見出し画像

退院後の父の流動食が「食」に興味をもったきっかけ。毒にも薬にもなる奥深さを知る。


元々、体格の良かった父でしたが数ヶ月の入院生活を経てようやく無事に退院できた頃はすっかり痩せ細ってしまい別人のようになっておりました。

胃を全摘したので食べられるものは基本「流動食」。

とにかく消化が悪いものや野菜や鶏肉などの皮もNGで、トマトやキュウリは皮を剥いたりミキサーでドロドロの液体状か、かなり長時間煮込んで原型のない柔らかいものからスタートでした。また量が食べられないので少量で高カロリーを摂取しないと貧血になってしまうなどマヨネーズ、バター、生クリームなどはOKとの事・・・etc.

時々、消化が悪いと腸閉塞になり何度か入退院を繰り返しましたが

天性のアホみたいに明るい母親から「シャバの飯は美味いか?」と言われニコニコしながら流動食を食べる父親というシュールな日常が重い空気にならず乗り切れたのかもしれないなぁと今になって思います。

あと、命に関わる壮絶な手術と入院生活であるにも関わらずお気に入りの「白衣の天使」に恋をしたらしく、、、「この人絶対治るわ。。。」と思った予感が見事当たり恋患いどころか恋を原動力に癌を克服するむっつりスケベ日本代表みたいな親父を讃えたいと思いました。

後に、日本人の主食である「お米」で日本を元気にするGOHAN PROJECTを立ち上げることになるのですが、私の「食」への関心は「父の病」と「101歳まで長寿を全うした祖母」との原体験がきっかけになります。



ブランディングデザイナー、クリエイティブディレクター 2005年に自身の動物好きが高じてオリジナルペットブランドCuddlyHeartsを設立。デザイン性・機能性・環境に優しい素材にこだわり日夜試行錯誤を重ね国内外のグッドデザイン賞受賞、特許取得などビジネスチャンスとノウハウ多数