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プログラミング教育はいらない



世間で認知されている”プログラミング”の偏ったイメージを変えてくれる一冊

プログラミング教育にも明るい著者が

プログラマーはどんな内容の仕事をしていているのか
”プログラミング教育”の実態は実情どうなっているのか
プログラミングにおいて大切な能力とはどういったものか

というような
一般人には知識がないことを
非常に解りやすい表現と文章で綴っている

まず大人がプログラミングとは何なのか把握することが
価値のあるプログラミング教育を進める第一歩になるのではないか

問いかけてくれる一冊


「SEをしています」

都内の飲食店で働いているとき、そう教えてくださるお客様は多数いらっしゃいました

SE ⁼プログラミングをする人=パソコンをカタカタ打ち込むひと


プログラムコードを自由自在に操る魔術的な技術をもった賢い人
本書で筆者が綴っているままのイメージを抱いたままの人は多いはず・・

近年では”プログラミング教室”という言葉もよく聞くようになったものの
プログラミングに対して凝り固まったイメージをもったままの私は

”柔軟なこどもの頭に機会と向き合うための知識を詰め込む必要があるのか”と

正直疑問に思っていました。

この本を読んでよかった・・ほっ・・

◎プログラミングはコードを打ち込むだけの仕事ではない

◎パソコンが理解して正常に機能するためのプログラミングをつくるには
 ”言語化”が重要であり、これは対人間に対しても役立つ作業であること

◎プログラミングを作る工程には初めに”企画”があり”人の想い”があること。
作業内容は細分化されていてチームで行うため、コミュニケーション能力が必然的に培われること

◎求める結果へ向けて段階的に作業することなど”プログラミング的思考”を培うためにプログラミング教育は重要であってプログラミングコードを打ち込むだけの能力は必要ないという筆者の意見

プログラムとは人々の生活をより豊かにするためにつくられた
あらゆる機器を動かすための基盤であり

システムを動かすためには人間の言語ではなく機器が理解できる言葉に変換させる必要がある
=プログラミングの世間的なイメージになっているが
それは最終段階の作業であり

本来は企画から内容を詰め最終段階に至る過程の中では一部にしかすぎないこと

がよくわかった

物事を進めていく中で
”プログラミング的思考”は必ず役にたつこと

しかしながら”プログラミング教育”は指導する側にきちんと理解されているとはいいがたく
指導内容の作成も現場にはオペレーションとしては重いことを懸念する箇所があった

著者は教育の必要性をとても重視していて
”プログラミング教育”に関しても格差があってはいけないと繰りかえし書かれていたことが印象的

まだまだ始まったばかりの義務教育中の取り組み

必然的に世界とつながりながら生きていくこれからの世代の為に
教育の中にも革新的な工夫が必要なのだろうなと強く感じた


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