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14_明日晴れるかより雨が降らないか(後編)

続き!(前編はこちら)

推し=俺 vs 趣味=彼氏


こんな他人カップル(未満)状況を、
端から勝手に解説し腑に落ちるわたしたち。
そしてこの都合は、
そのまま自分たちにも当てはめるブーメラン。

だけど、違うのは、わたしはN氏に落ちてない平常心。
ここで、N氏の話を気兼ねなくグングンと掘り進める。

聞けば、自ら「自己肯定感のかたまり」という程に
自分に自信があり、自由に生きたいタイプ。
結果ちゃんとうまくいっている(だからこその価値観)。
過去の恋愛もひたすらうまくいってきている。
自分の強みの生かし方も、
いろんなことの受け流し方も、とても器用。

さらにコンプレックスはないという。
背の低さも、それでクリティカルな損はなく
補填できるし問題ないそう。

プライオリティが仕事、趣味、そのあとにいろいろ。
優先順位がはっきり自分、いわば「推し=俺」。


わたしはというと、
恥ずかしながら「趣味=彼氏」の自覚があり、
第一優先を彼氏にしてしまう人生でここまできた。
当たり前に相手の予定合わせは序の口。
(そこらへんも、そろそろ次は大丈夫な気はしつつも
ベースはそっちの人間。)

まさか、「趣味=彼氏」に上の句があったとは。
(文字数まったく無視)

「推し=俺」と「趣味=彼氏」は
単純にきっと相性がよい、※ただし初期に限る。

推された俺は、最初こそ楽しかれど
その状況にきっと飽きるから。

バランスはキープできなくて、
お互い期待値からズレていくんだろう。


そんな未来なんて、もう簡単に想像できちゃう。
(かと言って、N氏に惹かれてるとかの論点では
まったくない。ここは強調しとく)

あの頃の答え合わせ


過去の、「例の彼」(このnoteのはじまりの主題)
のことを想起する。

N氏は、「例の彼」と似ている。
読書のくだりはもちろん、完全に「推し=俺」種族。


「推し=俺」なんて、
まぁ一定たいていのメンズはそうだよ。
でも、その立ち振舞いが類似品。


「例の彼」のこの「推し=俺」部分がタイプという
つもりでは全くなかったけど。

この「推し=俺」理論には、「例の彼」のスタイルが
凝縮されていて、あの余裕のある楽しそうなかんじと、
そこに自分が惹かれてしまうことに納得する。

自信のある様が魅力に見えてしまうんだよね。
そんな彼がこちらにかまってくれるのが楽しいんだよね。


そしてN氏は言う。

会話で盛り上がる類いの、この心が通じるような
楽しさは格別で、彼女の存在とは異なる、
ましてやからだの関係の欲求とは別もの、と。

それを聞いて、わたしが求める楽しさの価値観と、
かつて「例の彼」がわたしを側に置いていた理由が
ここにきて整理された。

わたしもその楽しさの価値観は一緒で、
ただそれが恋と連動していたらいいと思うし
誰かを好きになる基準と混同にある。


「例の彼」と過ごした当時のわたしの都合は、
恋愛と結婚が直線的に手短に訪れてほしいことで、
(これは今もだけど)

それが叶わなくとも、貴重な友だちとしての楽しさの
満足度は抜群だったから、恋よりもそれを優先したし、
結果恋心がこじれて破綻した。


「例の彼」は、
彼女とわたしを置き分けられる人だった。


その感覚は、N氏が時を経ていま教えてくれたことと、
きっと一致する。

なんとなく、もやもやも残る解釈の、
例の彼がわたしといた理由のところ。
浮気のようで浮気とは違うような、
友だちからもはみ出すような関係について。
「一緒にいて楽しかったことは確実、
ふたりの間で通じていたものは同じものだった、
メリットだけじゃなくちゃんと必要としていた、
ただ、恋にはならず、浮気にもせず、友だちを継続し、
わたしを宙ぶらりんにできるそういう人だった」
という発想に、N氏の感覚が追記される。

「恋愛をする彼女とは置き分けて、
本当に会話を楽しめるその満足度のある女子を求める、
あればあったで嬉しい、その感覚を持つ人種がいる」
(「都合のよい存在」と言えば簡単だけど詳細として)


会話の満足度のあの楽しさに名前はあるのかな。


自分をはじめ、ここに共感の人が出てきたってこと。
そして、かつてもいた。
なんなら、幅はあれど、うっすらこれ系はいる。
もっとでてくるかもしれない。
これ、わたしの引きの強さなら、※参照エピ
また行ける気がしてきた。(急に強気)
先は長いかもしれないけど。

わたしにハマってくれる人は、
やっぱり本質はきっとこれ。



恋愛にするかしないかとか、
選んでるつもりで怖がってるだけな気もするし、
いつぞやのあれは恋愛だったのかも、
思えば後付けのストーリー整理なだけかもしれない。

次に何がやってくるのか、
今のわたしにはわからないし
望むものが何なのか、
その場のコンディションでブレたっていいじゃないか。

それくらいには、ゆとりはできてきた気がする。



N氏は気持ちを言ってしまうほうが楽で、

そのほうが結論が早いと言い、
今の関係をセンシティブに扱わず、
たくさん自分の感覚を話してくれた。


答え合わせや共感や発見や理解、すごい学んだ。

書き添えておくと、
「例の彼」のほうが抜群に人タラシのレベルがヤバく、N氏はまだまだ想定範疇内。


もっと恐ろしいほどに
こちらの心を掴んできたからね。

そう思うと、「例の彼」流に多少は狙いを演じられる
わたし(さんざん思い上がってしまったテクのパクり)は
N氏よりも、うわ手で仕掛けられるでしょうか。

なんて、あぁ、わたしはどこまでも感染してる。

自分の中の「例の彼」の侵食に呆れるけど。
いっそ懐かしくもあり。
ひっくるめて逞しくなっちゃいたいよ。


誰もが三浦翔平と桐谷美玲になりたかったはず。
ややこしい置き分けや折り合いをつける作業なしに、
スコンと恋愛しちゃえる人になりたかったはず。


そんなこじらせ民の長文感情整理でした!

N氏とは、いまはお互い都合よく、
ノリで楽しむ関係になっていく気がする。

わたしの「別に好きではない」が今のところ武器。


キャンプの疲れもほどほどに、
久しぶりにこんな文を書いてしまった。


そして日常に帰れちゃうわたしたち。

揺り戻しもこわいし、日常はやっぱしんどいし、
ぼちぼち仕事は見直したいところだけど!
(これは結局ずっと言ってるやつ笑)

キャンプなら晴れてほしい。
日常なら、明日は雨が降らなければいい。


~おわり~


▼失恋話もよかったら読んでいって!

https://note.com/brand_new_me/m/mf705d3f3553f


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