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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記⑤〜

三十路センチメンタルジャーニー
ep5, 物欲万歳グランバザール 

 翌日からさっそく散歩に出かけることにした。本日の目的はグランバザールで冷やかし兼お隣りにあるエジプシャンバザールでカラスミをゲットすること。??なぜカラスミ??と思うかもしれないが、ここイスタンブールでは日本で高級品のカラスミを安価でゲットできるということなので、せっかくだから宿のキッチンを使わせてもらい、カラスミを山盛り使ったパスタでも作ろうと企んでいた。

 そんなわけで宿を出ようとすると、当然他の旅行者からも「えっそれ食べたい」という話になり、結果的に数人で繰り出すことになった。カラスミが売っているところは、エジプシャンバザールにあるということでグランバザールからつながるように位置するエジプシャンバザールに向かった。宿からそう遠くない場所からグランバザールの無数にある入り口の一つが近かったので、そこからグランバザールに突入する。一応警備員が検知器みたいなものを持ってチェックはしているが、ぶっちゃけ甘々なチェックすぎて、これではテロなんかあっても防げるわけないと心でつぶやきながらバザールに突入した。

 グランバザールに入るとメイン通りはお土産物屋さんのオンパレードで、店の人からゴリゴリの日本語で話しかけられるあるあるパターン。正直あまり触手も動かない。しかしそれ以外にも宝飾、絨毯、香辛料、陶器、ドライフルーツ、ランプ、生地、スイーツなど所狭しと並んでいる。うざい客引きがなければ雰囲気は最高だ。そしてメイン通りから外れ、路地に入れば入るほどその様子は様変わりしていく。実際に同じ商品を扱っていても、メインとは大きく価格が異なっていた。また、あっちこっちの国から来ているバイヤーもどうやらこうした界隈で仕入れをしている人が多くいるようだ。

 グランバザールは中東最大のバザールで、その歴史はオスマン帝国のメフメト2世の頃にまで遡る。正式にはカパルチャルシュという。約570年の歴史を持つ由緒正しきバザールだ。文明の十字路という名にふさわしく、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなどから隊商(キャラバン)を引き連れた商人が集まり、物の売買が行われていた。グランバザールの中には隊商宿(キャラバンサライ)跡もあり、現在では宝飾店の工房などに利用されていたりする。中には17世紀の頃からあるキオスクも現存していて、見ていて飽きない。

 話は少しそれるがキオスクはそもそもイランからインドにかけて、庭園の中に作られていたものらしい。意味は日陰になる場所ということで、トルコ語ではキョスシュクと発音する。

 しばらくグランバザールを散策し、かなりひかれるイカット陶器(中央アジア物)やアフガンリング、キリムなどを見つけたが、今回の長期旅行はまだ始まったばかりで荷物は増やしたくない。また、中東をぐるっとしてからイスタンブールに戻る予定でもあったので、物欲はぐっと抑えて我慢した。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^

HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったらよってみてください(^^)


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