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【シンイ信義にみるタイムトラベル理論】〜そもそもタイムトラベルとは〜

「タイムトラベルは誰でもすぐできる」

というのは前回書きました。

我々は同じ時代を生きているわけではない
という理論。

300年後の未来」という小説にしました。
無料です。是非お読み下さい。


今回は、もう少し掘り下げて
考察してみましょう。


タイムトラベルという
概念はどこから来たのか


シンイ、屋根部屋のプリンス
2010年代の韓国ドラマでは
過去の人間が、現代に
タイムスリップする話が流行りました。

ハリウッドでは、普及の名作
「バックトゥー•ザ・フューチャー」
「ターミネーター」

日本では、「ドラえもん」
「シルクロード少年ユート」
が有名ですよね。


「タイムトラベル」は余りにも
多くの作品に描かれ、身近ですよね。
当たり前となっている。

しかし、不思議に思いませんか。
私達の誰もが、
タイムトラベル等経験した事が無い。

(勿論、神隠し等、
 中には本当に経験した人も
 いるでしょうが、長くなるのでカット。)


タイムトラベルという概念。

経験した事が無いにも関わらず、
なぜ、私達はそれを理解でき、
なぜ、こんなにも多くの作品に
描かれるのか。


それを探っていきましょう。


シンイ信義における
タイムトラベル

イ•ミンホのアクション超大作。
シンイ。

高麗時代の武士が、現代の整形美容外科医と
出会い、恋に落ちるストーリーですが、

その冒頭のシーンに注目してみましょう。


高麗時代の武士が、
突然、現代の大都会。ソウルへ来てしまう。

ある理由から、病院を探していた彼は、
たまたま通りかかった僧に声をかける。

僧は道を尋ねられ、
ここをまっすぐ行けば良いと
指を指し、漠然とした方向を答える。


しかし、そこには
大都会の6車線くらいある道路が
走っていた。

彼は大昔の人間。
当然、横断歩道等知らないが、

まっすぐ行けば良いというのは、
苦難に立ち向かうための
僧のとても深くありがたいお言葉。
と解釈し、

車道をまっすぐ突っ切り、
クラクションを鳴らされる。



↓彼が突っ切って行った崇礼門付近の道路



最高に面白いギャグシーンなのです。
是非原作を見てほしい。

しかし、ここには
私の提唱する「タイムトラベル理論」が
見られるわけです。


横断歩道や、6車線の道路というのは、
高麗時代には無い。
従って彼は理解できない。

しかし、同じ大都会ソウルに存在する、
病院、寺や、僧といった物は、
高麗時代からずっと存在する。
なので、彼は理解できるわけです。

当の本人は、高麗時代の武士なので、
本来そこには存在しないはずのものである。



つまり、ただのギャグシーンに見えて、
以前は存在せず、新しくできた概念。

以前は存在していたが、
現在は存在しない概念。

時代を越え、存在し続ける概念。

この3つが同時代に存在していると言うのを
上手に分かりやすく表した
シーンでもあるのです。

そして、これで遊ぶというのが、
王道の「タイムトラベルストーリー」
と言えるでしょう。


普遍的に存在する概念


さて、このシーンを観て、
私も同じような経験がある。と思いました。


都会に出てきた時のことです。

イベントか何かで、
ロンドンの2階建てバスが走っていた。

当然田舎出身だった私は、
珍しくて大騒ぎします。

しかし、その都会出身の友達は
こう言いました。

「恥ずかしいのでやめてくれ。」

今になって思い返してみれば、
都会ではそういうイベントなり何なりで、
珍しい物を街中で見かける機会は多い。

確かにそんなに騒いでいると、
1発で、部外者だと分かる。


そんな経験した人は多いでしょう。
田舎の人間が、都会へ出て来て
未来の世界、今までにない概念を体験する。

実はこれこそが、
タイムトラベルという経験したことの無い
創作を我々が素直に理解できる
理由では無いでしょうか。


我々が「理解できる」というのは、
ほぼ例外なく、
過去に似たような経験をしている。

そう考えると、
むしろタイムトラベルという概念は
そもそもそこから生まれたのでは無いか。
という気さえしてくるのです。




長くなりましたが、
私の想像する未来世界への旅行。
300年後の未来」是非ご覧ください!



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