2023 年 1 月 18 日(水) 2033 年にタイムトラベル!記録
2033 年にタイムトラベル!〈10 年後に住んでいたいまち〉を教えてください
(「障害×提案=住みよいつくばの会」第 4 期第 4 回 or 第 5 期第 1 回?)
2023 年 1 月 18 日(水)10:00-12:00 @吾妻交流センター
■オリエンテーション(10:00-10:10)
・斉藤さんより、「住みよいつくばの会」の紹介、今日の趣旨と進め方の案内をいただいた。
参考:https://kx6vn.hp.peraichi.com/
■パネルトーク(10:10-11:40)
・6 人のゲストに、「私が望む 2033 年像(理想の「つくば市での暮らし」)」と「それに対す る現状(私の認識)」をお話しいただいた(1 人 12 分程度)。
◇川島映利奈さん 12 分、~10:22
・ユニバーサルシートがあり、介助がしやすい広い多目的トイレが増えている(商業施設等の営業時間中は自由に利用できるようになっている)。
・バリアフリー物件が増え、金額や間取りの選択肢が増えている(1 つの建物につき、1 部屋 はバリアフリーになっている)。
・市の健康診断で(立位ができない障害者も)がん検診も含めた全項目の検査ができるようになっている(総合病院との連携など障害者対応の提携医療機関がある。集団検診で検査できない項目は他の医療機関で検査ができる)。
◇金栗聡さん 12 分、~10:34
すべての人が安全に筑波山観光を楽しめるようになり、筑波山の自然をすべての人が感じられるようになっている。
・つつじヶ丘駐車場のバリアフリートイレが新設されている(広いスペースの確保、ウォシュレットなどのボタンへの点字表記、大人も使える多目的シートの設置、オストメイトに対応した設備の設置などがなされている)。
・ロープウェイ「つつじヶ丘駅」にエレベーターが新設されている。また、スロープにおける点字ブロックの不適切な設置が解消されている。
・ロープウェイ「女体山駅」の階段に車椅子用階段昇降機が設置されている。また、バリアフリートイレが新設されている。
◇丹羽真理子さん 12 分、~10:46
中途障害者である高次脳機能障害者や家族への対応が向上して、障害があっても住みよいつくば市になっている。高次脳機能障害者も、他の障害者も、認知症を患う方も、皆が共に暮らせるつくば市になっている。
・発症時:本人や家族の悩みを受け止め、障害について十分な説明を行い、将来への予測を語り、利用可能な社会資源をアドバイスできる存在や、簡単でわかりやすいパンフレットなどの紹介があることで、今の自分の状況に対する理解が高められている。
・医療機関への転院時:医師・作業療法士・言語聴覚士による症状の整理や本人・家族への説明により、自覚や納得が促され、精神的安定が図れている。当事者同士のグループ療法、ピアサポートにより、情報や知恵を分かち合うことが可能となり、復学・復職・新規就労・入所通所など、すすむ道が見えるようになっている。
・社会参加時:復職先・新規就労先・入所通所先において、高次脳機能障害の症状の理解が進んでいる。職場での担当者の固定、ジョブコーチ制度や職業カウンセラーの利用などにより、本人の相談相手の確保や、周囲への理解促進がなされている。
・家族への支え:家族自身への支援が充実している。
・介護者高齢化、亡き後:自立度が高い場合、高次脳機能障害に熟慮したグループホームがあり、利用自立できている。重度の場合、障害者と高齢の親が一緒に安心して暮らせる入所施設が身近にあり、無理をせずに子どもを見守ることができている。
◇グループ・全体で感想共有 09 分、~10:55
・今日のように、当事者の話を聞くこと、話を聞くことができる場があることが重要である。
・不適切な点字ブロックの敷設など、スマートフォンで行政に報告・提案できる仕組みがあるとよい。
・多目的トイレの使いやすさは、障害の種別や程度で異なるが、できるだけ重度の方にあわせるようにすれば、多くの人にとって使いやすいものになる。
・トイレがバリアフリー化されていても、汚かったり、壊れていたりすると使えない。日常の清掃や整備も重要である。
◇船橋秀彦さん 12 分、~11:07
知的障害者にも、18 歳以降の学びの場(高等教育と生涯学習)が保障されている。仲間がい て、楽しい暮らしを創ることができている。
・県立医療大学に、療育手帳(知的障害)所持者が学べる学科が創設されている(例:韓国のナザレ大学リハビリテーション自立支援学科)。
・県立の特別支援学校に専攻科(プラス 2 年)があり、5 年間の教育保障がなされることで、 ゆとりある教育内容となっている。
・市の地域交流センターの 1 つが、障害者関連(障害者対象だけでなく、理解・啓発を含む) の講座を企画・実施する機能を担っている(そのために、市の担当課(教育・福祉・労働) を越えて障害者の生涯学習を推進する委員会が設置されている。また、市内の障害団体等と 連携・協働して企画が実施されている)。
◇高橋利恵子さん 12 分、~11:19
視覚障害のある人も、視覚障害がない人と同じレベルの情報が得られる社会になっている。
・紙媒体のお知らせは、視覚障害のある人にはメールなどの電子媒体で届くサービスに代わっている(それが難しい場合でも、封筒に差出人がわかるマークや点字がついていたり、内容について問い合わせできるコードがついていたりしている)。
・デジタル情報については、画像・手書き・PDF などの資料をアップロードする際に、テキス トデータでも同様の内容がアップされるようになっている。ウェブページやアプリがアクセシブルなものになっている(当事者が介入し、視覚障害のある人も情報アクセスが可能か評価することで、よりよい情報提供システムができるようになっている)。
・視覚障害のある人が、情報アクセスという面で難しかったもの・情報取得が困難だったものについて報告できるプラットフォームができている。
◇有田幸子さん 12 分、~11:31
・「聞こえない私たちが安心して暮らせる社会」、「コミュニケーションの困難のない社会」、「聞こえない人の想いを受け止めてくれる社会」になっている。
・「ろう高齢者グループホーム」が設立され、高齢者がコミュニケーションの不自由のない場所で安心して過ごせるようになっている(ろう高齢者が、手話のできない聞こえる人ばかりの施設で孤独に過ごすことのない状態になっている)。
・つくば市の手話講座を自分たちの手で運営し、講座修了者を有効に活用することで、手話のできるヘルパーが増えている。
◇グループ・全体で感想共有 09 分、~11:40
・コミュニケーションの障害を感じる方が集まることができるコミュニティ(場)があるとよい。そのためにはキーパーソンが重要。
・「働く」だけでなく「学ぶ」場があることは重要。
・施設に入所すれば安心というわけではなく、入所してもコミュニケーションが取れないなど大変なことがあることを初めて知った。
■次回のご相談(11:40-11:50)
・「シン・住みよいつくばの会・第 1 回~2033 年にタイムトラベル!〈10 年後に住んでいたい まち〉を考えよう~」を、3 月 23 日(木)10:00~12:00 に、吾妻交流センターにて開催する ことを決定した。あわせて、それ以降は、2024 年夏の提言完成を目指して、隔月で開催する ことを確認した。
■チェックアウト(11:50-12:00)
・一人一言で感想をリレーし、会を閉じた。