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チェリスト David Popper の生涯 ①

 世界中の多くのチェリストを苦しめているかの有名な「40の練習曲」作品73を作曲したダヴィド・ポッパーについて紹介します。

 ダヴィド・ポッパー David Popper (1843-1913) は1843年にチェコ、プラハに生まれ、父親はユダヤ教会堂のカントル でした。彼は6歳でヴァイオリンを始め、12歳で「チェロを学ぶ」という条件でプラハ音楽院に入学しました。音楽院で、彼はクンマーFriedrich August Kummer(1797-1879)の弟子であったユリウス・ゴルターマンJurius Goltermann(1823-1876)に師事しました。

(ハンガリー狂詩曲 作品68が彼の作品の中では有名なので、ハンガリー人と間違った記述もしばしば。)

 レーヴェンベルグ時代(1861〜1868)
ポッパーは18歳でドイツのレーヴェンベルグの礼拝堂楽団に雇われ、のちに「宮廷名演奏家」という地位を与えられました。この楽団で彼はリスト Franz Liszt (1811-1886)、ベルリオーズ Louis Hector Berlioz (1803-1869) やワーグナー Richard Wagner (1813-1883) の作品を作曲者自身の指揮または独奏で経験しています。1864年、21歳の時にハンス・フォン・ビューロー Hans von Bülow (1830-1894) の指揮で、フォルクマン Robert Volkmann (1815-1883) の《チェロ協奏曲イ短調op.33》の初演を行い、これが彼のソリストとしての始まりでもありました。

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