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*あの旅のあの味2 インドのアイスクリーム!パキスタンのソフトクリーム!

 アイスクリームが絶対的に美味しいのはインドだ。と、大きな声で個人の感想を叫びます。1990年代後半は、クルフィ(屋台売りの棒アイス)が大好きだったし、ちょっと高めのショップでピスタチオ・アイスの味を知ったのはムンバイだった。 
 ダージリンの北、ガントクでは宿の軽食屋Metro'sで毎日「Softy」を食べた。なんてことはない、マシンから巻き出される普通のバニラ・ソフトクリームなんだけど、ミルクの濃いことと言ったら。

 2016年、久しぶりに南インドを旅したら、アイスのレベルが桁違いになっていて興奮した。冷蔵事情が甚だしく向上したのも一因だと思う。クルフィの屋台が見当たらなくてちょっと寂しかったけど、スーパーの冷凍庫に並ぶさまざまなカップアイスのなんと旨いことよ。とりわけ、HATSAN社。

 タミルナドゥ州マハーバリプラムにHATSANのアンテナショップみたいな店(イートイン可)を発見し、ここにも毎日通った。フルーツ入りはすごくフルーティでミルク味もしっかり。でもやっぱりピスタチオがいちばん好きだ。帰国後に検索したらHATSAN社はチェンナイにオフィスがありArunというブランドでアイスを作っているのだった。
 広い広いインドだから、各州に美味しいアイスの会社があるに違いない。いつか制覇したい・・・・。

 話はまた1990年代後半に戻るが、お隣のパキスタンもソフトクリームでは負けてないと思う。
 北西部チトラールのアイス屋さんは、氷の入った缶で牛乳と砂糖だけをぐるぐる回してものすごく美味しいソフトクリームを提供していた。そこへも毎日食べに行った。

店主曰く「ティルチミール・アイス」

 イスラマバードの近く、ラワールピンディにはソフトクリーム屋が林立していた。一般的な、マシンから巻き出すタイプである。が、その大きさが破格であった。大きなコーンの底から入れてもりもり8巻きぐらい搾り出す。どの店も味はストロベリーとマンゴーとミックス。ミックスはストロベリーとマンゴーなのでピンクとオレンジのしましまになる。
 バニラはない。
 でもチョココーティングはある。
 ミックスソフトが巻き上がると、「チョコレート?」と聞かれるので、「イエス、プリーズ」と答える。すると、チョコクリームの壺に巻いたクリーム部分をとぷんと浸ける。一瞬の早業。で、チョココーティングされた巨大ミックスソフトクリームが手渡される。すごい。いつも見惚れて、そして、ああ今日も旨いと舐める、というか、吸い込むというか。
 7月のラワールピンディは暑すぎて食欲がなく、ソフトクリームが日々の栄養源だった。
 食べ物を写真に撮るという趣味があまりないので、ピンディ・ソフトの画像はわたしの脳内にだけ残って在ります。

 

 

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