お父さんのにおいは実家のにおい〜Smells like My Parents' House〜
昨晩、息子と一緒に湯船に浸かっていると、彼が突然、こんなことを言い始めた。
「お父さんって、じいじとばあばの家のニオイがするよね〜」
えっマジで!
と思って、自分の左腕をくんくんと匂ってみたけど、残念ながら自分では全く分からなかった。
けど、息子は元々、感覚過敏で、特に味覚と嗅覚が優れていることは知ってたから、きっとそうなんだろうな、と納得した。
実際に僕があの実家で暮らしたのは中2から高3までのわずか5年に過ぎなかったけど、当時は割とインドア派というか、いわゆる引きこもりだったから(笑)、きっとその間に実家のニオイが身体に染みついたのかもしれない。
そんな仮説を僕が話していたら、息子が近づいてきて、僕の身体をすんすん匂い始めた。
「うん、やっぱり大阪の実家のニオイだ」
「でも、肩は、砂糖を入れてないきなこのニオイだな」
「あと、おでこは、きのこのニオイがするかな」
というわけで、息子の分析の結果、
僕は
実家ときなこときのこ
のニオイがする人
であることが明らかになった。
しかし、正直に言うと、そんなことよりも、お父さんは、こんなくだらない話で30分もお風呂で話し込むくらいに君が元気になったことが何よりも嬉しかったんだ。
そして、まるで当然のように、このとき、僕の脳内には、大好きなあの曲が流れていた。
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