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日本のへそからぶらりたび 海士散歩(あまさんぽ) 豊田地区編

海士町の東部にある豊田地区。どこか南国感を感じられるところがある。
アウトドアアクティビティをするにはピッタリの場所。
僕は豊田地区を何度かに分けて散策した。

ようやく煮詰まってきたので今回は豊田地区について紹介していきたいと思う。

海士町・豊田地区とは

海士町地図

豊田地区は海士町の北東部に位置する地区。
海士町の観光スポット・明屋海岸、明屋海岸キャンプ場がある。
何度か訪れて感じたのは豊田地区は海士町のアウトドアのメッカだということ。

海士町・豊田地区の散策スポット

奈伎良比賣なぎひらめ神社

創建は928年より前で延喜式神名帳(※1)にも載録され、隠岐国神名帳に 従一位柳井姫大明神とある古社。

※1 延長5年(927年)にまとめられた『延喜式』の巻九・十のこと。今でいう神社のデータベースみたいなもの。



【主祭神】
奈伎良比賣命なぎひらめのみこと 
五穀豊穣・海上安全・農漁・安産の神様として信仰されている神様。

【年中行事】
元旦祭:午前 8 時から御崎神社、大歳神社、奈伎 良比売神社と順番で神事を行い、奈伎良 比売神社拝殿で直会が行われる。その後、 公民館に移り合同年始会が始まる。

大歳神社


井戸平左衛門の碑



いも代官と呼ばれた井戸平左衛門。
江戸時代の飢饉に際し、サツマイモの栽培を導入した救世主。
島根県石見国にはサツマイモの栽培をいち早く導入したそう。


海士町にも保存食としてサツマイモの栽培を導入した。
井戸平左衛門は「いもがみさま」と呼ばれてリスペクトされている。

井戸平左衛門の石碑は海士町だけでなく西ノ島、知夫村にもある。
中国地方各地の至る所にある。
その資料も本記事で掲載しておくので旅や歴史探訪に役立ててほしい。

石見銀山 いも代官井戸平左衛門の事績
いも代官頌徳碑 533 基全覧


タケシマシシウドの群落

セリ科セリモドキ属の多年草。
1970年代に海士町で発見された。国内では海士町のみに生息。
世界では韓国の鬱陵島に生息。



豊田地区のタケシマシシウドロードは見応えがあるので一度ぜひみに行ってほしい。タケシマシシウドの時期は6月ごろ。

明屋海岸


海食崖や海食洞が約1kmにわたって続く景勝地。

崖を構成する赤い岩は、溶岩のしぶきが降り積もったものでスコリアと呼ばれる。近くにはハートの形をしたハート岩と呼ばれるスポットもある。



キャンプ場もあるので海を眺めながらやってみるのもいいかもしれない。
僕は一度利用させてもらったが、日が沈むのを待ちながらのんびりできるロケーションは贅沢だなと感じた。またソロキャンで使ってみたいと思うほどだった。

筆者イチオシの豊田地区の風景


景色はどれも素敵だったが、
僕が最も印象に残っている景色は
旧あまんぼうハウス近くの堤防に描かれた絵。

小学生が描いた絵で豊田地区の祭り、自然を盛り込んだもので、
子供から見た豊田の地域特性がわかりやすく表現されていて
その絵を見ると子供たちのふるさとへの思いが伝わってきていて鳥肌がたった。
と同時に自分の地元を絵にしてみたい気持ちも芽生えた。

海士町・豊田地区を散策してみての感想


豊田地区には何度か足を運ばせてもらったが、
自然、大地の壮大さを何か訴えかけてるような感じで
自然を大事にせなあかんなという気持ちにさせてくれる場所だと思う。

晴れていたら島後(隠岐の島町)も見えるので
この先には何があるのだろうかと想像しながら海を眺めるのもいいかもしれない。

自転車で坂を下るときに見れる豊田の集落、海の風景を見ると
夏休みの浜辺でのキャンプに来た気分になる。
友人を案内するなら豊田地区は海士町で優先して案内したい場所である。

海士町に来たなら自転車を借りてでも必ず訪れてほしい。


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