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粋なレースコラム <cycle road race>

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独断と偏見に満ち溢れた極私的な自転車コラム
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2016年4月の記事一覧

寒い寒い北のクラシックの罠

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ

雨、晴れ、吹雪、このままレースは続行されるか?0℃近い寒さと目まぐるしく変わる天候の中、レースはゴールへ進んで行く。

寒さの中、レインジャケットの中にも防水ジャージを着る選手が多く、脱いでは着て、着ては脱いでを繰り返す。選手の口からは白い息が出続ける。そのスピードは例年よりも遅く感じるスピードだった。気温が落ちると、体が動かなくなる。そして、雨でブレーキン

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アムステルゴールド2016 牽制?

アムステルゴールド2016 牽制?

アムステルゴールドレースと言えば、日本を代表とする新城選手が得意なレースだが、今年は骨折によってスタートラインに並ぶことができなかった。

北のクラシックはレースコースを隅々(1000のコーナー)まで知らないと、レースに振り回されて足を使う羽目になる。2016年のアムステルゴールドも例年通り激しい展開の中、位置取りが激しく、集団は伸び、アップダウンが常に集団全ての選手を6時間という長い時間、消耗さ

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落車・落車・なぜ落車?

落車・落車・なぜ落車?

2016パリ〜ルーベがスタートから放送ということで、今まであまり見たことの少ないアタック合戦の凄まじさを感じた視聴者は少なくなかっただろう。

今年のパリ〜ルーベは右後ろからの追い風に押され、ハイスピードの展開となった。選手にとって一番苦しいこの追い風+横風は、スピードは速いわいい場所がないわ、コーナーが加わってレースの中で前から15人くらいの選手がやりたい放題のレースになる。

70kmにも及ぶ

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カンチェラーラの展開の読みと走りは!?

カンチェラーラの展開の読みと走りは!?

昨日行われたロンド・ファン。フラードレン。モニュメントの中でもキングオブクラシックと言われる1DAYライダーなら誰もが憧れるレースだ。

インターバルが繰り返される集団内は、上り、石畳、コーナー前の位置取り、風が容赦なく選手を苦しめる。集団の先頭にはいつも同じチームがコントロールしているわけではないのは、上りとコーナーが多い特有の地形と、上りの度にペースを落とせないレース展開が、常に前でコントロー

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