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憎しみが消えなくて困ってる

私達を傷つけたクズに対する怒り、憎しみが消えない。
一日何回かはそいつを思い出し、『クズ野郎殺してやりたい』とか『生きて思い切り苦しめ』とか、とにかく物騒な言葉を吐いている自分にハッとする。

歳を重ねるほどに生き方が顔に現れるというけれど、このままだったら、きっと目は釣り上がり、口はへの字になって、眉間に深いしわが刻まれた、恐ろしい妖怪婆さんになってしまうんじゃなかろうか…

いや、ちょっと待って。なんであのクズのせいで私が鬼ばばあにならきゃならんのよ。腹立つわぁ。あ―――!!!
こんなエンドレスなループにハマっていく。

怒りや憎しみは、恨みへと熟成されていく。発酵は腐敗と違って良い働きをするが、私のそれは毒酒を作っているようなものだ。

そしてその酒は、自分を毒するということを知ってはいる。そんなものは手放した方がいいことも。それでも、消すことができないし、実は…絶対消すもんか!許すもんか!と思っていたりもする。

ドラマでは復讐劇があるけれど、現実には誰かが殺された復讐に犯人を殺すというのはかなり少ない。皆、どうやって耐えているんだろう。

本来なら、犯人がその罪で身を焼き尽くすべきなのに、なぜ何の落ち度もないのに傷つけられた人間が、苦しみと憎しみと怒りに身を焦がさなくてはならないのか。

憎しみを手放しましょう。許しましょう。それは、誰かを憎んでいるのではなく、自分自身に対する怒りや憎しみだから。それを手放さない限り、幸せにはなれません―—わかってます。でも…できないんです。

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