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ハマった沼地(好きなモノ)の覚え書き。①人編。


非常に、個人的で、主観的な、今まで生きてきたなかで、好きだった、および今も好きな演者さん、芸人さんの羅列、いわゆる、私的な覚え書き。


この人たちを好きになり、寄り添うように、生きてきた自分がいる。
彼らを好きになった自分が居ること、覚えておこう。
覚えておきたい。


【草彅剛】
◆連ドラの主演『いいひと』が発表になった後、スペシャルドラマ『沙粧妙子-帰還の挨拶-』(97年3月・フジテレビ系)で、中谷美紀とともに演じた猟奇的?な悪役。
それまでの彼の雰囲気、ほわほわした印象をまるっと覆す芝居に、衝撃を受けたことを今もよく覚えている。
あの草彅剛の、ブッ飛んだ感じは、それまでのイメージとは真逆で、非常にエロスを感じたし、多分ギャップに沼った感。
このドラマの役は、中居さんも「あの剛の芝居が好き」と話すほどらしいので、さすがリーダーと思う。←何様?

◆『僕の生きる道』での自閉症役も、素直にすごい演者さんだなと。
今でも、輝明が都古ちゃんへ送るハガキのことを思い出すと、胸がぎゅっとなる。
「都古ちゃんへ
今日は動物園に仕事に行きました。
都古ちゃんがウチに来て、ごはんを食べました。
都古ちゃんが元気じゃありませんでした。」
「お風呂の温度は、39℃」
「カレーは、やっぱりチキンカレー」
佐々木蔵之介さんがお兄さん役で、田中圭が動物園の同僚役、極楽加藤さんが主治医役で共演。
このあたりで、草彅さんは憑依系の演者さんっぽいなと、感じた。

◆舞台『蒲田行進曲』での、ヤス。
今で言うところのDVっぽいシーンのクズ感がリアルで、のちの任侠ヘルパーでも見られる、ダメージ強そうな蹴り方が、ものすごく好き。

このヤバいヤツの重心の感じが好きすぎる。


◆『任侠ヘルパー』は、ドラマの感じも好きだったけれど、やっぱり劇場版が秀逸。
ラストシーン付近での、リンチされた彦一の顔面、半分はボコボコなんだけど、もう半分のお顔が、びっくりするくらい、彫りが深くて綺麗で、息が止まった。
仏像的造形美。
LOVE PSYCHEDELICO ♪Beautiful Worldがエンドロールの映像は、閑散とした浜辺の道をカートを押して歩く、おばあちゃんの姿。
ゆっくり、ゆっくりと、誰の助けもなく、ひとりで、淡々と、浜辺の道を進んでいく彼女に、今から、うみねこ荘に戻るのかなと思うと同時に、自分の親の姿や、自分の未来が重なり合って、ひどく切ないけれど、寿命が尽きるまで、人は大変でも、生きていかないとなーと、思わせてくれた映画でした。

◆『ミッドナイトスワン』は、結構なトラウマ的に、号泣した作品。
憑依系な草彅さんの演技は、とても自然に、そこに「世間からは、はみだしてしまったけれど、自分の信念に基づき、悩み、傷つきながら、一生懸命に息をしている、弱者としての凪沙」をきちんと存在させるのが、すごいとしか言えない。
ネグレクトにあっていた親戚の中学生の女の子を嫌々ながらも引き取って、歪な二人で生活を続けていくうちに、お互いに、親愛の情がわいていくストーリーは、元来あった凪沙の母性を解き放ってしまう、切ない流れ。
一果のバレエの才能を諦めることなく、自分が出来る限り、なんとかしてあげたいと、バレエ費用の金銭的負担を、自分が男性として就職し、稼ぐために、凪沙が男性の装いに戻るシーンは、男として見慣れた草彅さんの姿だったけれど、その慈愛あふれた眼差しや、やわらかな仕草、口調は、凪沙という人間でしかなかったのが、印象的だった。
見終わった後、号泣して、ぐったり疲れ、魂が半分以上、抜けた状態で「急募。凪沙を幸せにしてくれる人、求む。香取慎吾でも可。」という謎の求人ポスターを、胸に掲げたもんな…


【大野智】
◆連ドラ初主演『魔王』のビジュアルに、見事に落下した人間。
嵐は知っていた、それこそデビュー当時に「グループ名、嵐て…」と、しょっぱい気持ちになったのを覚えている。
最初の認識は、二宮さん。
彼の顔立ちが好きだったので、スーパー?コンビニ?で目に入った、多分「女性自身」の表紙に、情緒を殴られる。
→ドラマ『魔王』の初回に特別出演する二宮さんが、大野さんと仲良くツーショットで、たしか恋人繋ぎした手を見せびらかすようにしていたように思うが…
家のどこかに切り抜きがあるはず(笑)
アレで「はぁ!?世の中に、こんな仲良いグループあるん??んん?大野さん、顔、きれーなー」って落ちた。
完全に、最初はビジュアル落ち。

そのあと、嵐というグループ内の仲良し加減にノックアウトされ、大野さんのキャラクターにもハマった。
かわいらしい見た目に対して、非常に達観しており、男前だなと思う時がある。
櫻井さんが「お母さん的な包容力」だとしたら、大野さんは「お父さん的な包容力」だと感じる、嵐の精神的支柱な人。
そして、櫻井さんが「知力」の人なら、大野さんは「体力」と「気力」の人っぽい。
そして、櫻井さんが「情熱的」な赤で、大野さんが「冷静」な青っていうメンバーカラーも好き。

◆『怪物くん』は、個人的に、とにかく子役の濱田龍臣さんの可愛いと、怪物王子の可愛いが相乗効果的に爆発したドラマだった…
王子の茶色い編み上げブーツ+タイツの可愛さたるや。
共演に、TOKIO松岡さんがいたのも、すごく良かったし、昔に見ていたアニメの世界を壊すことなく、安心して見られる実写化だったように思う。



【松本人志】
◆『夢で逢えたら』
◆『ごっつええ感じ』
◆『寸止め海峡(仮題)』

ユニコーンを好きになったのも、ブルーハーツを聴く機会をもったのも、一時期アディダスの黒ジャージの上下が一番オシャレだと感じたのも、中学の同級生とクラスで♪ヤンヤヤ、ヤヤヤヤと替え歌を歌っていたのも、全てが彼の影響であり、小学生がひとりで過ごす毎週土曜日の夜に、若い芸人さんたちのコントに、寂しい心が救われたから。

あの、暗くて、長くて、寂しくて、静かで、恐ろしい、ひとりきりの夜。
若いお兄さんたちが、テレビの中、なにか、楽しそうなことをしていたから、見るともなしに見ていたけれど、すぐに、その、馬鹿げた、笑いのある、明るい世界に夢中になった。

ひとりで過ごす土曜日の夜が、毎週楽しみになるくらい、テレビの中の「〜ニョロよ」と語尾に喋るコントに笑って、寂しさを忘れ、幾つもの、ひとりの夜を乗り越えた記憶がある。

事実、あの頃、ひとりで夜を過ごしていた小学生だった自分に寄り添ってくれたのは、テレビの中の、松本人志、その人だった。

「笑い」というモノは、生きるのに必要ないかもしれないが、心が弱ったときに、何かを面白いと思い、少しでも笑えると、まだ自分は「生きている」と感じられる。

私の中では「笑い」は、自分の心が「死んでいる」か「生きている」かをはかる、バロメーターみたいになっているのだと思う。

そういう価値観で、これからも生きていく所存。
だって、死ぬときは、やっぱり、笑って、死にたい。



「スポーツのできる奴、勉強のできる奴、ケンカの強い奴、女にモテる奴、家が金持ちの奴、そんな人間を羨ましく思った。子供の頃の話である。神が人間をつくったと偉ぶるなら『それがどうした』と、言ってやる。オレは笑いをつくっている。」
松本人志

松本人志



家は貧乏、勉強最悪、スポーツ苦手、そんなオレを助けてくれたのが「笑い」なのである。オレから笑いを取ったら何も残らない。松本人志
午後11:31 · 2024年1月17日



松本人志