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落としたキャンディを拾う⑤

私は男の人を好きになるけど、一方で受け付けたくないところもあって。

はじまりは3、4歳の時といえるのか?
ある男性がすごく苦手で嫌いだった。どうしてかは覚えてない。

お父さんがしきってた、祭で舞踊する仲間の1人。いつも○○ちゃーんって寄ってくるけど、今言えば生理的に嫌。
小一の下校時、すっかり会ってなかったのにたまたま会い、声も出ず後退り。向こうも無理に追ったりせず、終わった。
2人に何かあったのか、ただ嫌だったか、わからない。

その前の3歳頃に、父と母は離婚した。

父は板前でギャンブラーで🏇、店と家の通帳を崩して、開いた店でもボトルを貸しまくって、属してた野球チームではみんなにユニフォームを買ってやったらしい。

ブラックリストに載って、ヤクザがうちに来ると母が「いないって言いなさい!」と私を玄関に出す。
離婚届を姉と破いて燃やしたらめっちゃ怒られた。
今となれば全部、私としては特上(でもないけど)ネタである。

離婚で父親が去ること。娘にとって「捨てられた。男の人に選ばれなかった」ということが残るらしい(加藤締三の本より)
それは男性不信にも繋がる、らしい。
わからないけど。

中2。
社会の先生、こんなこと言ってはいけないかもだけど、未婚で背が低くて香水が強すぎて、おもしろくて、エロい話が好き。

始めての授業で自己紹介をする。
私が話したとき、「かわいいね。ね、かわいいよね」と言ってきた。
気持ち悪いし、みんなの前でそういうこと言われて悪目立ちしたようで血の気が引いた。

「そうですか~えへへ」とか言えたらよかったのに。

その後も「あとで体育準備室来てね」と言われて吐き気がした。

その日から人前に出ると呼吸がおかしくなり血の気が引いて自分を見失う風になって、とにかく全ての授業が怖くなった。

部活だけは行きたくて、そのために学校へ頑張って行ってた。

今思えば、パニック障害かな?自律神経失調症かな?相談できないよね、こういうこと。

成績も下がって、男子がいる学校は避けて、女子高を選んだ。

そして、更に苦しかったのは、母のこと。
私の悪いとこばかりに関心をもち、絶対に褒めず、思春期からは女目線での干渉を感じた。
これはさておいて…

私も40を越え、母になり13年。
自意識過剰もだいぶ小波になり、どう見られようが気にする気力も持てなくなるほど疲労して。
母との疎遠を選んだら、やっと何だか自分の意思で動けるようになった気がする。
鬱なんだけど、自傷もしたけど、それでも。

そんな今、周りを自分の価値観で見つめてる。
旦那に関しては、始めての出産してすぐに信用をなくした。(いつか書こう…)

10代、みんな色々あるのだけど、私も苦い苦いキャンディがごろごろ落ちてた頃で。

大人の私は「よくがんばったね」とそれを拾って、薪で燃やしてしまおう。

ちなみに中学校でも恋してた。
たまにしか来ないヤンキーに。
自由なヤンキーを羨ましかったのか。
彼は卒業後、少年院に入ったけど、Facebook見たらアメリカで結婚して笑っていたから、Winだね。

ー あぁ、薬剤師の君。
顔がどんなかももう薄れているけど、思い出すと体の中がホワンとあったかくなる。

どんな人にもそうならば、ちょっと冷めてしまいそうだけど、そこは都合よく…
でなければ、せっかく得たこの気持ちと元気がみるみる消えてしまう。
会えるときが待ち遠しい。



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