良くある話?
これは私が聞いた話です。
私は結婚式の記念動画を編集するアルバイトをしていました。結婚式の動画撮影を終えたとに、マイクの調子が悪かった所や撮影を失敗した場面などをカットしたり、音量の調整をしていました。早回しはできないので何時間にも及ぶ動画を目で確認しなければいけないので、なかなか大変な仕事でしたが給料が良いので続けていました。カメラは3台あり、手元のコントローラーで操作をするので荒い場面もあったりします。今回の動画もある場面でミスがありました。一瞬ですが砂嵐のようになるのです。確認しなくてはいけないのでスローにして見てみました。そこで砂嵐だと思っていた場所は、別の不可解なものが映っていたのです。爬虫類のようなぎょろっとした目に。三本の指のようなものがカメラに写っているのです。指の形状や目の形もおかしいのですが最もおかしかったのは皮膚の色です。緑色の皮膚なのです。映画に出てくるエイリアンのようで、その不気味さに言葉を失っていました。すると後ろから上司が来て、何も言わずにその部分をカットし前のパートを引き延ばしてなかったことにしたのです。
「はい、続けて。」
眉ひとつ動かさずそう言った上司に不気味さを感じました。驚くことがなかった、もう何度もやっているように感じたのです。
私はそのままアルバイトを辞めました。あの生物は何だったのか、なぜあそこに映ったのか、上司は何を知っているのか、もうわかりませんが知りたくもありません。来月ようやくお金が溜まり結婚をするのですが、結婚式の記念動画を貰うかは悩んでいます。
いかがでしたか?彼が見たものは何だったのでしょうか?我々が住んでいるこの星は、我々のものなのでしょうか?
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