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13_明日晴れるかより雨が降らないか(前編)

久しぶりに書きます!長文になったので前後半分け!


チルを語ることなかれ


キャンプに行って、すこぶる楽しかった!


THE非日常。
自分の手で作るテントや焚き火やキャンプ飯。
ふだんは手懐けている気分になっている「自然」の
本来の圧倒的な不便さと、
天の川まで見せてくれる万事の神秘の片鱗。


時間を度外視して、ただ確実にこなされていくタスク。

建てる、食べる、そしてチル!

はじめての本格キャンプの体験で、
焚き火の火守りをしながら、ぼんやり。


疲労した身体と刺激に高揚する心と
作業の没頭の狭間で、無になれることを体感。

火の粉の爆ぜるパチパチ音と炎の揺らぎにほろ酔いながら「ただ存在する」ことを自覚してみたり。


あぁなるほど、忙しい現代人が
キャンプを好む理由がすごい理解できた!

追われる仕事に、負わされた責任に、追われない日常に。


一時停止!

身体を使う、手を動かす、眼で見る、耳で聞く、鼻で嗅ぐ、口で味わう。

脳より先行する感覚行為で、感情をフラットにもっていく。

この心地よさなんだろうな。

いつもの、うんざりするほど頭で考えて、
心と調停させて、つじつま整合性のバランスをとってる
無限回帰みたいな作業を止めて。

敗北は怖くない、きっとハナから勝負ですらない。

わたしを受け入れたら、すごい楽になる。


…こんな言語化なんて、きっと激しく不粋なことで。


直感で「楽しい!」それだけでいいってこと。
いい経験したなー。

このキャンプを楽しかった、にできたのは、
家に着くまでを楽しく過ごせて、
満足度を後押しできたからでもある。


これも大事なことなんだけど、
ガチのキャンプはちゃんと虫がいた。(至極当たり前)
やつらの出現のたび、自然の中で自分らは主役でないことを思い知る。
やつらの土地の侵略するつもりでもない、
間借りのおじゃましますの精神で謙虚になる。


ふたりの都合


もちろん、ちゃんと色恋話につながりますよ。


今回キャンプに誘ってくれたのは、
アプリで知り合って2回くらい会った人。

プロフィールをざっくりまとめると、
1つ歳上の、ややチャラい、でも読書の感覚が合う人。

話していて楽しい、けど、バツイチ子あり(たしか)。

めずらしく複数回会ってるのは、
読書話が盛り上がり、気が合うのは確定だから。
だけど、バツイチを除外にしているわたしは、
これは恋にはならないし、未来は見えない。


悩む前に明確に線引き済みで、
かつ相手も押してはこない感が楽なので、
ふつうに友だちカテゴリー。
気に入ってくれてるのは、わかる。けど、
結論に持ち込まない前提はお互い様な気がしてる。


そんな相手(以降N氏)に、キャンプに行こうと誘われ
気軽に参加。あまり深く考えず、きっと楽しい予感。


行きの車4時間でもバッチリ楽しくおしゃべり。
まぁ仕事の話ばっかりと、昔話を少々。
変な期待もジャッジも駆け引きもなく。楽だ。

現地で彼の友だちと合流し5人組に。
このうち2人がカップル未満のいいかんじフェーズ。

ここから、N氏とわたしは、
この他人カップル(未満)の読み解きを交え、

自分達の恋愛観を披露しあう会話を深めていく。

他人カップル(未満)は、結論きっと付き合わない

メンズ側の状況が、離婚後まだ日が浅く、
久しぶりに手に入れた自由を謳歌するところ。
たまたま出会ってしまった好みのタイプの女子に、
ちょっかいを出すのはきっと楽しく、責任は持たない。

それが彼の都合

女子側の状況は、長い期間の道ならぬ恋を乗りこえる間際。
時間と新たな出会いがやっと噛み合って、理屈を越えた居心地のよさや一緒に過ごしたい人に会えた。
まだ結婚観より手前の恋愛リハビリのような、
だけどそうも言ってられない年齢事情はあるような。

それが彼女の都合


ふたりは、都合が合わない


相性や感情はよしとして、置かれた状況が食い違う。
楽しければただそれだけでよい、
という着地にはミスマッチ。

付き合う形態を求めない彼にとって
一般的に都合のいい女になってしまうだけだし
彼女の未来を考えた付き合いの必要性は
一般的に正当化される論理ながらも
だからと言って押し付けていいものではなく。

お互い様の、都合が合ってない。

むずかしいね、恋愛って!

~いったんここまで前編~

(更新!後編はこちら)


▼失恋話もよかったら読んでいって!


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