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出国帰国、倦怠感でゴングが鳴るよカンカンカン

運も悪けりゃ頭も悪い
頭も悪けりゃ体調も悪い
悪い悪い思考回路も悪い

今回は最後の文を先に書いておきます。

『母親と声を合わせてこう言った「忘れてた!!」』
です

では書き始めます
学生時代にヨーロッパ旅行へ行った。
もちろん親のお金でだ。

親の金で行ったことが原因なのか
現地の酒場で現地の男性に教えられた言葉を
横の女性客に言ったら
「あなたのお尻の穴を2時間舐めさせてください」
という意味だったらしくトラブルになりそうになったことが原因なのか

帰国してからすこぶる体調が悪い
夜は眠れない、昼は倦怠感、
KOされたのか脳内でゴングが鳴るカンカンカン

そんな様子を見た同級生の栗野さんが
心配して話しかけてくれたので
僕の体調を伝えると彼女はこう答えた

「時差ボケじゃない?」

何それ!?と時差ボケを知らなかった僕に対して
彼女はふざけてこう続ける

「最近ヨーロッパで流行ってる病気らしいよ?病院に行っておいで」

言われたことをまっすぐに思い込んでしまう僕は
もう時差ボケ羅漢重症患者だ
学校を早退した。

帰宅して母親に言った

「おかん、俺は流行りかもしれない」
「はぁ?あんたみたいな田舎者の3頭身が流行るわけないでしょ?」

「おかん、違う違う時差ボケに羅漢したんだ!!」
「それは大変!!今からおばあちゃんを皮膚科に連れて行くところだから
一緒に付いておいで!!」

僕も僕だが、母親も母親だ
親子二代で騙される自分の血統を恨む
時差ボケは病気ではないし、ましてや皮膚科に行くものではない

車に乗り込み、道中でおばあちゃんをピックアップして
皮膚科に着いた。

間も無くして僕は一人診察室に入った
「先生、僕ヨーロッパでジサボケという病気に罹りまして、、、、」

数秒不思議な表情を浮かべたのち先生が言う
「ちょっとお母様を呼んでもらっていいかな?」

僕に直接言えない重病なのか、、、、

診察室に入ってきた母親が先生と何やら小声で話をしている
話し終えた母親は赤面していた
怒りと恥じらいを混じえた表情で僕を鋭い目で睨み
先生に挨拶もせず退室し、走って車に乗り一人で帰っていってしまった

あの目はなんなんだ、、、、、
僕はヨーロッパで見ず知らずの外国人女性に
お尻の穴を2時間舐めさせて欲しいと言ったことがバレたのだと思った

僕は不安になり
母親を追いかけるように病院を出て、走って母親の運転する車を追いかけた

走ること数十分。
帰宅した頃には母親も落ち着いていた
冷静に時差ボケというもの、友達に冗談を言われんだよってことを教えてもらった

僕は病気ではなかったのだという安心した気持ちもあったが
お尻の穴を2時間舐めさせて欲しいと言ったことがバレてなかったことに大いに安心した
母親も呑気なもので、二人で大笑いした

数時間後に帰宅した姉にこの出来事を披露して
三人でひとしきり盛り上がった
笑い終え呼吸を整えた姉が言った

「ほんとお母さんもあんたもアホだよね~、、、、で、おばあちゃんは?」

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