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私たちが美容・健康食品業界の「必要な余剰」と向き合う理由

「コスメロス」の手前にある「見えにくい課題」

今回は私たちBrand X(ブランドクロス)誕生のきっかけとなった美容・健康食品業界における「必要な余剰」という課題と向き合う理由についてお話ししたいと思います。

最近、フードロス、ファッションロスと言った問題が注目される中で、「コスメロス」という言葉も耳にするようになりました。ただ、この「コスメロス」は「完成した商品の廃棄」を意味するもので、私たちが取り組んでいる「必要な余剰」はその手前にある別の問題になります。

Brand Xがつくり出した「必要な余剰」に新たな価値を与えてお客さまにお届けする仕組み

私たちが「必要な余剰」と呼んでいるものは、美容や健康にまつわる商品……化粧品やサプリメントなどをつくる過程で、安全な品質、安定した価格を維持するために、どうしても多めにつくらざるを得なくなる原料や容器の余剰を意味しています。

商品という目に見えやすいものが捨てられている「コスメロス」に比べて、一般のお客さまや業界外の方が知るきっかけがほとんどない「見えにくい問題」。それ故に、解決するための取り組みが進みにくい状況が続いていました。

「つくり手の真摯な気持ち」にOEM企業として何ができるのか

しかし、Brand Xを手がけている株式会社MONOMEDICAは、さまざまな企業からご依頼いただき、原料の調達や生産を担ってきたOEM企業。この「見えにくい問題」を誰よりも切実に感じていました。

もっと魅力的で効果もある素敵な商品をお届けしたい。

MONOMEDICAにお仕事をご依頼くださる企業の方々……商品のつくり手のみなさんの想いは、とても真摯でまっすぐなものです。だからこそ、原料や容器の調達、その先の開発のお手伝いまで、モノメディカは全力でお応えしてきました。でも、だからこそ、そこで生まれてしまう「必要な余剰」に対して、つくり手のみなさんが心を痛めていることもよくわかっていました。

「せっかく手に入れた原料を捨てるのは忍びない」
「あまった容器を上手く活用できないだろうか」

世界的なSDGsへの取り組みが進む中で、こうした想いが日増しに強くなっていきました。「必要な余剰」が生まれる理由も、その影で悩むつくり手の気持ちも、深く理解できる立場にある……そんなOEM企業だからこそ、できることはないだろうか?そんな使命感が芽生えていました。

「必要な余剰」から「余らせないものづくり」へ

そこで思い当たったのが、多種多様な「必要な余剰」を適正な価格で買い取って、組み合わせたり、アレンジを加えながらオリジナル商品として蘇らせるというアイデア。

これは、大手化粧品メーカーでも、原料をつくる工場でもなく、OEM企業としてさまざまな企業さまとお付き合いし、さまざまな原料・容器を取り扱う私たちでしかできない「新しいものづくり」になると確信しました。

Brand Xが提唱する「the better X」。
もの、人、想い、技術のクロスから、新たな価値を生み出していこうという考え方です。

でも、せっかく蘇った商品が再び余ってしまえば、今度は新たな「コスメロス」を生み出してしまいます。そこで、目をつけたのはアパレルなどでよくある「数量限定販売」という手法。たくさんつくることで価格や品質を安定させている美容・健康食品業界では難しものでしたが、余剰の組み合わせで商品を生み出すBrand Xなら可能だとわかりました。

こうして、つくった分だけを売り切る「一期一会の数量限定販売」に振り切った「余らせないものづくり」を提案するブランドにしようというアイデアも生まれ、Brand Xのコンセプトの根幹ができあがったのです。

「買ってください」の前に「知ってください」と言いたい

とは言え、Brand Xはまだ生まれたての段階です。すべての「必要な余剰」を解決できるわけではありません。でも「見えにくい課題」に光を当て、賛同してくださるつくり手を増やして、商品と取り組みをお客さまにお届けすることには、意味があると信じています。

だから、このnoteでは「買ってください」とは言いません。でも、「知ってください」とはしっかり言いたい。そんな、EC機能もあるブランドの公式サイトでは言いにくい話を、この場を借りて綴らせていただきました。


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