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モデルカーあれこれ

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モデルカーは実車を単に縮めたものではありません。斜め上方から眺めて、実車の雰囲気を楽しむのと同時に、雑誌の写真には写っていなかった部分を見て、新たな発見ができる物です。その歴史を…
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2022年7月の記事一覧

レアモデル列伝-14       傷だらけのローラ

レアモデル列伝-14   傷だらけのローラ

 題名をみて西城秀樹と思った人、御免なさい、歌ではなく車なのだ。
 LolaフリークではあるがMcLaren程は集めていない。特にクーペは69年のDaytonaで優勝したLola T70 Mk3の2台が、Mark DonohueとSUNOCOフリークとしての購入なのだ。
 Lola T70は2座のスパイダーの優勝は多々あるが、T70 Mk3の大レースでの優勝はこれ1回のみだ。

 M. Donoh

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異能β-4       Hなハート

異能β-4      Hなハート

 1965年、HONDAが1.5ℓF-1の最終戦で記念すべき1勝目を揚げた。

 翌66年、エンジンが1.5ℓから3ℓに変更、当然、以前から3ℓエンジンを持っているFerrariが有利であったのは言うまでもない。65年の最良(シリーズチャンピョンで多数のチームが使用)であるコベントリークライマックスは3ℓエンジンを作るつもりはなくレース活動撤退、タスマンシリーズで用いた2ℓ版では競争力が低かった。

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重箱の隅をつつく-7      2台のFord J Car

重箱の隅をつつく-7  2台のFord J Car

 2022.05.08に「レアモデル列伝-8 Ford J Car」を記載、その中で大手のSparkが2022.01に販売予定で購入希望者を募ったと。それから半年、2022.07.23にそのモデルが送られてきた。両車は似ている様で細かなところが異なる。そこで資料(「LE MANS 1960-69」と檜垣和夫著「Sportscar profile series 2 フォードGT」CG版)を読みながら

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異能β-5  あっと振り向くバックシャンCheetah Riverside

異能β-5  あっと振り向くバックシャンCheetah Riverside

 東京で最初にオリンピックが開催された1964年、巷ではボーリング場やモデルカーレーシングのサーキットが雨後の筍のごとく林立した。その頃はまだプラモデルが元となる1/24モデルカーが主体であったが、翌年辺りからもっと軽いクリアボディが輸入され、本邦でもそれを真似して種々のモデルが作られた。

 その中で好みのボディはショートホイルベースでワイドトレッドの車(FT-16というマブチモーターをサイドワ

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