N青木

40歳の美容師。 世田谷にて一人暮らし。 奇行を繰り返してしまう自分を、 客観的に知…

N青木

40歳の美容師。 世田谷にて一人暮らし。 奇行を繰り返してしまう自分を、 客観的に知るために書きはじめました。 書籍化、執筆依頼のご連絡お待ちしております。 イラストもN青木が描いてます。 連絡先→nqingmu43@gmail.com

最近の記事

出国帰国、倦怠感でゴングが鳴るよカンカンカン

運も悪けりゃ頭も悪い 頭も悪けりゃ体調も悪い 悪い悪い思考回路も悪い 今回は最後の文を先に書いておきます。 『母親と声を合わせてこう言った「忘れてた!!」』 です では書き始めます 学生時代にヨーロッパ旅行へ行った。 もちろん親のお金でだ。 親の金で行ったことが原因なのか 現地の酒場で現地の男性に教えられた言葉を 横の女性客に言ったら 「あなたのお尻の穴を2時間舐めさせてください」 という意味だったらしくトラブルになりそうになったことが原因なのか 帰国してからすこぶ

    • 僕のLINEを公開します

      左が僕です。

      • 16歳の夏、場所は栃木、僕は稲妻を呼んだ

        雷に打たれたことがある。 これは比喩でも誇張でもなく事実だ。 16歳の夏。場所は栃木。 16歳と言えば、朝勃ちだ。 栃木と言えば、夕立だ。 思春期真っ只中。 毎朝僕より早く起きるのは股間の方だった。 その状態を毎朝見せられていた姉とは一言も話さない関係になってしまった。 人を閉口させるほど僕は朝勃ちしていた。 そして栃木は不意に降る雨が多い街だった。 主人公ジャックが魔法の豆を植え、 巨木に育った豆の木を登り雲の上にある巨人の城に行くという童話がある 「ジャックと豆の

        • 〜思考解剖図〜下巻

          「本日close」 改めてみると腹立たしい言葉だ。 努力して写真を読み解き、待たせてはいけないと汗だくになるぐらい急いだのに このイタズラはひどい。 僕にだって感情はある。 ついでに言うが性欲も物欲もある!!無いのは知恵と常識だけだ!! 今日は一言言わないと気が済まない! 努力と比例した怒りのままに電話をした。 「カロさん!!ええ加減にしてください!!僕、急いできたんですよ!!」 「はぁ?何がやねん」 威圧的な言葉に負けてはいけない。 今年の僕は違う!! 「写真送

        出国帰国、倦怠感でゴングが鳴るよカンカンカン

          〜思考解剖図〜上巻

          分かって欲しい。構って欲しい。キスして欲しい。 そんな欲望を携えてタイピングします。 とある休日、アイドリングのように思い込みのミスをし 川崎大師に行く予定がなくなった。 お昼前にカロさんからカレーライスの写真が送られてきた。 彼との付き合いも長いのでそろそろ分かる。 これは彼からの謎かけである。 最近になって気づいたのだが、彼のこうゆう連絡にはいくつもヒントがあるのだ そのヒントを読み解いていけば答えに辿り着く仕組みになっている。 おそらく昼前のこの時間に送ってくると

          〜思考解剖図〜上巻

          スウィングする料理とやる気

          大好きな「居酒屋A」に到着。 僕の持参したお土産に多少の失礼はあったが 特筆すべきハプニングはない。 ヒヨリに僕の目標を伝えたら彼女も俄然やる気になってくれた。 居酒屋Aの大将の源さんの珠玉の料理の数々、ホールのアオさんのサービス。 笑顔と舌鼓が飛び交う。 2人の連携する様子は譜面を見ないで演奏をするベテランジャズバンドのようだ。 奏でられた空間そのものが美味しい。 新年のスタートとしては最高の時間を過ごせた。 帰宅し、どうして居酒屋Aの料理は美味しいのだろうと妄想

          スウィングする料理とやる気

          参道・境内・僕青木

          「スタッフのヒヨリをスタイリストに育てあげる!!」 ヒヨリは生徒時代から僕を慕ってくれている。 恋愛感情はないが僕にとっては大切な人である。 責任を持って一人前のスタイリストにしてあげたい。 それを目標にかかげてN青木2024いざ出陣!! 1月8日 仕事初め まずお店の氏神様である近くの神社へお参りに行く。 年末ヒヨリに「お参りは9:00に駅に集合ね」と約束をしていたので 時間通りに到着。少し経っても来ないので「今どこかな?」とLINEをする。 「明けましておめでとう

          参道・境内・僕青木

          僕の人生狂想曲〜現在進行先〜

          独立して4度目の冬がきた。 雇われていた時よりはるかに充実するはずだが、なぜか心が渇いている。 どうして? 振り返ると理解できるところもある、 僕は結果的に美容師になっただけで きっかけは500円のQUOカード目当てで学校に入り 女の子に近づくために技術をつけただけで 結局のところ下心だけでここまで来たのだ。 40歳。一体自分は何になりたかったのだろうと考えている。 最近カロさんと食事をした、彼は一人でメニューを見て定員を呼び、僕のメニューも勝手に決める。 それが

          僕の人生狂想曲〜現在進行先〜

          僕の人生狂想曲〜社会人ファンファーレ〜

          初めての就職、初めての社会人、初めての店舗。 出会いあり、叱責あり、別れあり、殴打あり。 時代的にハラスメントを満遍なく挟んだ僕の美容師生活。 目の前に置かれた仕事という命令を何も考えず必死にこなした。 そしてルーティン化した業務は徐々に僕から意思を奪った。 そう、気づけば僕は会社に従順な社畜になっていた。 欠員が出たら代打出勤し、高熱が出て病欠を申し出ると根性が無いと言われる。 上司に誘われて居酒屋に行くが常に一気飲みをさせられるが、相手はそれで奢った気分になってい

          僕の人生狂想曲〜社会人ファンファーレ〜

          僕の人生狂想曲〜公開・就活履歴〜

          四季をいくつか迎え僕にも就職活動という通過儀礼が始まった。 僕の不採用数はいまだに学校の記録らしい。 その内容を紹介する。 端的に書いているが全て事実だ。 1社目 「色の三原色を知ってますか?」と聞かれ 「黒と白と光」と答えて不採用 正解は赤、緑、青 2社目 超有名店舗のオーナーの鈴木保助さんに「僕の名前知ってますか?」と聞かれ 「すずきほじょ」と答えて不採用 正解は「すずきやすすけ」 3社目 「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれ 「おじや」と答えて不採用 正解は今

          僕の人生狂想曲〜公開・就活履歴〜

          僕の人生狂想曲〜青春後期〜

          時は経ち、またも全国大会の出場が決まった。 A子と仲良くなるために得た技術では前回は5位、 今はB子という彼女がいる。目指すは優勝だ。 この頃には僕はB子のことを心底好きになっていた。 大会前夜、B子から激励の電話が鳴る 「別れたい」 大会の前日にフラれた。 A子がB子に「私がN青木くんの告白を断った日に、彼はあなたに告白したの」とリークしたのだった 大会当日 道具を全て忘れて棄権。 学校という村社会の中で女子のコミュニティというのはとても小さなものだ 一連の告白

          僕の人生狂想曲〜青春後期〜

          僕の人生狂想曲〜青春前期〜

          500円QUOカードが目当てだった。 美容師専門学校の体験入学に行けばそれがもらえた。 高校生にとって500円という金額は大きなものだ。だから僕は毎回通った。 どうして美容師になったのか?と聞かれると「500円QUOカードくれたから」と言うのが正しい答えだが、 今回はこの500円から1000万プレイヤーになり今現在にどこに向かっているのかまでの遍歴を書きたいと思う。 入学金と名前を書く能力があれば入れると言われるその専門学校に入学。 すぐにギャル男とチャラ男と仲良くなった

          僕の人生狂想曲〜青春前期〜

          迷探偵N青木〜追い詰めた犯人〜

          実家の飼い犬でも死んだのだろうか、いや違うきっと僕にめちゃくちゃ怒っているのだろう。 源さんの顔はそのような表情だった カロさんも緊張しているように見えるし 隣の知らないお客さんまで緊張しているように感じた。 僕の目線の直線上には源さん、横にはカロさん。 将棋でいうと飛車角に狙われた歩という戦況だ。 こんな危機的盤面は初めてだ。 でも自分が悪いのだ。自ら追い込まれたのだ。 きまづい時間が少し経ったあと 他のお客さんたちが揃って帰る。謝罪のタイミングが訪れた!! 「源

          迷探偵N青木〜追い詰めた犯人〜

          迷探偵N青木〜威圧的な背中〜

          〜翌日〜 昨晩は空振りに終わったが、改めて今日謝罪に行こう。 仕事を終え肉まんを手に取りに居酒屋Aに到着。 よしっ今日は営業している。 緊張故、通報レベルの口臭で深呼吸をし入口をあける。 いつもは目を合わせて声に出して「N青木くん!!」って言ってくれるアオさんが口パクで「やばいよ」と言っている。 これはほんとにやばい、、、源さんのご立腹はいまだに続いてるようだ、、、 突き刺さるような殺気、、、 源さんは後ろを向いていた。 ユニフォームの背中の皺が「殺」と読めてしまう、

          迷探偵N青木〜威圧的な背中〜

          迷探偵N青木〜謝罪ロードマップ〜

          「お詫びの品持って、謝罪いけ、やばいで」 カロさんのこのLINEは僕が迷走し始めたであろうと見計らって拍車をかけるために送ってきたらしい。 どんぴしゃですよ、、 まんまとその策にハマってしまう。 「穴があったら入りたい」という言葉はあるが 「策があったらハマりたい」という言葉を新設したい。 本当にどうしよう、、、なんてことをしてしまったんだ、、、と数秒前から猛烈に黒髪が白髪に変わった頭を抱える この時点で僕がイメージしていた昨夜のシュチュエーションはこうだ。 場所は駒沢

          迷探偵N青木〜謝罪ロードマップ〜

          迷探偵N青木〜源兄を叩いたのは誰?〜

          自戒の念を込めて筆をとる。 「お前の行動思考はやばいから日記を書いて、客観的にそれを読み返して自分を知った方がいい」 カロさんに言われ、始めたこの体験記。 客観的に読むと、自分でもよくこんなことが起こるなと驚いてしまい他人事のように思えてしまう。 先日カットをしに来たお客様で精神科に勤めてる人がいるので、この話をしてみた 「それは解離性障害です」と言われた。 調べると落ち込みそうな言葉なので、そーっとその言葉は心のゴミ箱に捨てた。 ある日の午前、スマホのLINEが鳴る。

          迷探偵N青木〜源兄を叩いたのは誰?〜