだ(笑)

面談に同席していた人事総務の係長に「どうですか?与論島、行ってみます?主治医の先生の診察の後、どうするかチラッと連絡ください。」と言われた。
「思いかけない提案だったので、ちょっと自分なりにじっくり考えて、主治医の先生にも相談して、ご連絡します」と正直に答える。

が、帰りの道すがら、「どうしよう?」から「ホントに行っちゃおうかな〜」という思いがどんどん膨らむ。
ヨガのレッスンで言われた「やりたいと思ったら、すぐに行動しなさい。そこに必ず結果がついてくる。」という教えが後押しする。
何も変わらないかもしれないし、何も見つからないかもしれない。それもまた結果だ。何もしないよりずっと前進しているだろう。
帰りの電車の中ですぐにツアーの空きを探す。夏休みシーズンギリギリなのでこの際多少の出費は仕方ないだろう。今はその時なのだから。

夕方には申し込みを完了した。
ついでなので、那覇にも一泊して、行ってみたかった美ら海水族館にも寄るスケジュールを組み立てた。
25日にカメラの教室にも行くし、ちょうどいいカメラの練習になりそうだ。

明後日、主治医の先生は何て言うかな?
8月冒頭のイベントは完全に放棄することになる。
〇〇さんには報告しないといけないだろう。
1日にして、急展開。
人生は何が起こるかわからない。

明日は午前中古いランドリーラックの解体、午後はヨガ。
午後は今日届いたランドリーラックの組み立て。完成は手間取りそうなので、午前中と午後に分けた作業になるだろう。

まさかの休職の延長。そして旅行まで行ってこい!という提案。
一般的には休職中の旅行はNGですが、産業医の許可の元、まさかの『与論島への旅』を計画し始めます。
あくまで私のケースであって、安易に真似をしないでくださいね(汗)会社によってはトラブルになります。
※当然ですが主治医には反対されました。

翌日の日記です↓↓

2017年7月20日(木曜日)23:37

食後についウトウトしてしまって、急いでお風呂に入って、今23時23分💦まずい、まずい。

今日は朝からランドリーラックの解体。早めに終わったので、続けて新しいランドリーラックの組み立てを始めたが、想像以上に大変で途中でタイムアウト。
13時からのヨガ教室に行く。
午前中に体力を消耗してしまってヨガがイマイチだったが、幸いリラックスのコースだったので、ゆったりと出来て体調が戻る。
散らかり放題の家に帰ってから、サクッとテーブルだけ空けてサンドイッチとフルーツを食べ、早速続きの作業に取り掛かる。
午前中に組み立てを始めていたおかげで、足りない部品がいくつかあったので、ヨガの帰りに調達してきたのが効率が良かった。
しかしながら、予想以上に大変な作業だった!
組み立て自体は簡単だったのだが、狭くて取り回しが効かない上に、脚の高さが場所によって違ったり、トイレの扉にぶつかってしまったりと、、、高さの調節やら、説明書とは違う順番で組み立てないと入らないやら、、、夕方にはぐったり。
どうにかキレイに収まったと思う。
洗濯干しの見た目がカッコ悪いので、いいヤツが欲しくなる。
でも、洗濯機の蓋の開閉はしやすくなったし、ピンチも取りやすい。もう一息、オシャレにしたいが、予算の関係もあるのでおいおいだろう。

ヨガの帰りに、フードフォトの申し込みの振り込みもしてきた。与論島と美ら海水族館とフードフォト教室。残り、この3つのミッションをこなせたら、有意義な休職だと思う。
明日は朝ヨガのレッスンに行った後、主治医の先生に休職の延長を打診する。どうなるか、正しい選択なのか、緊張。

6年後の振り返り

私の会社は、休職期間中も月に2回『産業医の面談』が義務付けられていました。
人事総務部の上司も同席し、会議室で行われていたため、診察というより『裁判』のような雰囲気だったのを覚えています。

そして、ウチの会社の産業医(精神科専門医)が中々の変わり者。
※以前、記事に書きました↓↓

クレイジー産業医の『休職延長、与論島行っちゃいなよ!処方箋』に度肝を抜かれ(笑)
もはや行くしかない!と、その日のうちに旅行を申し込んじゃってます。

私は、『産業医とは医者であって医者にあらず』と考えています。
なにしろ会社に雇用されている訳ですから、主治医のように自分の味方ではありません。

言葉を選ばずに言うなら、
「社員としてまだ使えるか?賃金を払ってまで働かせる価値があるか?」
をジャッジする人です。

会社に戻りたいなら、産業医面談には少々の演技力が求められます。
間違っても反感を買うような態度を取ってはダメです。

そんなわけで、私の奇妙な休職延長と『与論島の旅』に向けた準備が始まります。


続く

休職中に作っていたアートワーク。切って貼っただけ。(ペーパーワークです。本物の蝶ではありません)

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