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君の名前は?

年末にアメリカからクリスマスカードが何枚か届いた。
日本は元旦に年賀状で新年のご挨拶をする。アメリカはクリスマスカードで年末にご挨拶(Happy Holidays! Seasons Greetings!とか。)だ。

その中の一枚にとても懐かしいファミリー写真があった。
コロナになるまで約一年ほどベビーシッター兼日本語Tutor(テューター:家庭教師)を週一でさせて頂いたケイティーちゃんファミリーだ。

2020年3月のある日を境に突然ロックダウンが施行され強制的に「家から出るな。」「人と会うな。」「外出は食料の買い出しだけ。」となり、ケイティーちゃんの家にも行けなくなってしまった。

ケイティーちゃんは当時、日系人に人気のプリスクールに通う天真爛漫な女の子で歌と踊り、ディズニーとシルバニアファミリーが大好きだった。ご両親が日系人だったので見た目はめっちゃ日本人。でも、中身はめっちゃアメリカンガール。押しの強さ、自己主張の仕方、「私がこうと言ったらこうなのよ、あなたそれ違うわ!」的なハッキリした言動は、例え相手が大人であっても遠慮のカケラもなかった。

カメ?と聞いたらダイナソーよ!と怒られた。

そんなケイティーちゃんファミリーの今年のクリスマスカードにはケイティーではなく、Akikoと書かれてあった。一瞬、はっ?!なんで?と思った。
ああ、そっか、ミドルネームか、と納得。

アメリカで生まれた子は自動的に皆アメリカ市民認定される。親の国籍は関係ない。子どもは国の財産なのだ。アメリカで生まれた赤ちゃんにはBirth Certificate(バースサーティフィケイト:出生証明書)が郡で発行される。この紙切れ一枚こそが、その子が今後生きていく上で欠く事のできない権利の為の最重要書類なのだ。

で、名前。

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