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元もと、結婚式は商いではありませんでした。

どうしても。ブライダル業界の人が、「結婚式っていいよ!」って言っても、お商売がらみだって思われてしまう。事について書いてみます。

声を大きくすればするほど、「結婚式してほしいからでしょっ」「今、結婚する人が激減しているからでしょ」「少子化の波がきついからでしょ」「コロナで先が見えないからでしょ」などなど、思われちゃいそうなことを列挙すると、こんな感じでしょうか?

そんなの皆無ですよ。それが、答えです。答えの整合性を感じていただくために書きます。



◇ まえおき

そうなんです。ただこれは、声を大きくすればいいだけじゃないとわかります。そして、「お商売がらみ」に聞こえてしまう様は、どんな職業でもおなじだと存じます。

パン屋さんでも、車屋さんでも、お化粧品の会社さんでも、その規模や商品にかかわらず、「〇〇〇っていいよ!」って伝えてきます。

なぜならば、商品の機能や良さが、「人を幸せにする」ことを知っているから。消費者(購入者)よりも、おすすめしたい商品を、何度も見て聞いて感じて、「人を幸せにする」ことを、自分自身が体験して、すでに受け取っているから。

どうしても、「いいよーっ!」と、言いたくなる。これは、商品にたいする愛情だと存じます。また、納得感のボリュームによって、その声は大きくなっていきます。



◇ 結婚式は形じゃないから

お金をかけるかけないは、どっちでもよくて。そんなにかけなくても、結婚式と、結婚を祝う場をもつことはできる。

おふたりの家族と、食事だけでもいい。2人だけで、式をしたっていい。すごいドレスとかじゃなくていい。真っ白なワンピースと、仕事用のスーツでもいい。

それでも結婚式はできる。

神社に行って、お寺さんに行って、教会へ行って、想い出の場所で、二人だけでOKならば、二人だけで結婚式ができる。二人が、互いの過去と今を認めあい、抱き慈しみ、未来へ誓う気持ちがあればいい。

それでも結婚式はできる。

そして、その後に、家族とご飯を食べて。その後に、お友達と食事をして。その後に、その日一日まだ時間が許す方があれば、もっと一緒に過ごせばいい。しあわせを伝えたらいい。

それでも結婚式はできる。

そして、もっと時間を一緒に過ごしてくれる人がいれば、そのまま小さなペンションに移って、みんなでお泊まりするのもいい。特別なことをしなくてもいい。みんなでご飯を作って、小さなパーティーをすればそれでいい。

そんな一日があれば、それがお二人の結婚式でいい。結婚式は形じゃないから、誰かとおなじじゃなくていい。


この様な、結婚式と、結婚を祝う場をもつ。その段取りは、お二人がしてもいい。お友達がしてもいい。家族がしてもいい。それでも、プロの力を借りたくなったら、プロに相談してみるといい。

二人らしく、段階を経て、辿りつけばいいのだと存じます。


◆ 


◇ 今、だからこそ

ブライダルの業界にいて、「結婚式の価値」を、見極め。本質のたいせつさを痛感している方々は、往々にして言います。「結婚式は形じゃないから」

元もと、結婚式は商いではありませんでした。

人が、それぞれの、その時の環境に合わせて、節目(成長)を祝う祝いの時です。初節句、七五三、入学、卒業、十三参り、成人式、、、。とおなじです。

社会が豊かになるとともに、商いになってきました。結婚式は、社会の豊かさの象徴なのかもしれません。これからの時代、今まで以上に、本質を備えた社会の豊かさが求められます。

「結婚式の価値」が、問われています。かかわるすべてのブライダル人が、本質を備える必要性を強く感じます。「結婚式は形じゃないから」こそ。



◇ 結び。

「結婚式っていいよ!」を、素直に、思いのままに伝える。その気持ちは、お客さまに伝わります。また、商いの利益の部分も、お客さまには伝わります。

お客さまは、賢いです。人として、成長してきたからこそ、結婚式をしたいと思われているのですから。出会ってくださったお客さまと、真正面から向き合う誠実さが問われています。

時代と共に、整合性、誠実さをさらに構築していきたいです。

ブライダルの未来は明るい!と、存じます。


では、では。

明日も、会いましょう!


こちらの投稿は、マガジン「ブライダルのプロたちへ、メッセージとエールを贈りたい!」へも掲載いたします。


出会ってくださり、ありがとうございます。サポートは、少し先で叶えたいことがあるので、そのために使います。目の前のことに、気持ちを込めて向き合って参ります。by takako