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親友の彼氏を好きになれない_1

僕の親友Rに彼氏ができました。

Rも僕も、マッチングアプリを使って恋人を探していました。Rはマッチした相手の写真とプロフィール文のスクショを僕に送りつけ、査定を求めました。女性が大好きな僕からすれば、男の自撮り写真や自分がどれだけイケてるかをまとめた文章など毛ほども興味ないのですが、一応ちゃんと意見しました。(上級者のプロフィールは僕のプロフィール改良の参考にさせていただきました、ありがとうございました。)

いつものように届いたアプリ画面のスクショには、さわやかな好青年が写っていました。プロフィールを読むと、Rより1~2歳ほど年上の男性。職業は公務員、身長は少し低め、Rと同じ市の在住、一人暮らし。結婚歴あり。

完璧な人間なんて存在しません。まして、30歳前後でマッチングアプリで婚活している人なんて、ひとつやふたつ受け入れがたい条件が合っても仕方ありません。イケメンには結婚歴があるし、可愛い女の子は初回デートで財布を出さないし、エロい女の子はタバコを吸うのです。(実体験より)

30歳を超えていたRにとって、彼の結婚歴は取るに足らない過去だったようです。Rは某県の県庁所在地に住んでいますが、決して栄えているとは言えません。マッチングアプリ人口も都会と比べて少ないので、同世代で条件の合うイケメンと出会えるチャンスなんてほとんどありません。Rは意気揚々とデートに出かけ、無事(?)チャンスをものにしてきたのでした。

付き合う直前、Rは彼に結婚歴のことを訊ねました。すると彼は、若いころ結婚した女性がいたが奥さんの浮気が原因で別れた、と語ったそうです。それを聞いたRは安心してお付き合いを始めました。

お付き合いが始まって、RからLINEが送られてくる頻度が極端に減りました。これはいつものことです。どちらかに恋人がいるときには、不必要な連絡は取りません。いくら仲のいい友人と言っても、異性と定期的に連絡を取っているのはいい気がしないでしょうし。最後にLINEをやり取りしてから数か月が経ったある日、僕が急遽実家に帰ることになり、ご飯でも食べに行かないかと誘いました。

そのメッセージは1日経っても、1週間経っても、1か月経っても既読になりませんでした。

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