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子宮腺筋症の私がピルを3か月飲み続けた体験談(良かったこと・悪かったこと)

「ピル」

この単語を身近に感じる人はどれくらいいるのでしょう。
少なくとも大半の女性は、存在くらいは知っていると思います。

でも、実際どれくらいの人が服用しているかについて調べてみたら、日本は「ピル後進国」と言われているらしく、普及率は高くないとのこと。
参考)低用量ピル (aozoracl.com)

ピルを服用したら実際にどんな感じなのか、生の声を聞く機会というのは、多くないのかもしれませんね。

ということで、30歳超えの未婚の私が、訳あって3か月間ピルを服用し続けたので、せっかくなので体験談としてお披露目させてもらおうと思います。

※ピルについて、推奨したり批判する目的は全くありません。あくまでも個人の体験の記録で、感じたことを書いています。
>>>使用判断の参考にしてはいけません!!<<<

※良かったこと・悪かったことは無料で読んで頂けます!さらにどんな結論を出したかについては、ご興味頂けたら応援という形でご支援下さると嬉しいです!


飲み始めた理由

私は30歳超えるまでは生理痛はそこまで酷くなく、生理の初日に鎮痛剤を1錠飲むだけで済んでいました。

それが30歳を過ぎてから少しずつ痛みが強くなり、また、生理前のメンタル不調(イライラ感・不安感など)も日常に影響が及ぶほど酷くなったのです。

そしてある時、生理で気絶しかけるくらいの激痛を経験しました。

息を荒げるくらいの、とんでもない痛み。どんな体勢でいても辛い。「これはやばい」と病院に行くことを決めました。

仕事を休み、生まれて初めての婦人科へ。
初診ということで一通りの検査(エコーと血液検査)をした結果、私は「子宮線筋腫」という良性の腫瘍を抱えているということがわかりました。

子宮は、通常は卵くらいの大きさらしいのですが、私の場合はその2倍。
エコー画像を見ながら医師はたんたんと解説しました。

子宮内膜症やがんなどの悪性の腫瘍でなかったのは幸いでしたが、子宮線筋腫は、進行すると不妊の可能性が高くなるというものです。

放っておくのは良くない、ということで、医師からそのまま流れるように低用量ピルの服用を勧められ、こうして私はピル生活をスタートさせたのでした。

★私の服用ピルについて
・黄体ホルモン卵胞ホルモン配合薬
・プラセボあり

診察直後の生理開始日に飲み始めてから、3か月が経ちました。
良かったこと、悪かったこと両方ありました。

良かったこと

生理痛の痛みが3分の1に

ピルを飲むと生理がこなくなる、というのは私が持っていたピルのイメージ。

実際は、全てがそういうわけではなく、私が服用したピルは出血期間があるタイプのものでした。(プラセボありとはそういうもの)

飲み始めて1か月後、プラセボ期間に入って3日目に出血が始まりました。

痛みは…ありました。
でも、のたうち回るような痛みではありませんでした。

20代のころと同じような、痛みの不快感はあるけれど、ほどほどに日常生活を送れるレベルです。

生理でこんなほっとする心境になるとは思いませんでした。
あの激痛は本当に地獄そのものなのです。

プラセボ期間は4日間。
プラセボ薬を飲んだ4日目の翌日から、効能成分ありの錠剤を飲み始めると、出血量は一気に縮小されフェードアウト。

2か月目、3か月目を経ると、プラセボ期間中の出血量もさらに少しずつ減っていきました。

出血それ自体が、生理痛の痛みを引き起こす原因。
出血期間や出血量が減少したおかげで、確かに痛み自体は減らせることができたのでした。

これが良かったことベスト1。

生理(出血)日が特定できる

ピルは28錠を1シートとして、28日間の約1か月毎日飲み続けます。
シート終盤の4錠のみがプラセボタイプの薬で、この期間中だけに出血が起こります。

ということで、ピル服用を始めたら、出血のタイミングがわかる、というメリットを得ました。

ピル服用前は、「そろそろ来るタイミングなのに全然来ない~(イライラ)」という感じでした。
予定日の4日、5日遅れて、無駄にナプキンのごわごわ感に付き合ってしまった…というパターンは、あるあるだと思います。

なので、生理を待つイライラ感、ナプキンの無駄撃ちの悲しさ、といったストレスはほぼ消滅しました。

私はプラセボ期間中に入ると、ちょっとそわそわしていましたが。


ナプキンの消費量が減る

言わずもがな、消費量も費用も減ります。

ナプキンは軽いけどかさ張る、エコバッグの容量を占めまくる憎い存在です。
ですが、ピル服用のおかげでナプキン消費量が減るに伴い、購入の機会は減少、買い物の負担も減らすことができました。

費用面に関しては…、
最近は、物価高に生理用品も巻き込まれていますからね、ピル服用のおかげでナプキン代は確実に浮いています。

…とは言えるものの、実際は診療代とピル代でどっこいなので、生理回りの費用面に関しては個人次第となってしまいます。
ナプキンをよく使われる方は、費用面の効果を感じられるかもしれませんが。

(生理用品、費用免除とか割引とかあればいいのにね。せめて値上げ対象から外してほしい。)

悪かったこと

※ここからは風向きが変わります。ご注意ください。

メンタルが病んだ、他感覚の変化

私の場合、メンタル病みました。

ピルを飲み始めて2か月目以降。
服用以前と比較して、思考や感覚が変わりました。

症状を一覧にすると、
・ニュートラルな感覚
・泣きやすい
・不安感が常にある
・デカい声、音が逃げ出すほどきつい
・外に出たい、人に会いたいなどの意欲低下
・深夜必ず目覚める(不眠症状)
・食欲減退
・豆腐メンタル
・性欲ゼロ

私は、昨年あたり社会人コミュニティとかに参加して知らない人とも会えてたし、バイクとか乗ってたし、比較的アクティブに富んでいました。

少なくとも人に会うことに対して抵抗感を感じるようなことはなかったのですが、それが、ピルを飲みはじめてから異様に人に会うことに不安を感じるようになったのです。

仕事にも影響がでました。
平常通りに人と関わったりすることができなくなり、あえなく休業することに。

日常の中で自然と湧いてくる楽しいといった気持ちや、期待する時のどきどきワクワク感ーーーそれらが、謎の蓋で閉じ込められたような、
波風を一切感じない平坦でニュートラルな感覚を、すごく不自然な方法で与えられたような感じでした。


下腹部の違和感が日常的に起きる

ピル服用以前、生理前になるとよく下腹部あたりに違和感を感じていました。

膨張感というのでしょうか。無理やり腹に空気を入れられたような感じ。それに引きずられて、深夜に目が覚めたり、食欲が落ちたりしていました。

ですがこの感覚については、PMS(生理前症候群)の一種で、よくあるケースとして私も認識していました。

ピルを飲みはじめてからは、日常的にこの感覚になりました。

出血前後とか関係なく、2,3日に数度、気が付くくらいに下腹部に違和感があるのです。
特に、雨の日は必ずといっていいほど起こります。


医師「婦人科は西洋医学です。」

上記にあげた症状は、ピル服用始めてから日常的に起こり始めたので明らかに異常だと感じました。
ピルの副作用によって悪影響を引き起こしているのではないか、ネット上で調べながら、そう思いました。

ピルに原因があるのでは、という考えを医師に伝えると、「使い続ければ慣れるから、慣れなければピル以外が原因」と、副作用については当然起きるものとして突っぱねられました。

愚痴っぽくなってしまうのですが、この回答は非常に私を落胆させました。

慣れなかったら?
慣れるまで使い続ければ改善する保証あるの?
ピル以外が原因って、私が元々病んでいるような言い方。ピルを飲み始めてからこの症状が起きているのに、なぜ否定できる?

今飲んでる低用量ピルが合わなければ、ホルモン療法とか卵胞ホルモン剤だとかの方法があるとも説明されましたが、正直ピルも、ピルを始めとする薬類を勧めてくる医師も、信用できなくなっていました。

そもそも、子宮腺筋症や重い生理痛への対処方法は、薬だけなのか?
そうも聞いてみると「婦人科は西洋医学だから」とのこと。

それ以外(東洋医学とか漢方)に関する方法についてはここでは取り上げない、私が安心して続けられる方法について考えることすらもしてもらえそうにない、そういうスタンスを見て、「こりゃだめだ」と思いました。


でも、どうする?

ピルを飲まなければ、将来不妊の影響&激痛の生理。
ピルを飲んだら、メンタル病み、仕事も休むほど。

どちらを選んでも、全然良くない。

飲み続けて出した結論

ピルを飲み続けた結果、この3か月でピルの良かった面では補いきれないほど、日常が変わってしまいました。

ちなみにこの記事は、ピル服用3か月目を過ぎ、4か月目のシート半分を過ぎたあたりに書いています。

不眠の症状やお腹の違和感、メンタルの不安定感はまだ続いています。

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