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experience villa 那須塩原 物語 ~10組のゲストが紡ぐ、特別な2泊3日~第2話 女子旅(6人、40代、親友同士)

登場人物:

  • 理恵(45歳):医療機器メーカーの営業部長。仕事もプライベートも充実しているが、たまには友人とゆっくり過ごしたいと思っている。

  • 久美(44歳):専業主婦。3人の子育てに奮闘する毎日だが、たまの息抜きが楽しみ。

  • 智子(45歳):大学教授。研究に没頭する日々だが、友人との交流も大切にしている。

  • 葉子(44歳):フリーランスのライター。取材で各地を飛び回る毎日で、友人との時間を久しぶりに満喫したい。

  • 純子(45歳):画廊オーナー。アートへの情熱を仕事にしているが、プライベートでは気の合う仲間とのんびり過ごすのが好き。

  • 美香(44歳):料理研究家。新しい料理へのインスピレーションを求めて、日々研鑽を積んでいる。

六人の女性が、那須塩原の豪華なヴィラ「experience villa 那須塩原」に集まった。 大学時代からの親友同士、久しぶりに顔を合わせる彼女たちの表情は、期待に胸を膨らませている。

「みんな、仕事に子育てに大変だったでしょう。たまにはこうして、ゆっくり休暇を取るのも大切よね」 理恵が言うと、久美が同意した。 「ほんと、そうよね。こういう時間があるから、また明日から頑張れるんだもの」

ヴィラに到着すると、まず目に飛び込んできたのは、開放的なリビングとダイニング。 「なんて素敵なインテリアなの!」 純子が感嘆の声を上げる。 「ソファもテーブルも、センスが良くて居心地が良さそうだわ」

続いて、広々としたキッチンが美香の目を引いた。 「この設備なら、本格的な料理だって作れちゃいそう。みんなで楽しく料理するのも、女子会の醍醐味よね」 「そうね、美香の手料理が食べられるなんて、楽しみだわ」 智子が微笑む。

「ねえ、見て!こんなところに本格的なプライベートサウナとか岩盤浴までついてるわよ!」 葉子が嬉しそうに声を上げた。 「旅行に来たのに、まるでスパに来たみたい!」 「疲れた体を癒やすには、最高のロケーションね」 理恵も目を細める。

荷物を部屋に運び込んだ彼女たちは、ヴィラ自慢の源泉かけ流しの温泉へと向かった。 「化粧水みたいなお湯、最高じゃない?」 理恵がとろとろのお湯に体を沈める。 「温泉の効能で、みるみる疲れが取れていくわ」 智子も心地良さそうだ。

「ところで、岩盤浴ってどうだった?」 純子が、先に入っていた久美に尋ねる。 「最高だったわよ。遠赤外線の心地良さったら。汗をいっぱいかいて、身も心もデトックスした気分!」 「じゃあ、私も入ってみようかしら」 美香も興味津々だ。

温泉と岩盤浴で心身をリフレッシュした後は、美香が腕を振るう番だ。 那須の新鮮な食材を使って、彼女が作るのは体に優しい創作料理の数々。 「美香、これ全部手作りなの?」 テーブルに並ぶ色鮮やかな料理を見て、葉子が驚く。 「那須の野菜がとってもいいのよ。料理のアイデアが次から次へと浮かんできて、つい作りすぎちゃった」 美香が笑顔で答える。

「ワインもぴったりだし、最高の組み合わせだわ」 理恵が満足そうに一口含むと、純子が頷いた。 「料理って、やっぱり愛情が一番の調味料よね」

夜が更けるまで、女性たちの笑い声が絶えることはない。 普段は聞けない本音の話に花が咲き、時にはくすぐったい恋バナも飛び出す。 「ああ、久しぶりに思いっきり笑った!みんなと一緒にいると、若返った気分だわ」 智子が目尻の笑いじわを拭いながら言う。 「そうね、たまにはこうして羽を伸ばすのも、お互いに必要だもの」 久美も同感だ。

二日目は、ヴィラ近くの「那須野が原公園」へお出かけ。 「こんなにいい天気の日は、外でたっぷり自然を満喫したいわよね」 葉子が澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込む。 散策の途中、純子が立ち止まった。 「ねえ、あれ見て。可愛いウサギがいるわ」 野原を駆けるウサギの親子に、女性たちも思わず歓声を上げる。

那須野が原公園HPより

「たくさん歩いたから、のどが渇いたわね」 公園を一周した頃、理恵が言った。 「ちょうど良い所にカフェがあるじゃない。みんなでお茶しましょう」 久美が、可愛らしい外観の店を指差す。

カフェではそれぞれがお目当てのメニューを注文。 「ふふ、ケーキのデコレーションまでお洒落なのね」 理恵のオーダーしたショートケーキに、純子の視線が釘付けになる。 「アートを感じるわ。盛り付けって、大切よね」 「私は、ここの豆から挽いたコーヒーがお気に入り。香りが良くって、ついリピートしちゃう」 智子の言葉に、美香も同意する。 「本当、こだわりのお店なのが伝わってくるわ」

ヴィラに戻ると、麻雀ルームが葉子の目に留まった。 「ねえ、せっかくだから麻雀でもやらない?」 「いいわね。私も、たまにはブレインスポーツで頭の体操したいの」 純子の提案に、久美、智子、葉子が賛成する。 一方、理恵は仕事の電話があると言って別の部屋に向かい、美香は温泉でゆっくり過ごすことにした。 麻雀ルームは有料オプションで、当日利用には電話が必要だ。 電話をすると暗証番号を教えてもらえ、その番号で入室できる。

理恵はワーケーションルームに向かった。 こちらも有料オプションで、暗証番号が必要だ。 部屋に入ると、デュアルディスプレイとキーボード、マウス、高級オフィスチェアが揃っている。 「こんなに設備が整っているなんて…。集中して仕事ができそう」 理恵は感心しながら、席に着いた。

一方、美香は再び温泉へ。 「せっかくだから、温泉と水風呂を交互に楽しもうかしら」 美香は源泉かけ流しの温泉に浸かり、ゆっくりと体を休める。 しばらくすると、隣の水風呂に移動し、冷たい水に身を浸す。 「温泉と水風呂を交互に楽しむのって、気持ちいいわね」 美香は心地よさに目を閉じる。

麻雀ルームでは、4人のゲームが白熱していた。 「ロン!」 葉子が嬉しそうに手を叩く。 「さすが、葉子は強いわね」 智子が舌を巻いた。 「いえいえ、私も久しぶりだから、手が鈍ってるのよ。でも、麻雀卓が全自動だとこんなに楽なのね。」

麻雀に熱中するうちに、夕食の時間になった。 「今日の夕食は、みんなでピザを作るのはどうかしら」 美香がキッチンに立つと、他の女性たちも続く。 「私、生地を伸ばすわ!」 「私はトッピングを切るね」 和気あいあいとピザ作りを楽しむ姿は、まるで学生時代に戻ったよう。

「んー、美味しい!」 出来上がったピザを頬張る久美の表情は、幸せに満ちている。 「みんなで作ると、楽しいだけじゃなくて美味しさも倍増よね」 理恵の言葉に、全員が頷いた。

食後は、心ゆくまでおしゃべりに花を咲かせる。 「こんな時間、本当に久しぶりだわ。みんなと過ごせて、心が若返った気分」 純子がワイングラスを傾けながら言う。 「そうね。普段はなかなか本音を言えないから、たまにはこうして心を裸にするのも必要だと思うの」 葉子の言葉に、智子が微笑んだ。 「私も、みんなの話を聞いていて、新しい発見がいっぱいあったわ」

充実した時間はあっという間に過ぎ、名残惜しいがチェックアウトの朝を迎える。 「楽しい時間をありがとう。またこうして集まりましょうね」 理恵がみんなを見渡し、提案する。 「ええ、ぜひ!今度は私が幹事を務めるわ」 葉子が快諾し、他の女性たちも口々に同意した。

帰りの車の中で、久美がふと口を開いた。 「ねえ、experience villa 那須塩原、本当に素敵だったわよね」 「ええ、友達同士でゆっくり過ごすのに、ぴったりの場所だと思うわ」 智子が振り返る。 「温泉に、ゴージャスなお部屋。自然に囲まれて、日頃の疲れを癒やすことができたわ」 美香も感想を漏らす。 「何より、久しぶりにみんなとたくさん笑えたのが嬉しかったわ」 純子の言葉に、女性たちの表情が和らいだ。

experience villa 那須塩原での2泊3日。 日頃のストレスから解き放たれ、親友との絆を再確認できた、かけがえのない休日だった。 それぞれの人生を歩む彼女たちだが、こうして時間を共有することの尊さを、改めて感じることができた。 充電を済ませた彼女たちは、また明日から自分の道を力強く歩んでいくのだろう。

第2話 了

次回は第3話 男の温泉旅行(7人、50代、趣味仲間)をお届けします。

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