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常に完璧を求めてしまう

何かを始めるとき
最初から完璧に、うまくやろうとして
失敗する人がいる。

そういった「完璧思考」の人は
厳しい親元で育つとなるとされています。



ブログにお越しいただきありがとうございます。
心理カウンセラーの飛田竜之介です。
よければ最後までお付き合いください。



何かをはじめようとするとき……
・新しい習慣を身につけよう
・新しいプロジェクトを始めよう
・新しい企画案を提出しよう

また、日常の中でも構いません。
仕事、家事、育児……

何かをやるときに完璧を求めてしまう人は少なくありません。

完璧に仕事をこなさればならない
完璧に家事をこなれねばならない

完璧思考の人は、このように
言葉の後に「~ねばならない」がついている
場合が多いのです。

「仕事なんだから、手抜きせず完璧にやらなければいけない」

といった具合に。

こういった完璧思考に陥ると、
精神的にも肉体的にもとても大変です。

どれだけ疲れていても「完璧に~」と
自分に鞭を打ってこなそうとします。

また、人に頼ることも苦手で
「人に頼る=自分が完璧にできないから」
と、考え完璧ではない自分を認めたくないがために
一人で完遂しようと無理をしてしまうのです。

それを続けていると
心身ともに限界が達して
強制的に休ませるために風邪を引き起こしたり
気分が上がらない、やる気がでないなど
鬱々とした気分になったりするんですね。



では、なぜ完璧でないといけないのか?


完璧思考の人は厳しい親元で育つとなりやすいと
言われています。

子供は親のことがとてもとても大好きです。
大好きな人には認められ、褒められ、愛されたいものです。

ですが、厳格な親の元に生まれた子は
その褒められるハードルがとても高くなってしまうのです。


例えば、Aくんはテストで50点を取って親から
「頑張ったね」と褒めてもらえました。

厳格な親の子のBくんは、50点では褒めてもらえません。
それどころか「なんだこの点数は」「もっと勉強しなさい」と
叱責すらされることもあります。
するとBくんは「こんな点数ではだめだ」「もっと頑張らないと」
と親に認められたくて、今の自分を否定して、もっと上、
つまり完璧を求めるようになります。
そして次のテストで100点を取れば「よくやった」と
褒められるのです。
完璧であれば認められる。
完璧でなければいけない。

こうして完璧思考は形成されていくのです。


そんなBくんが大人になれば、
完璧思考は日常でも起きます。

はじめての仕事でわからないことがあっても
完璧にやらなければ。

友達や恋人のサプライズでも
完璧にやらなければ。

と考えてしまいます。


ですが、人ははじめてのことに対して
最初から上手くやれる、完璧にやれる人は存在しません。

どんなに一流のプロと呼ばれる人たちも
みんな最初は何もわからない素人から始まっているのです。

完璧思考の人はそこに気付けません。

完璧でない自分は認めてもらえない
その観念が完璧であれと自分を駆り立てるのです。



この問題の裏には自己肯定感が影響しています。

完璧でない自分を認められない、受け入れない
自分の価値、評価を他人に依存している

他律性自己肯定感になっている状態です。


完璧思考の人は、完璧でないと認められない、愛されないと
考えています。

自己肯定感を取り戻すことで
完璧でない自分でもOK
完璧じゃなくても私は愛される存在である
と受け入れることができるのです。


そうすると、今まで人に頼れなかったのが
(頼る=完璧じゃない自分を認める)
人を頼ることができるようになります。

すると、自分の負担は減り心が軽くなります。
また、頼られた人も、自分が誰かの役にたっている、貢献できている
と感じられ、よりよい関係性を築いていくことができます。


「私は、完璧じゃなくてもいい」


この言葉を口に出してみたとき、どのような感覚がしますか?

胸がざわざわするような
どこか落ち着かない
もやもやする人は完璧思考である可能性があります。

一方、その通りだよなという納得感や
落ち着く感覚がある人は、すでに完璧でなくてもいいと
受け止めることができていることになります。


前者の場合は、少しずつでいいので
完璧でなくてもOKと
自分に言ってみてください。

それだけで、気持ちが楽になっていきます。




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