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偶然の産物による写真の力

お疲れ様です。鳥写真を撮っている芝です。

今回は『偶然の産物』です。

【偶然の産物】とは
意図せず生まれたもの、偶然にできたものといった意味の表現。

この意味の通り、偶然撮れた写真を紹介します。
なかなか面白いかなと思いますので、読んでくれたら嬉しいです。

その前に僕は
PIXTAで写真販売もしています。
PIXTAでは鳥写真以外も用意してます。
気が向いたら覗いてみて下さい。


さて、写真を長い間やっていると意図せず偶然撮れた
奇跡的な写真が撮れてしまう事があったりしませんか?
その時に気づかなくて後であれっと思うものや、
狙って撮ったものがそれ以上のものになったり、
様々な偶然の産物を経験している方も多いと思います。

僕は年末に九州へ撮影も兼ねた旅行に行っていたのですが、
鹿児島県出水市でそれが撮れていました。

鹿児島県出水市は、日本一のツル渡来地としてとても有名です。
僕は2022年の年末から2023年の元旦にかけて、大勢のツル達と初日の出を
撮影する為にこの場所に来ていました。
その時の撮影の感動が忘れられず、そして、またその光景が見たいと思い
再びやって来ていました。

ツル観察センターでは短いレクチャーを受けると、
東干拓へ行く許可がもらえます。
その場所は前回、初日の出とツルを絡めて撮った所なので、
今回も同じ場所で撮ろうと思い、レクチャーを受けて向かいました。
レクチャーと書いてはいますが、三分ほどの動画を鑑賞し、その後に
スタッフから行ってはいけない場所、車の止められる場所、
ツル達への接し方などの説明を受けて終了となります。
また、自家用車で行く場合は、許可証をもらう必要があるので
受けなければいけません。ツル達を守る為のものなので
交通制限を設けています。ちなみに一度受けると次からは受けなくて
いいので、何回も行く人や次の日などに行く場合は許可証を
もらうだけなので、スムーズに向かう事が出来ます。

話を戻します。

東干拓へ向かった僕は、懐かしさを感じつつ、
前回よりもツル達が沢山いることに驚きました。
正確な数字は忘れましたが、確認飛来数は一万羽を超えていたと思います。
前回は一万羽に届くかって数だったと思うから、
沢山渡来してくれた事に嬉しく思いました。

車を止めた場所の前に、ちょうどツルの家族がいました。
ツルはたいてい、二羽から四羽で行動していて、二羽は夫婦、三・四羽は
夫婦と子供達となります。(例外もあるかもしれません)
そしてその家族を微笑ましく思い写真を撮りました。

その写真がこちらです。

一羽離れてますが、前にいる三羽が家族です。

さてこの写真、
普通のツルの家族写真を撮ったつもりだったのですが、
右上端の方をご覧ください。

どうですか?わかりますか?

拡大しますね。

家族の後ろでは激しい戦いが繰り広げられていた。それを観戦する他のツル達。

これです。

なんと一羽のツルと一羽の鷹?が争っている場面が写っていたのです。

『ツルの家族の後ろでは、激しい戦いが行なわれていた。』

面白いですよね。この時はこんなのが写っているとは
思っていませんでした。
しかも帰ってパソコンで確認している時に気づきました。
まさにこれは、『偶然の産物』ですよね。

そしてこれには、まだ続きがあります。

この写真を撮ってカメラから目を離し、前を向いて
初めてツルと鷹?が争っていることに気づいた僕は、
急いでそれを撮ろうとレンズを向けました。ですが、
そのときにはもうその争いは終わってしまいました。

少し悔しいと思ったのですが、なんと、鷹?の方がこちらに向かって飛んで来ているのに気づきました。ならばせめて鷹?の写真だけでも撮ろうと
思いレンズを向けて撮っていると、
ファインダーの中に手前にいたツルの家族の一羽が入り込んできたのです。
その瞬間とっさに構図が思いつき、ツルと鷹?が対角線上になるように
一緒に撮ろうと思い画角を調整し、一瞬のチャンスの中連写をしました。
細かい設定をしている暇はなかったので、撮れているか不安でしたが、
確認すると3枚ほど使える写真が撮れていました。

その一枚の中に鷹?がツルを凝視しているカットがあり、

その瞬間僕の頭の中で
『大きいツルと戦い、逃げてきた鷹?がやれやれと思っていたら
その先にまたツルがいるじゃん!と思い気まずそうにスルーしている感じ』

上手く言えませんが
そんなストーリーが芽生えました。
(実際逃げてきてはいないと思いますが)

そして、帰って来て写真をみていると、
これはもう二枚で一つの写真だと、僕の中では思いました。

この偶然撮れた写真達は、
二枚で一つという組写真的なもの生んでくれたのでした。

いや~
偶然の産物とは、本当に面白いものですね。
常に発動したいスキルではありますが、
ごく稀に発動するから、面白いんですよね。

さて、それでは今回はこれで終わりです。ありがとうございました。
鷹の正体はおそらく、チョウゲンボウではないかなと思います。
間違っていたらすみません

体の大きいツルと戦い
逃れてきたら、こっちにもいるじゃん。みたいな感じに思えました。
この後何処かに素早く飛んで行きました。


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