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できないことは、『努力』でどうにかなるのか

『できない』ということは、努力が足りないと考える方も多いと思います。

確かに、大半の大人の方は、努力したことによって、成功体験を積み重ねてきた経験があるから、子供たちに対しても、努力することを進めることが多いと思います。

『努力』というと、
◎時間的な努力
◎量的な努力(回数)
◎嫌なことにも挑戦しなければならないメンタル的な努力

などが考えられると思います。

しかし、この『努力』と真っ向から対立することが多いのが、発達障害の子供たちです。


できないことや、苦手なことを何度も繰り返したり、たくさんやらされたりするのに、拒否反応を示してしまいます。

それを無理にやり続けてしまうと、
●信頼関係が崩れる
●他のことにもやる気がなくなる
●自分はだめだと思い込む
●攻撃的になる
●引きこもる
など、本当に負の連鎖が生じてしまいます。


発達障害の子たちにしてみれば、
『努力』は、ただ単に嫌いな事を押し付けられているだけと感じてしまうことになります。

しかし、苦手な事をやらなければならないことはたくさんありますよね。

ですから、
『努力』に変わる、『その子に合わせた工夫』が大切になってきます。


量や時間に変わるもの
本人が、
「それだったら、やれるかも」
と思える事を考えて、提案するのが工夫です。

これは、大人と子供が意見のすり合わせをするような感覚に近いかなと思います。


もちろん、一発で当てはまるような提案ができたら奇跡に近いです。

私も、何度も何度も繰り返し提案をして、試して、
「合わなかったか、、、」
と、思うことは日常茶飯事です。


ただ、『脱努力』の意識をしていると、意外と子供たちの方も、努力に変わる工夫にチャレンジしてくれやすくなります。


努力の方向性を少し考えるとよいかなと感じますが、

何度も繰り返したり、時間をかけたりすることが全てダメではありません。

特に、知的に低い傾向のある子や、発達障害の子たちの中でも、何度も繰り返しコツコツとやった方が、落ち着いてできるといったパターンもあります。

量的な努力を否定しているわけではなく、何度も繰り返し行うことも工夫の一つですので、
お子様と苦手なことにどのように対応していくかをすり合わせることが大切なのではないかと考えています。

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