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双極1型と2型は同じ病気か?

双極患者の間で、お互い密かに感じているのは、こんなに病態の違う1型と2型を果たして同じ病気と扱うのが、正しいのかどうかということ。
精神科の病名は、アメリカのDSM-5という分類を日本語に当てはめたものが採用されている。

がんばりすぎないで〜ドラマ『Srink」の現場から〜の放送以来、このことをずっと考えていた。
番組に登場した2型当事者の病状が1型のものと違い、あまりに軽度だったからだ。そんな折、以下のホームページを見つけた。

双極症の「Ⅰ型」と「Ⅱ型」は全く別の病気の可能性がある?どう考えるべきか? | 兵庫県三田市の心療内科・精神科ならさくらこころのクリニックへ

リンクのページを読んでいただきたいのだが、この質問は、2型の患者が、2型の患者同士は感じあえるものがある。1型は別の病気ではないか?と訴えて質問している。
2型患者が、自分たちは1型患者のような激しい症状がないから、一緒にされるのは心外だ、と訴えているらしい。

一方、1型患者はこっちは、それこそ死にそうな思いを何度もしているのだから、双極症が大した病気でないようなことを、テレビで大々的に言われても困る、と思っている。

実際、2型ユーチューバーのチャンネルへのコメントでも、1型患者の苦しみも解らないで、というコメントに、2型患者が2型の方が苦しいんだ、応酬し、1型2型の患者同士で言い合いになっているのは日常茶飯事だ。

それらの論争に上記ホームページのさくらこころのクリニックの先生は明確な答えを出されている。
脳の構造など、異なる病気と考えられる点もあるが、治療や配慮が異なることは当然だが、スペクトラムの考え方もあり、現時点では臨床レベルで線引きすることは難しい。
研究レベルでは、今後も1型と2型の違いが検討されていくでしょう。と。

私は、治療や、配慮が異なる、これで、納得します。
病状が違うのだから、これに尽きるでしょう。

1型のリアルは、Srink2話で描かれるでしょう。
そして、関連番組がんばらないで、の最後に訪問看護の方の見守りで、面倒を見てくれる娘のためにと、自殺しないようにやっと生きている60代女性。
病気を抱えてバリバリ働くという出演者より、外出もできず、同行散歩してもらってやっと外に出る、そんな彼女の姿こそ、重い双極症のリアルです。

尚、1型と2型の分類の是非は、双極性障害研究第一人者であり、このドラマの監修者である順天堂大学の加藤忠史先生にもぶつけてみました。お返事は頂きましたが、その点は触れられていませんでした。

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また、note内にて、「双極障害1型患者の考えること」というマガジンの中に、双極症について書いた記事をまとめています。
よろしければ、ご覧ください。

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