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次の家づくり(妄想)で実現したいことvol.2【5人家族都心築52年マンションリノベ記】

待望のリノベを終え、住み始めて6ヶ月目を迎えた我が家。
とても気に入って快適に過ごしているが、やりたくても様々な事情で実現できなかったことがいくつかある。そして、「もし次があるなら」とすでに様々な妄想をしているのだ。
今日はそんな「次こそは」と狙う2つ目の項目、床材で採用したかった、いくつかの素材について。


メインが無垢の床になったことは本当に満足

今回リノベーションをするにあたって、無垢の床を中心にすることは念願であり、住み始めた今となっても、とても快適で心地よく過ごしている。

一方で果たしきれなかった宿題として今でも「どこかに採用したかったな」と思い続けている素材がある。今の間取りで採用するとしたら、今回水回りや玄関で採用したフロアタイルを施工した場所(玄関、キッチン、洗面脱衣所、トイレ)あたりになろうか。

そのボツ候補であり、もし次回(の家づくり)があるなら使いたい素材を3つ、ご紹介。

候補1:VERVE COFFEE ROASTERS 代々木公園店の床

リノベの打ち合わせが込み入っていた昨年の秋頃のある日。
夫とふと入ったVERVE COFFEE ROASTERS 代々木公園店。ただでさえ建築資材や意匠ものが大好きなのに、当時は渦中にあるド・当事者。
どこに行ってもタイルや床材、天板等の建築資材を探して検討をつける癖がついていた。(無論、時を経た今も大好き。)

そこでふと目に入ったのが、店内のこの床材。
クッションフロアのような柔らかさもあるが、なんとも無作為に自然な柄(絵具のドリッピングのようなものとか、石ころみたいなのとか)が配されていて、適度に雑な感じ。ド・ストライク・・・!

あぁ、本当はこれを玄関の素材にしたかった!

個人的には、整理整頓されすぎた空間より、ほどよい自然素材やそのモチーフ、ランダムさを感じられる空間にいる方が落ち着くような気がするのだ。

オフホワイト×グレー×赤茶。色味のバランスもとれていて、洗練されている。

デザイナーさんにも「ぜひこれをどこかに」と伝えたのだが、おそらく特注品。そして、一般住宅向けの小ロットには対応していないのではないかと思われ、断念。

この素材が何かは結局わからないままだったが、工事が終わって偶然見つけたこのビールストーン。オーダーメイドのビールストーンを床材に施工していたのかなと思う。

候補2:marmoleum

リノベーションの様々な打ち合わせが続き、ショールーム巡りを頻繁にしていたあの当時。新宿のリビングデザインセンターOZONEをよく訪れていた。ある時たまたまフリーの展示スペースに展示されていた床材たち。
個人的にとても好みのものがあり、それが、このmarmoleum。

日本で販売をしているフォルボ・フロアリングB.V. 日本支店のサイトよりその特徴を引用する。

人と地球にやさしい床材
天然リノリウム マーモリウム製造工場は100%クリーンエネルギーを使用し、原材料は亜麻仁油を中心とした天然の材料から製造されています。
フォルボのマーモリウムはカーボンニュートラル(クライメート・ポジティブ)を達成している脱炭素社会に最も近い床材です。

【原材料】
亜麻仁油:マーモリウムの主原料である亜麻仁油は1年草の亜麻から採られます。
木粉:管理下にあるヨーロッパの森の木を使用しています。
ロジン:松から抽出される天然ロジン。リノリウムに強さと柔軟性を与えます。
石灰石 :世界中に莫大な量がある石灰岩を粉砕してつくります。
天然色素:鉛やカドミウムなど重金属は一切含みません。
ジュート:糸を作り平織りにして、マーモリウム裏打ち材として使っています。

廃棄時に埋めれば土に還る生物分解性がある循環型製品です。
マーモリウムは、約43%はリサイクル材をからできており、製品寿命約30~40年の長寿命が特徴です。

https://www.forbo.com/flooring/ja-jp/

ここ最近家づくりやリノベ界隈で、流行っているJapandiやモルタル。個人的にも好みだが、正直見飽きた感もある。
せっかく一生で一度かもしれない家づくりをするなら、自分らしいもので、あまりみない個性的なものを選びたかった。そんな私にOZONEで見かけたこのマーモリウムは程よく個性的で、かつ環境や人体への負荷が少ない循環型素材。

これもデザイナーさんに調べてもらったが、小売には対応していないようで(発注に必要な最低ロットが個人宅では足りない。商業施設など大型建築物程度の必要量ではないと買うことができない。いや、買ったとしてもものすごく割高になる。)、残念ながら諦めざるを得なかった。ぐすん。

候補3:テラゾー

最後3つ目、それはテラゾー(人造大理石)。
Pinterestで好みのタイル施工例を探している時に偶然見つけた素材で、海外のバスルームの施工例で全面テラゾーが施されているものがあり、ユニークさとセンスが絶妙なバランスが保たれ、「ほんの少し個性をだしたい」という時に使い勝手の良い素材だな、と感じた。

500年以上前イタリアで生まれたとされているテラゾー。大理石や石灰石等の石材を砕いて砕石状にし、セメントに混ぜて固めた板に表面を研磨し仕上げたもの。天然大理石より安価で、使い勝手よく見た目も洗練されていることから人気があるという。2018〜2019年頃からじわじわと流行ってきているそうだ。注意しながら街中を歩いていると、駅構内等でも大変よく使われている素材であることがわかる。

私が見つけたものの中には、テラゾーを使った文具などもあった。

オルネドフォイユより。この文具があるとグッとインテリア性が高まるよね。

程よいミニマルさと、どことなく自然を感じさせる風合いが、空間にあるとちょうどいいアクセントになるなぁと思ったのだ。

候補1に紹介したビールストーン(推定)とも通ずるものがあるテラゾー。
洗面シンク等を造作して個性的な洗面をつくっていらっしゃるかたもいるようだ。

さいごに

今回の家で水回り床面に採用したフロアタイル。それから壁面に採用したタイル。どちらもすごく気に入っている。
が、調べれば調べるほどこの世には素晴らしく素敵な建築素材があって、その数多ある素材の中からたった72平米の家用に絞り切るのは本当に難しいと思う。

個人的には、タイルだけでも2〜3ヶ月は選定期間があってもよいのではと思えるほどだった。。。全くキリがないものです。

そして、忘れてはならないこと。
今回紹介したこれらの素材。実物やサンプルで確かめることは必須。


私:mizutamaについて。
夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事をどうぞ。

100本以上に及ぶ過去記事のINDEXは以下にまとめております。何かのヒントになることがあるかもしれません、ぜひご覧くださいね。



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