〜思考解剖図〜下巻

「本日close」
改めてみると腹立たしい言葉だ。

努力して写真を読み解き、待たせてはいけないと汗だくになるぐらい急いだのに
このイタズラはひどい。

僕にだって感情はある。
ついでに言うが性欲も物欲もある!!無いのは知恵と常識だけだ!!

今日は一言言わないと気が済まない！
努力と比例した怒りのままに電話をした。

「カロさん!!ええ加減にしてください!!僕、急いできたんですよ!!」
「はぁ？何がやねん」

威圧的な言葉に負けてはいけない。
今年の僕は違う!!

「写真送ってきたじゃないですか!!なんなんですか!!半袖のまま来ましたよ!!」
「あれ？N青木に送ってた？ごめん!!違う別の友達と送り間違えてるわ!!ごめんごめん」

、、、声のトーンや素直な謝罪からして、本当に送り間違えたのだろう。

背中に冷たいものを感じるが、もう居直るしかない!!焦っているが怒り切るしかない!!

「カ〜!!、、、レーライス食べたいんですよ!!半袖で着ました!!そしたら閉店閉店!!僕ですよ!!」
「、、、大丈夫か？」

壊れかけのラジオでもこんなランダムな言葉を並べれないだろう、、、、
自分でも何を言ってるのか分からない、、、

冷静に携帯を耳から離し。

慎重に通話ボタンをオフにした。

そして、そぉっと自転車に跨がり自爆事故現場から離れたのであった。