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随想(詩について)

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2023年11月の記事一覧

「私たちはうすく酔った」 ー 池田俊晴さんのこと

「私たちはうすく酔った」

 以前にもここに書いたことがありますが、私は中学生の頃、一人の少年とよく詩の話をしていました。その少年と一冊のノートに、お互いの詩を書き合って、お互いの詩を読み合っていました。ですからお互いにとっての、最初の読者であったことは間違いがありません。池田俊晴さんという名の少年でした。

 その後、大人になって、一度だけ手紙のやり取りはしましたが、また会うこともなく月日はどん

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酔っ払いからの電話 ー 池井昌樹さんのこと

2006年の冬のある日、わたしは会社を早めに抜け出して吉祥寺に向かいました。井の頭線をおりて、冷たい雨が降る中を「いせや本店」に向かいました。「第16回桃の忌 -会田綱雄忌-」に参加するためでした。30年ぶりに池井昌樹さんに会いに行きました。ふすまを開けました。数人の詩人がひっそりとテーブルを囲んでいるのかと思っていましたが、ふすまの向こうには、たくさんの人がいました。ほとんどが詩人でした。

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