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読書の夏! ブリッジやホイストが出てくる【冒険小説・スパイ小説】

これまでに、カードゲームの「コントラクトブリッジ」や「ホイスト(ブリッジの元になったカードゲーム)」が登場する文学作品を調べた中から、今回は夏にぴったりな冒険小説・スパイ小説をご紹介したいと思います。有名タイトルや人気作家の作品ばかりです。

ジュール・ヴェルヌ『八十日間世界一周』

主人公はホイストプレイヤー。社交クラブのホイスト仲間と賭けをして世界一周の旅へ。乗り物で移動している時もホイストをしています。


セシル・スコット・フォレスター「海の男 ホーンブロワー」シリーズ

舞台は18世紀末のイギリス。ホイストを得意とするホレイショ・ホーンブロワー青年が海軍士官を目指して奮闘する一代記。


サマセット・モーム『Ashenden: Or the British Agent』

邦題『英国諜報員アシェンデン』(新潮社)
  『アシェンデン―英国情報部員のファイル』(岩波書店)

第1次世界大戦とロシア革命の時代にイギリスのスパイとして活動するアシェンデンの手記の形をとった短編連作。社交のシーンでブリッジが出てきます。ちょうどオークションブリッジからコントラクトブリッジに移行しつつある時代が舞台となっており、それがわかる描写があります。


イアン・フレミング『007 ムーンレイカー』

英国秘密情報部のエージェントであるジェームズ・ボンドが、調査対象の大富豪とコントラクトブリッジで勝負するシーンが描かれています。最終ゲームの手札(ハンド)も必見です。


アガサ・クリスティー『NかMか』

夫婦探偵トミー&タペンスシリーズの長編。謎のスパイを探すべく、潜入捜査をしている保養地で、タペンスが他の利用客とブリッジをする場面があります。


ホイストやブリッジは「机に座って静かに行うゲーム」と思う方もいるかもしれませんが、こうしたアクションシーンにワクワクするような小説にもしばしば出てきます。気になる作品がありましたらぜひ読んでみてくださいーではー。

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