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間違いだらけの『休職日記』を、6年後に振り返ってみた⑰ 〜復職スタートと日記の終わり

みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。

2017年の夏、私は“抑うつ状態”との診断を受け2ヶ月弱の休職をしました。
その際に残していた『休職日記』を6年後の今、振り返ってみようと思います。

前回の日記↓↓


ついに最終回『復職スタートと日記の終わり』編です。
間違いだらけの休職期間を経て、再び働き始めました。
ラストスパート、まとめて6日分載せます。

2017年8月16日 水曜日 21:38

復職初日。
緊張したけれど、みんな普通に接してくれて本当に助かった。
同僚の〇〇さんと△△さんが、今後の仕事の進め方について時間を割いてくれた。ありがたい。
まだ、色々うまくいかないかもしれないけれど、時は待ってくれない。少しずつでも前に進もう。

産業医の先生のアドバイス通り、今日は早く寝よう。

復職初日の日記です。
相当緊張しながら、出勤したのを覚えています。
みんな笑顔で『待ってたよ』と声をかけてくれました。
幸い、理解のある同僚に恵まれていたため、

「今できること」
「今できないこと」
「私にやって欲しいこと」

について、お互いの意見のすり合わせのミーティングの時間を割いてくれました。

“少しずつでも前に進もう”と語っています。

翌日の日記です↓↓

2017年8月17日 木曜日 23:01

復職2日目。
今日は昨日ほど緊張せず、淡々と仕事が出来たと思う。
まだ書き物メインの単調な作業だけど。
来週から徐々にクリエティブな仕事もしていこうと思う。

まずは来週火曜日にカラーレッスンの授業があるので、明日はその準備だ。

早速寝る時間が23時になってしまった。
もう寝なきゃー。

今読むと、『早速アクセルを踏もうとしてるな』と感じますね。
危険なサインです。

ゆっくり、ゆっくりだよ、6年前の私。
まだ復職2日目だよ?

翌日の日記です↓↓

2017年8月18日 金曜日 23:50

3日間、乗り越えました。
明日は土曜日。
でも、朝から、病院→美容室→ヨガと、予定を詰め込んでいるので、通常勤務と同じタームで行こうと思う。

先生には怒られるかもしれないけれど、また休日だけダラダラするのは良く無いと思う。

日付が変わる。
早く寝なきゃ。

どうにか3日間の出勤を乗り切ったようです。
しかし『土曜日だからといってダラダラするのは良くない』と、“通常勤務と同じタームで”と自らに釘を刺しています。

今の私だったら、3日間頑張ったのだから、土日はパジャマのままぐったりしていると思いますが、当時はそれが許せませんでした。
進歩なのか、退化なのか、よく分かりませんが、
今は『頑張らない日』を覚えました。

翌日の日記です↓↓

2017年8月19日 土曜日 00:00

相変わらず咳が出る。
ちょっと気になってきた。
市販の咳止めを飲み始めた。

久々のヨガは、ディープリストラティブのクラス。
リストラティブとは、〝元に戻す〟という意味だそうだ。
1ヶ月前に受けた時は、全然集中出来なかったが、今回は寝そうになるのを堪えるのが大変だったくらい。
自分の体調の変化に驚く。
観察するには凄くイイと思う。私にはとても合っている。
月一回なので、定期的に受けよう。

明日は朝から通常クラスのレッスンだ。
もう日付が変わる。
早く寝なきゃ。

休職が明けても、ヨガは続けていました。
身体を動かすヨガだけでなく、陰ヨガと呼ばれる瞑想に近いヨガも行っていました。

翌日の日記です↓↓

2017年8月20日 日曜日 23:13

朝からヨガ。
咳止めが効いたらしく、今日は咳き込まずに出来た。
久々のヨガは、清々しい。
週末しか出来なくなるのは残念だけど、休職期間を思い出せて、朝通うのはイイと思う。

帰ってきてから洗濯やら掃除やらひと通りしたら、さすがに疲れてしまって、昼寝をした。
夕方、起きてから少しだけ仕事をする。
ダラダラやらずに、少しだけにした。

夕飯を食べて、ゆっくりしてからお風呂に入り、今、日記。
すっかり23時が定着してしまったけれど、日付が変わる前に寝る習慣は続けるように努力する。

なんと恐ろしいことに、復職してから最初の日曜日に仕事しちゃってます…。
マジかよ、6年前の自分。
『ダラダラやらずに、少しだけにした』そうですが、ちょっとどうなのよ??

“明日で済むことは、明日やれば良い”

当たり前のことが全然できていなかった、というより、当時の思考はやはり普通じゃなかったんだと思います。

“仕事” “仕事” “仕事”。

もう脳内のすべてが“仕事”だったんでしょう。

最後の日記です↓↓

2017年8月21日 月曜日 22:54

今日は、朝起きづらかった。
復職してから、今日の方がしんどかったかも。
身体が重い。
でも、どうにかこなす。
仕事は少しずつ出来ていると思う。

明日は午後からレッスンの講師役だ。
きっと同僚の〇〇さんの方がハラハラしているだろう。
私はできるつもりでいるんだけれど、客観視出来ない状態だから、なんとも言えない。
迷惑をかけないように、しっかりこなしたい。

今日は診察もあった。
ゆっくりやるように言われた。
理想と現実は常に乖離しているのは仕方ないだろう。
それが仕事だ。

6年後の振り返り

日記はこの日で終わっています。
私が人生で唯一書いていた日記。

改めて、本当に“下手くそ”な休職だったなと、自分でも思います。
そして、復職は少し早急だったのではと感じます。
ずっと復職を避けているだけでは、いずれ向き合わなければいけないストレスを回避しているだけで解決にはなりません。

しかし、頑張れない時はどうやったって頑張れないのです。

万全の対策を立て、完璧な復職を目指したつもりでしたが、『めでたし、めでたし』とは行きませんでした。
環境には恵まれていたものの、この後不幸な出来事が立て続けに起こり、私は休職前よりも体調を崩していくことになります。
※自傷に関する記載がありますので、体調の悪い方はリンクを飛ばしてください。
↓↓


しかし、『2度目の休職から同じ職場に復職できる確率はほぼゼロらしい』という記事をどこかで読んでしまい、

“次に休職したら人生終わりだ”

という呪いにかかっていました。
なんとしても“2度目の休職”は避けようと、どうにか今日までやってきました。

そこには温かい同僚のサポート、主治医の的確な治療あってこそです。

今、休職で苦しい思いをしている方へ。
こんなに“間違いだらけ”の休職をしてきた私がいます。
何の参考にもならない、いやむしろ“やってはいけない”ことだらけの『休職日記』でしたが、反面教師としていただけたらと思います。

長い文章にも関わらず、通して読んでくださった方、本当にありがとうございます。

明日、ほんの少しあなたのココロが軽くなっていますように。


おわり

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