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大自然という名の神の御意

2014年7月~2016年8月頃のお話

さあ、あと2か月!
なんとか乗り切れば、未来は明るいぞ!

そう思った矢先の出来事でした。

大自然という名の神は、
いったいどこまで私を試すのか・・・?
もはや神や仏は存在しないのか・・・? 

そう思わざるを得ない・・・
私たちの農場の息の根を止める
終焉
にまで追い込んでしまう

そんな大事件・・・。

それは、この年にやってきた台風でした。


台風



梅雨の明けきらぬ頃にやってきた
台風8号から始まり・・・

11号と12号の2014年8月豪雨では
鶏舎と飼料倉庫が浸水・・・
飼料もすべて使えなくなりました。




突風によって屋根が飛ばされ・・・
おまけに浸水によって逃げ場を失った
鶏たちは低体温に陥り・・・
相当な数が死んでしまいました。

負けるもんか!と・・・
そのたびに補修・修繕を繰り返しましたが

18号・19号と立て続けに襲来!




台風による被害状況は?

鶏舎屋根および損傷 5か所

電話・電気寸断 仮復旧状態

各鶏舎 鶏被害200羽程度(1棟ほぼ全滅)
ストレスから産卵率低下により
30%程度を推移し、販売量・売上低下



被害総額

鶏舎修繕補修費        7,500,000円

産卵低下に伴う売り上げ減少  3,600,000円/月

浸水による飼料の被害     1,200,000円

倒壊フェンス補修費      1,500,000円

鶏被害1,800羽         1,800,000円 

計              15,600,000円



農場経営の息の根を止めるには十分な被害でした・・・。

関係各所に駆けずり回り・・・
なんとか再開すべく、相談をしましたが

お気の毒ですが・・・

それ以外のお言葉は帰ってきませんでした。

それでもあきらめきれない私は
何度も何度も日参しましたが、

最終的に・・・金融機関から
融資を引き上げるという連絡が。

刀折れ、矢尽きました・・・。

それでもけっしてあきらめられない!

なぜなら・・・
スタッフたちの生活が!
小零細の地元取引先への支払いが!

うちが倒れたら、地元取引先も
共倒れになりかねない!

すべてを整理するにしても
まずは地元取引先への支払いを済ませ
スタッフたちの行く先を決めて
からだ。

そう思った私は経営継続を決心しました。

それからはずっと
督促の電話が鳴りっぱなし!
毎日毎日謝りっぱなし!

金融機関・税金・社会保険事務所
飼料会社・包装資材会社
金融機関の債権を買った会社
信用保証協会・・・

お伺いしては、支払い計画書を提示
ご納得いただけるまで・・・。

私個人の支払いはすべて後回しにして
消費者金融にも手をつけました。

とにかく地元取引先への支払い優先
スタッフたちへの給料優先

いずれ整理するにしても
地元取引先への支払いをすべて終えなければ!

同時に地元取引先へ
スタッフたちを雇ってくれないかとお願いに行き・・・

スタッフも1人また1人と
再雇用先へ行きました。

そんな状態にもかかわらず
たまごの取引先は農場をけっして見捨てることなく
ずっと支えてくれました!

そのあいだには・・・
差し押さえ通知書とともに
口座の差し押さえなどもあり

もう限界か?という状況が
何度も何度も続きましたが、

もがき喘ぎながらも・・・
地元取引先への支払いを終えました

2016年8月になっていました。


新聞に掲載された破産の記事



2016年8月8日 弁護士に依頼
新聞にしゅりの里自己破産への記事が掲載

農場法人の破産という終焉でした。

ただし!
こんな状態になろうとも・・・

けっしてけっしてあきらめないぞ!

次の手 秘策を残して・・・


続きは次回


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