白井邦彦

白井邦彦

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国家の自衛権と個々人の生きる権利はどちらが優先するのか、戦争の真の対立軸は何か?

ロシア政権によるウクライナ侵略は明白な国際法違反であり許容できない、さらにロシア軍による数々の非人道的な行為(挙げればきりがないほど多い)については言語同断であり強く非難する。私はそうした立場にたちます。同時に侵略された側には自衛権がありその自衛権行使の範囲内であれば武力行使も許容される。以下はそのうえでの議論であることを最初に述べておきます(ロシア・ウクライナ戦争に関しては「なぜか」それ以上を論じると、「親ロ」「ロシア政権の侵略容認論」とのレッテルが貼られるので、この点は最

    • 米、イスラエルへ爆弾供与再開、ICCは今だイスラエル首相へ逮捕状発布せず、イスラエルのオリンピック参加は問題にならない、なぜ?

      米政府、イスラエルへの500ポンド爆弾の輸送再開へ=米高官 (msn.com)(7/10)  米政府は侵略と虐殺を繰り返すイスラエルに対して、限定付きとはいえ爆弾供与を再開します。 「ロシア政権による侵略は許されない、それに対して自衛権を行使するウクライナへはそのために武器を供与する」なら、なぜ同時に侵略虐殺を長く続けるイスラエル(イスラエルの侵略虐殺行為は今回のガザだけではありません、ロシア政権によるウクライナ侵略のずっと前から続いています)に対し軍事支援をするのでしょうか

      • 一部「護憲リベラル層」への不信-小泉悠氏、ICC礼賛、米欧の価値基準に立脚しているのではないか?-

        ウクライナで即時停戦には「反対」 軍事研究家・小泉悠氏「ロシアに主権奪取を諦めさせなくては」 (msn.com)(6/25、東京新聞) 「ウクライナへの直接の軍事支援について、国民的な議論だけでもしてみてもいいのではないか」と話した。(同記事より直接引用)  即時停戦反対、軍事支援促進の小泉氏ですが、ついには「ウクライナへ日本も軍事支援を」と主張し始めています。即時停戦反対・米欧の軍事支援支持から当然行き着くところと思います。昨年の『世界』10月号では、結論として「日米軍事

        • バイデン氏「ガザ、大量虐殺ではない」、ICCのネタ二エフ氏への逮捕状を強く非難、ロシア政権のウクライナ侵略・プーチン氏とどこが違うのか?

          バイデン大統領 イスラエルの行為「ジェノサイドではない」ICC逮捕状請求を非難 (msn.com)(5/21) 「アメリカのバイデン大統領は、イスラエルがガザ地区で行っていることは「ジェノサイド」(=大量虐殺)ではないと述べ、イスラエル指導部への逮捕状請求を非難しました。」(同記事より直接引用) バイデン氏によれば、イスラエルがガザで行っていることは「大量虐殺ではない」とのことです。ロシア政権によるウクライナ侵略、その過程で生じたブチャなどでの虐殺をあれほど非難しながらこの

        国家の自衛権と個々人の生きる権利はどちらが優先するのか、戦争の真の対立軸は何か?

        • 米、イスラエルへ爆弾供与再開、ICCは今だイスラエル首相へ逮捕状発布せず、イスラエルのオリンピック参加は問題にならない、なぜ?

        • 一部「護憲リベラル層」への不信-小泉悠氏、ICC礼賛、米欧の価値基準に立脚しているのではないか?-

        • バイデン氏「ガザ、大量虐殺ではない」、ICCのネタ二エフ氏への逮捕状を強く非難、ロシア政権のウクライナ侵略・プーチン氏とどこが違うのか?

          米、ICCのイスラエル捜査不支持、プーチン氏とネタ二ヤフ氏はどこが違うのか?ICC所長の赤根氏の判断は?

          米、ICCのイスラエル捜査支持せず:時事ドットコム (jiji.com)(4/30) 「ワシントンAFP=時事】米政府は29日、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエル軍の行動に関する国際刑事裁判所(ICC)の捜査を支持しない立場を明確にした。ICCが近くイスラエル政府関係者に逮捕状を発付する可能性があるとして、同国内では懸念が強まっていると伝えられている。(写真は、米ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官)イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は28日、ジョー・バイデ

          米、ICCのイスラエル捜査不支持、プーチン氏とネタ二ヤフ氏はどこが違うのか?ICC所長の赤根氏の判断は?

          背後にある価値基準を直視し判断をー「イスラエル軍事支援が含まれたウクライナ軍事支援予算案」可決、8・6式典、ロシアは招待しないがイスラエルは招待

          米上院も可決 ウクライナやイスラエル軍事支援の予算案が成立へ (msn.com)(4/24) 「アメリカ連邦議会の上院は23日、ウクライナやイスラエル、台湾への軍事支援を含む総額953億4000万ドル約(約14兆7000億円)規模の予算案を79対18の、超党派の賛成多数で可決した。ジョー・バイデン大統領が24日にも署名し、成立する。」(同記事より直接引用) 米議会は、ウクライナへの軍事支援の予算案を可決しました。この件では肯定的な報道がなされていますが、上記の記事にもあるよう

          背後にある価値基準を直視し判断をー「イスラエル軍事支援が含まれたウクライナ軍事支援予算案」可決、8・6式典、ロシアは招待しないがイスラエルは招待

          ロシア・ウクライナ戦争に対する他の国際紛争とは異なる言論状況、それはなぜなのか?-野口先生のxを題材に-

           中東情勢は緊迫の度合いを増し、第五次中東戦争の恐れもあります。ガザ停戦、イラン・イスラエルの衝突の激化は何としても避ける、は当然の主張です。 「ガザで停戦が実現したからといって、イスラエルの占領地がかえってくるわけではない、イスラエルの違法な占領を許すのか、イスラエルを追い出すまで戦うべきで私たちはそれを支援すべきだ」「イスラエルのシリアの大使館攻撃は国際法違反の暴挙で、それを見過ごしたら国際法秩序は成り立たない、しかもシリアには米軍が長きにわたり違法駐留している、イランの

          ロシア・ウクライナ戦争に対する他の国際紛争とは異なる言論状況、それはなぜなのか?-野口先生のxを題材に-

          イスラエルへ軍事支援継続の米欧諸国、シリアに違法駐留を続ける米軍、国連人権理事会でイスラエル問題に賛成しない米欧日、その価値基準を直視すべき!

           先の記事でアメリカが現時点でもイスラエルに武器供与を行っていることを書きましたが、イスラエルに武器供与を続けているのはアメリカだけではありません。 イギリスの法律専門家ら600人超、イスラエルへの武器輸出をやめるよう政府に求める (msn.com)(4/4) 「イギリスからイスラエルへの武器輸出は、ドイツやイタリアなどと比べて少ない。」(同記事より直接引用) つまりアメリカだけでなく、英独伊は明らかに現在に至るまでイスラエルに武器供与を(ウクライナに武器供与しつつ)行ってい

          イスラエルへ軍事支援継続の米欧諸国、シリアに違法駐留を続ける米軍、国連人権理事会でイスラエル問題に賛成しない米欧日、その価値基準を直視すべき!

          交渉による解決を勧めるマスク氏とそれに同意する「当事者」であるウクライナ人学者カチャノフスキー氏、しかし彼の意見は日本では完全に無視されている!

          マスク氏のツイートです。 It was a tragic waste of life for Ukraine to attack a larger army that had defense in depth, minefields and stronger artillery when Ukraine lacked armor or air superiority! Any fool could have predicted that. My recommendation

          交渉による解決を勧めるマスク氏とそれに同意する「当事者」であるウクライナ人学者カチャノフスキー氏、しかし彼の意見は日本では完全に無視されている!

          今なお継続するアメリカによるイスラエルへの軍事支援、そこに軍事支援の本質が示されている!

          ウクライナ軍、米支援なければ「徐々に」退却へ=ゼレンスキー氏 | ロイター (reuters.com)(3/20) 米欧、とりわけアメリカの軍事支援あってのウクライナの徹底抗戦ですから、アメリカからの軍事支援がなくなればこうなってしまいます。  そのアメリカについですが、現時点のこととして、以下のような報道がなされています。 米バイデン政権“水面下”でイスラエルに武器売却 ガサへの軍事侵攻で民間人保護を求める一方で…(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) - Yaho

          今なお継続するアメリカによるイスラエルへの軍事支援、そこに軍事支援の本質が示されている!

          仏大統領「ウクライナへの部隊派遣排除せず」と発言、スロバキア首相「一部の欧米諸国が派兵を検討」、しかしそれがなされたら世界大戦、その後は・・

           本日一斉に報道されている、仏大統領発言です。 マクロン大統領 ウクライナへ地上部隊派遣の可能性 “排除されるべきではない” | NHK | ウクライナ情勢(2/27) 「フランスのマクロン大統領は、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対し、欧米側が地上部隊を派遣する可能性について「合意はない」としながらも、「いかなることも排除されるべきではない」と述べました。」(同記事より直接引用) 一国のそれも欧州の大国フランスの大統領の発言です。その重みはあります。 「この会合に先

          仏大統領「ウクライナへの部隊派遣排除せず」と発言、スロバキア首相「一部の欧米諸国が派兵を検討」、しかしそれがなされたら世界大戦、その後は・・

          ウクライナ支援デモで「軍備増強」を訴えるプラカードも、「軍事支援→支援国の軍拡」でもいいのか、国連ではロシア非難決議提出されず・・・

          ロシア政権のウクライナ侵略から2年がたちました。この間多くの方々が貴重な命を落とされています。命を落とされた全ての方々のご冥福を心からお祈りするとともに、負傷された方々の₁日も早い回復も強く願っています。  同時にロシア政権による侵略は不当で全く許容できないものである、という点を最初に強調しておきたく思います。 避難民ら「もっと支援を」 ドイツ各地でデモ(共同通信) - Yahoo!ニュース(2/25) 「【ベルリン、チューリヒ共同】ロシアによる侵攻を受け、ウクライナからの

          ウクライナ支援デモで「軍備増強」を訴えるプラカードも、「軍事支援→支援国の軍拡」でもいいのか、国連ではロシア非難決議提出されず・・・

          「1日も早い停戦を」平和首長会議ロシア政権による侵略2年で共同アピール、ウクライナ・ガザとも即時停戦を!

          ウクライナ侵攻2年、平和首長会議が共同声明 一日も早い停戦を (msn.com)(2/22) 「核兵器廃絶を目指す166カ国・地域の8363都市が加盟する国際NGO「平和首長会議」(会長・松井一実広島市長)は22日、ロシアによるウクライナ侵攻2年に合わせて共同アピールを発表した。武力行使ではなく対話による平和的解決を求め、一日も早く停戦するよう呼び掛けた。」(同記事より直接引用)  同アピールの一部です。全文は平和首長会議のホームページに掲載されています(平和首長会議 (ma

          「1日も早い停戦を」平和首長会議ロシア政権による侵略2年で共同アピール、ウクライナ・ガザとも即時停戦を!

          米のイスラエルの軍事支援とセットのウクライナ軍事支援を肯定していいのか?

          米上院、ウクライナ支援予算案を可決 下院は共和反対で成立見通せず | 毎日新聞 (mainichi.jp)(2/13) 「米連邦上院は13日、ウクライナやイスラエル、台湾への軍事支援を盛り込んだ総額約953億ドル(約14兆2300億円)の緊急補正予算案を可決した。」(同記事より直接引用) 米上院ではこの間もめていたウクライナ軍事支援案が可決しました。ただ下院での可決は不透明です。  同時に上記の記事の文言から明らかなように、アメリカが行おうとしているウクライナ軍事支援は虐殺

          米のイスラエルの軍事支援とセットのウクライナ軍事支援を肯定していいのか?

          京都市長選挙、福山和人さんをぜひ!

           京都市長選挙が接戦となっています。  ぜひ福山さんを市長に、と私は強く訴えます。  福山さんは立命館大学法学部で私の3学年上、私が入学したとき、4回生でした。  高校時代野球部でピッチャー、大学に入ってスピードガン測定したら140キロ出ていた、との話が印象に残っています。  福山さんを推すのは、大学の先輩だから、ではもちろんありません。その政策が現在において最も市民生活にとって必要なものである、そして福山さんならそれを実現させる可能性がきわめて高い、と考えるからです。  こ

          京都市長選挙、福山和人さんをぜひ!

          ウクライナ手足喪失した方4万人、しかし支援寄付は徹底抗戦支持が根強いのに減少、徹底抗戦継続の場合犠牲者支援の長期の費用負担はどうなるのか?

          1/24、下記の次第で、歌手の加藤登紀子氏をゲストにして「今こそ停戦を」のイベントがあります。ぜひご参加のほどお願いいたします。 ウクライナの将来に暗い影を落とす…手足失った若者ら4万人どう支援?(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース(1/20)  大変痛ましいニュースです。改めてロシア政権の侵略に対して強い怒りを感じます。同時にこうした活動を行っている方々の努力には本当に頭が下がります。  しかしこのニュースをみて気になったことがあります。 「大切な人の思い

          ウクライナ手足喪失した方4万人、しかし支援寄付は徹底抗戦支持が根強いのに減少、徹底抗戦継続の場合犠牲者支援の長期の費用負担はどうなるのか?