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「パラレルワールド!ツインレイを求めて! 」第4話

人生最大の失敗!俺はとうとう警察に・・・!

明け方まで幼なじみと酒を飲んで、ほとんど寝ないで仕事に向かった。

昨日は久々に幼なじみと盛り上がって楽しかったな。しかし酒が全然抜けてない。

かと言って急に仕事も休めないし、とにかく早く終わらせて帰ろう!そう気楽に考えていた。

俺のトラックはとにかくでかい。

少しの不注意で、大きな事故になってしまうので細心の注意が必要だ。

この日もいつものようにトラックに乗り込み、積み置きしといた荷物を納品先に配送する為に横浜に向かった。

今日も朝から首都高速は大渋滞!

歩いた方が早いんじゃないかと思うくらいだ。

昨日の酒もまだ残ってるし、寝不足もあって渋滞の中俺は、うとうと半分寝ながら運転していた。

たまに、前が100メートル位あいてて慌ててアクセルを踏み込む事もしばしば。

ラジオのボリュームをかなり大きくしているが、一向に眠気はさめない。

そんな中、少しブレーキ踏むのが遅れて、

「ドカーン!」

あーっ!やっちゃった!

前の車にぶつけてしまった。

ぶつけた相手はかなりいじってあるハイエースだ!

こっちはでかい10トン車!俺のトラックはフロントが少し凹んだ程度だったが、相手の車は結構後ろが凹んでいた。

すると、ハイエースから見るからに、ガラの悪そうな2人が首を押さえながら出て来た。

「何やってんだ、コノヤロー!首いてーよ!、どうしてくれんだよー、救急車呼んでくれよー!」と怒鳴っている。

俺はやべーなと思い速攻で警察を呼んだ。

とりあえず、

「ごめんなさい。怪我はありませんか?すぐに警察と救急車が来ますので」と言って会社と納品先に電話した!

見ると男は半袖の隙間からタトゥーがチラチラ見えている。もう一人は女!金髪で顔はピアスだらけで、パンツが

見えそうな短いスカートをはいていた。

渋滞の中トラックとハイエースはハザードを付けて少し左側に寄せて、警察が来るのを待った!!

しばらくすると、けたたましい音を鳴らしながら、パトカーと救急車と消防車が到着した。

そして事故見分が始まった!

お互いに事情を聴かれた。

俺は正直に、「ブレーキが遅れてぶつけてしまいました」と答えた。

相手は「首いてーよ!死んじまうよ」とこっちまで聞こえるくらいの声で喋っている!

俺は内心やばいやつに、おかま掘っちまったな!保険会社大変だぞ!なんて他人事のように思っていた。

俺は酒が残ってるかも?と思って心配だったので、マスクを2重にして喋っていたのだ。

すると、若い警察官が「お酒は飲んでませんよね?」と聞いてきたので俺は「飲んでるわけないでしょ!」

そう言うとその若い警察官が「最近飲酒運転が多いから、皆さんに検査してるんですよ!」

「これが膨らむまで、吹いていただけますでしょうか?」ヤバい!大丈夫かな?仕方ない。

とりあえず膨らましてぱんぱんになって、検査に・・・!

俺は心臓が破裂しそうだった!

若い警察官が「運転手さん・・・!アルコール出てますよ!しかも基準値以上!」

俺は「終わった!!」心臓はバクバク、吐きそう!

しかし一応言い訳した!「昨日の晩酌で少し飲みすぎたかな?」

「その程度では、こんなには出ませんよ!」

「とにかくこれだけのアルコールが出た以上、運転させられないし、酒気帯び運転の現行犯で逮捕する事になります。」

と言われた。俺はマジで終わった!観念するしかなかったのだ!

その場で逮捕されて手錠をかけられて、警察署に連れていかれた!

警察署に着くと「荷物は全部出してくださいね!それから洋服も全部脱いで下さい」

と言われ留置された!

翌朝早速、事情聴取が始まったのだ。

何だか寝た気がしないまま目が覚めたが、留置場で朝を迎えるのは初めての経験だった。

気分は沈んだままの取り調べ!

最悪の気分だった。仕方がないから、全部正直に話した。

結局、その日のうちに釈放されたが、50万円の罰金と、免許2年の取り消しだ!

仕事はクビになり、収入源を失った。何とか罰金は払えたがもう貯金も底をついた。

免許の取り消しって、俺はバイクの免許も持っていたけど全てがパーだ!あるとしたらフォークリフトの免許くらいだ。

とりあえず仕事探さなきゃ、食っていけない。

フォークリフトの免許があれば、倉庫の仕事とか色々ありそうだ。しかし、

俺は自分が犯した過ちなんだけど、何だか全てが嫌になってきていた。

友達を攻めるわけにもいかないし、

「出来ればこの世から消えてなくなりたい」そんな気分だ。しかし

いつまでもこんなんじゃ仕方ないから、来週から仕事を探そう!そう決心して、「今日はもう飲んじゃえ!」

そして酒屋で、好きなバーボンウイスキーのワイルドターキーの50度のやつを2本買って、大好きな寿司を大量に買い込

み、よし、これでしばらくは酒はやめようと、心に決めて、夕方から飲み始めたのだ。

好きな寿司をつまみながら、最初はビールから、そしてワイルドターキーをロックで飲み始めた。

酒の勢いもあって「もう死んじまおうかな?」なんて考えるようになってきた。ワイルドターキー2本目に

入ると、あれっ?あんまり酔わないな!

そのまま飲み続けた!

トイレに行こうと思って立ち上がると、足に力が入らずによろけて、転んでしまったのだ。

そのまま気を失った!!



ないものねだりで、身勝手な俺
「パラレルワールド!ツインレイを求めて! 」第5話|かずきっす (note.com)


#創作大賞2023 #ファンタジー小説部門

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