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コロナに罹って気付いたこと

振り返ってみて、コロナの熱で寝込んだのは四日間だった。

一番キツかったのは頭痛と関節痛。食欲は0。空っぽの胃に薬を流し込むのは良くないんだろうな、と思いつつ痛みを何とかしたくてアメリカのキツい鎮痛剤を6時間おきに飲んだ。

それでも、痛みが和らいで眠れるのは1時間〜1時間半ほど。あ、今眠れてた、やっと眠れた、と思いながら起きたら、そこからまた痛みと熱で「ウ〜ン、ウ〜ン」としばらくゴロゴロするしかない。

タブレットで本やマンガを読もうとするも字が追えない。頭痛も酷くなるのでやめた。タブレットでYouTubeを観ようとしたが、YouTuberさんの話が一向に頭に入らない。伝える言葉として入って来ないのだ。脳が完全にフリーズしている感覚があった。雨音のかけっぱなしが一番心地良かった。

母からの「あんた大丈夫なの???」と怒鳴るような電話が毎日来た。心配なのは分かるけど、今は自分の免疫機能がウイルスに打ち勝つのを待つしかない、だからとにかく休みたい、しばらく電話の電源を切る由を告げ携帯の電源を切った。

三日目にオンライン診療を受け四日目に鎮咳剤と咽頭痛の為の抗炎症剤をGetして飲み始めると咳が一気に楽になって眠れる時間が増えていった。この頃には病身の身に携帯のピコーンとかブルルルという音がいかに自分の神経に触っていたのかが分かっていたので、トイレや食事で起きた時だけ電源を入れてメッセージやラインをチェックして、ベッドに戻る時にはまた電源を切る、というのを繰り返した。

五日目になってベッドから起き上がれるようになっても携帯の必要性を感じなかった。勉強も読書もメールもテキストもラインも動画も日中は出来るだけパソコンかタブレットで済ませ、携帯は電話とだけしか使わなくなった。

夜は携帯の電源を切ってベッドから離れた机の上に画面を伏せて置いてベッドに入る。夜中起きた時の為に時計は見えるところに置いておく。

朝起きて、ぐっすり眠れたこと、身体から痛みが消え、日々軽くなってきたことに感謝して、カーテンを開けて朝日を浴びながら深呼吸。カラカラの喉に朝のお水をまず一杯。トイレに行って自己尿チェック。まだ、濃いなあ。

着替えたり、朝ごはんの準備をしながら、ここで初めて携帯の電源を入れて西海岸時間をチェック、そんな日が続いている。特に日常に何の不都合もない事に今更気付いた。今まで「これ無いとヤバい!」と思っていた物が、「いや、意外になくても大して困らんし。少なくとも家の中では。」となっている。

明らかに携帯電話とタブレット、パソコンは別物と感じる。携帯は向こうからせっついて来る感じ。タブレット・パソコンは自分から取りに行く感じ。

そして思わぬ副産物。夜ぐっすり眠れるようになった。これは凄く良い。朝からのパフォーマンスがなかなかよろしい。夜、携帯の電源を切って机の上に置く。これだけ。しばらく続けてみよう。

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