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イケてる企業「ビームス」がスゴイ理由を忖度無しで語ってみた

当方は、ファッションが好きで洋服に年間かなりの金額を投資しています。

所謂、「服オタ」という部類で、洋服に目覚めてから二十数年、色々なタイプのお店で洋服を買ってきた身です。

その中でも、ここ数年大変お世話になっていてかつ、これからも激しく応援したいショップが今回紹介する「ビームス(BEAMS)」さん。

今や斜陽産業と言われていて厳しい側面ばかりのファッション業界ですが、そんな中でも挑戦を続け躍進を続けています。

ちょっと前の記事ですが、離職率が高いアパレル業界の中で定着率が高いということでも話題になりました。

アパレルショップというと、

・店員さんが話しかけてきて洋服をゆっくり見れない
・買わなかったら不機嫌な顔をされた
・どこのショップも似たようなものばかり並んでいる

などなど、昔から負の意見が目立ちがちな気もしていまして。実際自分も洋服屋さんで不愉快な思いをしたことが何度もあります。(アパレル業界がこんな怠慢な姿勢を取り続けたことが、業界が衰退していった一因だとも考えています)

一方、ビームスさんでは僕はそういった思いをしたことはないし、むしろこれからもできる限り洋服を買って応援をしたいと思っているんですね。

この記事は、とても主観的な内容にはなりますが、企業の姿勢に感動しなければこんな記事を書こうとも思いませんから。

実際に、ビームスのどこがスゴイのか。

自分なりに感じたことを書いていきます。


①社員の方一人一人が自立している(全員インフルエンサー)

まず、年中ビームス店舗で接客を受けていて感じるのは、スタッフさんが「自立し思考して接客をされている」ということ。

もちろん、社内で色々なルールや制約、決められたことはあるのだと思いますが、それを感じさせないような「その方らしい接客」をされているようにいつも感じています。

挨拶や声のかけ方も、スタッフさんによって違いますし、どういった洋服を紹介してくるかも異なる。見方によっては統一感がないとも言えるのですが、その一人一人違うということがビームスらしさなのではないかと勝手に分析しています。

ビームスのスタッフの方は、インスタグラムなどSNSでもフォロワーが多い印象です。

また、↑でご紹介した記事内で、「自社ECでスタッフ投稿から入ってきた売上比率は69%に成長した」という記述があります。これは、言い換えるとスタッフさんの提案に対する共感が多い、スタッフさんのインフルエンス力がある、とも言えるでしょう。

もし、アパレルショップにありがちな画一的な接客・提案をしていたならこうはならないはずです。

スタッフの方が一人一人自分の軸やポリシーを持ち、「これこれこう思うから、私はこれがおすすめです」と顧客に提案できる。ある意味当たり前のことではありますが、それができていない企業が多いのではないでしょうか。


②楽しさやカルチャーを売っている

画像参照元:https://www.itadaki-bbb.com/2022/

もちろん、洋服を販売しないと売り上げは上がらないですが、ビームスの方の接客を受けていると、「洋服を売るために洋服をおすすめしていない」ように感じるのです。

というよりも、スタッフの方が楽しそうに洋服や着こなしのことを解説されていて、それにつられて洋服を買ってしまうといいますか(笑)なので、洋服を売られている感を一切感じないんですね。

楽しそうに好きなものを語っていたり、楽しそうに働いている姿を見ると、やっぱり人間それを応援したくなると思うんです。

また、ビームスは洋服の他にもインテリアや雑貨の販売、飲食店や音楽イベントなどとのコラボレーションなども頻繁に行なっています。

洋服のみに固執せず、それに付随しているカルチャーや地域とも関わることで「こんなライフスタイル、カルチャーはどうですか?」という提案をおこなっているように見えるのです。

「衣食住」という言葉があるように、色々なことが洋服と結びつき共存しあっているわけですから、洋服のことだけを考えない姿勢、文化や自分の住む地域を廃れさせずに大事にしていこう、というスタンスが垣間見えて素敵ではありませんか。


③付かず離れずの絶妙な距離感

スタッフさんが空気を読まずに色々すすめてきてゆっくり洋服を見れない。

「買えよ」と言わんばかりの空気感を醸し出される、もしくは買わないとなんとなく態度が変わる。

洋服を買いに行った際に、こんな思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。

ビームスのスタッフの方は、お客さんとの距離の取り方がものすごく上手なように感じます。

声をかけられても嫌な感じがしないし、商品を必要以上にすすめてこない。だからと言ってお客さんに淡白な対応というわけでもなく、「なんかあったら声かけてね」という空気感もある。聞きたいことがあったりすると、声をかけずとも雰囲気で察して飛んできてくださることもあります。

なぜ、こんなにも絶妙な距離感で接客ができるのかというと、僕は「きちんと一人一人のお客さんのことを見ている」「自分がお客さんだったらどう接しられたらイヤな気分じゃないか」をきちんと把握できているからなのではないかと。

予算やノルマ、日々の仕事に忙殺されていると、一番大事なお客さんのことをきちんと見つめるということができなくなってきます。余裕のなさから売上やお金のことを最初に考えてしまうと、「どう洋服を買わせようか」という短絡的思考に陥りがちです。

「売り上げがどうしたら上がるのか」ということを、エッセンシャルなところからきちんと考えられる社風があるのかもしれません。


④軸を持ちながらも、時流に乗った売り方をできている


冒頭でご紹介した記事内からも分かるとおり、時代を読み取った上での商売の仕方がきちんとできているなと感じています。

SNSが発達し「個の力」が昔よりも大きくなった今、「スタッフの方一人一人がインフルエンサー」というような意識改革・発信を他のアパレルよりも何歩もリードして行っていたり。

これから徐々に時代に浸透していくであろう「VR(バーチャルマーケット)」への出展をしたり。

ビームスという軸は持ちながらも、これから来るであろう時代の波を否定せずに挑戦していく。

アップデートすることをやめてしまった日本企業も非常に多いなか、とても素晴らしい企業姿勢なのではと感服しています。


まとめ

終始エラそうでしたが(笑)、自分が感じるビームスの素敵なところについて振り返ってみました。

いい企業ってのは、結局社長をはじめ従業員が楽しそうに働いている、シンプルにそこに尽きるのではないかとも思っています。

売り上げや会社の成長は、その結果論であるということ。

それと、会社のことだけ考えずに、地域や文化貢献のことまで企業活動にされているのも素晴らしいです。自分の会社の懐事情しか考えていない会社も多いと思うので、これは見習うべきところなのではと。

やっぱり自分達だけではなく、お客さんはもちろんその地域も活気づいていかないと日本の未来はありませんから、いかに三方良しで企業活動を行うか。

これから企業として考えたいところですね。

今後も、ビームスさんを応援し続けていきます!

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