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母が逝きました・・・

まだ 声が聞こえてくる気がします。
でも  どこにもいなくて
だから スケジュールをいっぱい入れて
忙しくして  心を失くしていよう

そうすれば大丈夫 きっと大丈夫と
思っていました。文章にすれば 母のように
笑顔でいられるかな と
なかなか泣けなかった・・・


やっと 泣けた・・・
泣けたら止まらなくなって
一人の時に 声をあげて 泣いた


遠くに離れて暮らしていました。


子どもたちが 巣立ち
次の世代が 産まれても  やはり
母は 母で
母の存在はとても大きくて・・・


小さい頃は 祖母に連れられている事が
多くて 自分は 母には愛されていないのかと
思った時もあって けれど

嫁いで 子どもが出来て初めて
その時の 母の思いが 分かった


祖母にはとても可愛がってもらったけど
母は 私を離さざるを得なかったのだと・・

どんなに遠く離れていても
ふと、感じるあなたの温もり
思い 怒った顔 泣いた顔 
心配顔 そして笑顔


もう その声が聞けないと
思うと寂しさが ひたひたと

やってくる・・・


母は

大丈夫なはずないのに
いつも 大丈夫やでって・・・

だって 頼る人もなく
1人で暮らして


「1人の方が楽でええねん」って
そして笑顔で大丈夫やでって・・・

でも とても泣き虫で
いつも私が帰る時は 見送りながら泣いてて
そんな貴女が ちょっと 見れなくて

それでも 大丈夫やでって・・・

体もあちこち壊れて
腎臓はほとんど死んでるし 
ペースメーカーも入ってて
歩くのだって大変なのに

ちょっと休めば 大丈夫やでって・・・
そんなはずないやん・・・


心配の種だった 父は 早くに逝きましたね 
でも 貴女は一人になった

大勢の中で 暮らしてきた貴女は
一人の 静寂は どんなに寂しかっただろう

でも 大丈夫やでって・・・


私も 心配しか かけてなくて
それでも 大丈夫、大丈夫 それには
きっと意味があるねんって

みんなの幸せを祈ってくれた


貴女は しあわせでしたか・・・?

 


死化粧をした貴女は
とても 可愛らしくて

ほんのり頬を染めた少女のようで
こんな穏やかに 人生に幕を引けるのなら

死もまた新たなスタートと
感じられました

もう大丈夫やでってって
言わなくても

大丈夫になったね・・・


お母さん きっと生命が覚えてるから
また 会ったら分かるね

親孝行の一つも できなかったけど
また 会ってくれますか・・・


小さい体で 一生懸命 時代を駆け抜けた人


お母さんには本当にお世話になったのよ・・・と
会う人ごとに いただく言葉に
私の知らない 貴女の顔が見えたりした


本当に 人を大切にして 
感謝の心を忘れない人

「お母さんから引き継ぐ
第2のスタートですね」と知人から
温かい言葉をもらった・・・

貴女がくれた かたちのない
最高の『こころ』の贈り物を土台に

次の世代に繋げていけるように
私なりに 生きていきます


本当に本当にありがとう
また 会いましょう

お母さん ありがとう  
大好きだよ



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